シュートボクシング
レポート

【シュートボクシング】海人がタフファイトを制してペットモラコットにリベンジ、山田彪太朗が栗秋との打ち合い制す、内藤凌太がNJKF山浦を投げて勝つ、坂本優起が敗者改名マッチで荒東に勝ち怪獣キラー襲名、ロクク・ダリが倒して投げて風間に勝利、MISAKIが女子ムエタイをミドルキックでKO

2024/04/13 18:04
【シュートボクシング】海人がタフファイトを制してペットモラコットにリベンジ、山田彪太朗が栗秋との打ち合い制す、内藤凌太がNJKF山浦を投げて勝つ、坂本優起が敗者改名マッチで荒東に勝ち怪獣キラー襲名、ロクク・ダリが倒して投げて風間に勝利、MISAKIが女子ムエタイをミドルキックでKO

撮影/安村発

シュートボクシング協会「SHOOT BOXING 2024 ACT.2」
2024年4月13日(土)東京・後楽園ホール
※U-NEXT配信

▼第8試合 SB世界スーパーウェルター級タイトルマッチ(70.0kg契約)エキスパートクラスルール 3分5R延長無制限R
〇海人(TEAM F.O.D/SB世界スーパーウェルター級王者)
判定2-0 ※50-49、49-49、49-48
×ペットモラコット・ペッティンディーアカデミー(タイ/元ONEムエタイ世界フェザー級王者)
※海人が初防衛に成功。


 SBの絶対的エースの海人は2014年2月にデビュー。2017年11月にSB日本スーパーライト級王座を獲得し、2018年11月にはS-cup2018 -65kg世界トーナメント優勝。その活躍はSB内だけに留まらず、2016年以降はRISE、RIZIN、KNOCK OUTで全勝。2022年6月の『THE MATCH 2022』では野杁正明をも破った。12月にはGLORY世界ライト級1位ストーヤン・コプリヴレンスキーに判定2-1で勝利。


 2023年3月にはイ・ソンヒョンに判定勝ちでRISEミドル級王座を奪取し、6月にサモ・ペティとの再戦を制してSB世界スーパーウェルター級王座を獲得と驚異の18連勝をマークしたが、8月のGLORYで世界王者ティジャニ・ベスタティに敗れ王座奪取ならず。11月の再起戦ではマサロ・グランダーを、12月にはRISEでジェームズ・コンデも初回KOに仕留めた。戦績は54勝(24KO)7敗1無効試合。


  ペットモラコットはタイのビッグマッチ常連の超一流選手として活躍し、ルンピニースタジアムではミニフライ級王座とスーパーフェザー級王座に就いた。2015年4月には初来日し、梅野源治の挑戦を退けている。2020年2月、初代ONEフェザー級ムエタイ世界王座を獲得。同王座は3度の防衛に成功した。その後はONEを離れ、『ラジャダムナン・ワールド・シリーズ』に参戦。イラン、モロッコ、トルコなどの選手と対戦して5連勝を飾ったが、2023年9月のタナンチャイ・シッソンピーノン戦ではスプリット判定で惜敗している。


 両者は2月に対戦し、ペットモラコットが延長R判定2-0で勝利を収めている。今回は海人が保持するタイトルを懸けてのダイレクトリマッチとなった。


 1R、サウスポーのペットモラコットに左へ回り込みながら右ローを蹴る海人。ペットモラコットが左ミドルを蹴ると左インロー、左ボディを返す。ペットモラコットの左ミドルがローブローとなって一時中断。再開後、前蹴り、左ヒジ、右フックと前に出ていく海人にペットモラコットは左ミドルで対抗。


 ペットモラコットの左ストレートにはすぐに海人は右ストレート。ペットモラコットの左ミドルに返した海人の左ボディがクリーンヒット。ペットモラコットが左ミドルを蹴ってくると、キャッチして左ヒジを見舞う。前回とは違い、前に出てアグレッシブに手数を出して攻める海人。オープンスコアは10-10×3。


 2R、海人は炸裂音が響くような強い右ローを蹴る。ペットモラコットは首相撲に持ち込もうとするが海人が対応して組ませない。左ミドルには海人が右アッパー、すぐに右ロー。ペットモラコットは組み付くと海人の顔を押して崩す。さらに海人が前へ出てくると左ヒジを見せてけん制。ペットモラコットは左ストレートから前へ出てヒザ。海人は右ローを蹴り、ペットモラコットが組み付いて来ようとするとバックステップで組ませない。ペットモラコットが左ミドルを蹴ると海人はキャッチ、すぐにパンチを連打するがペットモラコットも首相撲に持ち込む。OPスコアは10-10×2、10-9で海人。


 3R、いきなり組みに来たペットモラコットは海人の顔を抑えながらヒジ、崩し。離れると海人は右ヒジを繰り出すが、すぐにペットモラコットが組んでヒザ。組み際にヒジ、左ボディを当てる海人は組まれても前回ほど主導権を握らせない。逆に顔を押す場面も。ペットモラコットはならばと左ミドルから組み付くが、海人は左右フックを叩き込む。組まれる前にパンチを当てる海人だが、ペットモラコットの組みで体力を消耗してきたか、続けて転倒してしまう。OPスコアは10-10×2、10-9でペットモラコット。


 4R、いきなり組み付くペットモラコットに海人も首相撲で対抗。ヒザを蹴り合う。離れるとペットモラコットは組み際に左ヒジ。左ミドルから組み付くペットモラコットがヒザ、海人もパンチを返して組む。海人は組み際に右ローを狙い撃ち、ペットモラコットに組まれても前回のように組み負けずに押し込み、逆に顔を押してヒジを繰り出す。海人が右ヒザをボディへ突き刺して右ヒジを見舞うとペットモラコットが後退、一気に攻めようとした海人だったがペットモラコットは必死に組み付く。


 5R、海人が左ボディ、右ヒジを繰り出せば、ペットモラコットもヒジを出して組んでのヒザ。ペットモラコットがヘッドロックすると両者リング下に落ちそうになる。ペットモラコットの組み際にパンチを入れる海人に、ペットモラコットは組んでのヒザだが明らかに消耗が激しい。海人が組み際に右の強打。ペットモラコットは組んでも目立った攻撃がなかったが、最後に左ヒジを海人の顔面に命中させ“ゴツッ”と鈍い音が響き渡る。ヒジの打ち合いで両者とも目の上をカットしていた。


 勝敗は今回も判定にもつれ込み、2-0で海人がタフファイトを制した。珍しくガッツポーズで勝利の雄叫びをあげる海人。


 海人はマイクを持つと「2月に負けてどうしようかなっていっぱい悩んで、また頑張ろうと思って再戦組んでもらって。この2カ月苦しい気持ちで勝てるか不安で初めて試合で緊張して。どうしようかなとも思ったんですが、こうやって勝てて世界最強にまたスタートできると思いました」と苦悩していたことを吐露。


 そして「最強になるために皆さんの力が必要です。世界最強を目指してここから1回も負けないので僕に力を貸してください」と、世界最強へ向けて再スタートを切ると宣言した。

 大会終了後、総括したシーザー武志会長は海人について「最初の戦い方はよかったけれど、一緒になって組んで絡んでいた。あれはお客さんが見にくいのでよくない。4Rからは全然、海人でしょう。ペットモラコットは抱き付き専門になっていたからね。でも、あそこで倒して勝たないと世界には勝てない。壁だね。今日は60点くらい」と、海人はまだ壁を超えられていないと厳しい評価。

 次回については「ムエタイは面白くないので、打ち合えるような選手がいいね」と海人と打ち合いが出来る選手を当てたいとする。また、「70kgの立ち技の選手を全部集めてトーナメントをやったらいいよね」と、海人を中心とする70kgのトーナメント開催も検討していきたいと話した。

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