マリキンがブラーKOで13戦無敗の王座統一、二階級制覇
正規王者のアルジャン・ブラー(インド)と暫定王者のアナトリー・マリキン(ロシア)が対戦。
インド系カナダ人初のレスリング・フリースタイル五輪代表選手のブラーは、2010年のコモンウェルスゲームズ120kg級金メダリスト。2014年にMMA転向、UFC4戦3勝1敗の戦績を持つ。2021年5月にONE世界ヘビー級王者ブランドン・ベラを2R TKOに下し戴冠。今回は約1年ぶりの試合となる。
対する暫定王者のマリキンはMMA11戦無敗、うち10試合をフィニッシュ(7KO・3一本)勝利。2022年2月の暫定王座決定戦でキリル・グリシェンコを右オーバーハンド一でKOし、ベルトを巻いた。
2022年12月にはONEミドル&ライトヘビー級王者ライニア・デリダーの持つライトヘビー級王座に挑戦すると、1Rに右フック&鉄槌でパウンドアウト。ライトヘビー級王者となっている。
両者の対戦は、3月のシンガポール大会でいったんアナウンスされたがキャンセル。タイのルンピニースタジアムの「リング」で実現することとなった。
▼ONE世界ヘビー級王座統一戦 5分5R
〇アナトリー・マリキン(ロシア)
[3R 2分47秒 TKO]
×アルジャン・ブラー(インド)
※マリキンが統一王者に
1R、ともにオーソドックス構え。マリキンは左ボディストレートから右アッパーで組みつくが、突き放すブラー。マリキンは右前蹴り、右オーバーハンドで前に。さらにコーナーに詰めて左前手でフック。
ブラーを首相撲にとらえてヒザ。右ミドルを掴もうとしたブラーだが足を抜くマリキンが左ジャブを当てて右ストレート、左右ボディとコーナーから逃がさない。右アッパーを被弾したブラーは体を入れ替えてマリキンをコーナーに押し込むが、突き放すマリキンが右ボディ。最後はマリキンが左前手を伸ばしたまま、ブラーを見据え、ゴングを聞く。
2R、右前蹴り、右アッパー、右ボディでブラーをロープに詰めるマリキン。さらに左右ボディ、ブラーは組みに行くが離れるマリキン。コーナーに詰めて左ボディを突き上げる。ブラーは首相撲から右アッパーを突くが、すぐに剥がしたマリキンが左ストレート。
ブラーは左ジャブを返すが単発。ワンツーで前に出るマリキンの右ストレートにブラーのアゴが上がる。左ボディを返すブラーに、左ボディのお返しから左ジャブはマリキン。右ボディに繋ぐ。
3R、右ストレートから左の蹴りに繋ぐマリキンはジャブ右アッパー、ワンツーでブラーをコーナーにくぎ付けにする。コーナーのあるリングならではの攻防から、ブラーの低い組みをヒジを持って引き落としてがぶりからパウンドはマリキン。
ブラーはロープ間に身体を出してエスケー。再開時にリング中央で背中を着かされたブラー。立ち際にまたも場外逃避。ブラーにイエローカードが出された。
リング中央で下のまま再開ののブラー。そこにパウンドで入っていくマリキンに、ブラーは背中を見せて身体が伸びたままパウンドの連打を浴び続けると、レフェリーがストップした。
マリキンはリング上で、ONEが失った2人に対し1分間の黙とうを捧げると、「3つ目のベルトを獲る。(デリダーに)お前のベルトはフェイクだ。10月にやろう。お前のベルトは俺のベルトだ」とジャイアンばりのマイクで83kg(ミドル級)のベルト獲得を宣言した。
また、試合後にケージサイドに下りたマリキンを、チャトリ・シットヨートンCEOは、「この惑星でもっとも強いヘビー級王者だ」と賞賛。マリキンも「ONEは僕のホームだ」と語った。
Anatoly Malykhin 🇷🇺 unifies the ONE Heavyweight World Title with a DOMINANT TKO win over Arjan Bhullar! 👑#ONEFridayFights22 | 🔴 Live Now
— ONE Championship (@ONEChampionship) June 23, 2023
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