▼ダブルメインイベント第1試合(第7試合)Krushスーパー・フェザー級タイトルマッチ 3分3R延長1R
×髙橋直輝(若獅子会館/王者)
判定0-3 ※27-30、28-30×2
○横山朋哉(リーブルロア/挑戦者)
※横山が新王座に就く。高橋は初防衛に失敗。
髙橋は2022年からスーパー・フェザー級に階級を上げると、遠藤信玄にKO勝ち、友尊に判定勝ち、斎藤祐斗にKO勝ち、西元也史に判定勝ちと4連勝を飾ると、2023年9月に王座挑戦。中島千博を判定2-0で破りタイトルを奪取した。軽快なステップで回り込んでのカウンターを狙うほか、左右フックを思い切り振って回転させる。今回が初防衛戦。戦績は18勝(5KO)7敗2分。
横山はK-1甲子園2017 -60kg準優勝の実績があり、2018年6月からK-1 GROUPの大会に出場。「第10代Krushスーパー・フェザー級王座決定トーナメント」では優勝候補と目されるも、2022年1月の決勝で中島千博に敗れ戴冠ならず。9月の「K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント」では準決勝で朝久裕貴にKO負け。2023年2月のKrushでペットサムイに判定勝ちして再起を飾ると、6月のK-1では大岩龍矢を、9月のK-1では江川優生を破った。戦績は16勝(7KO)4敗。
両者とも2023年は3戦全勝。“絶好調”同士のタイトルマッチとなる。
1R、サウスポーの横山がジャブから左ローで先制。小刻みにステップを踏む横山に対し、どっしりと構える高橋は右手を伸ばしてけん制し、横山を入らせない。入ってくると右フックで迎え撃つ。高橋の蹴りを空振りさせての右ロー、左ローを蹴る横山。初回は両者とも手数は少なめ。
2Rも横山が左フックで入って来るところを右フックで迎え撃つ高橋。左ミドルを蹴っていく横山に高橋は右ローを返すが、さらに横山が左ミドルを返す。高橋は左ローを蹴って左右フック。高橋が左右フックを繰り出してバランスを崩したところへ横山が左フックをヒットさせるが、すぐに高橋が右フックを当て返す。横山は高橋が入り際を狙っていることを悟ってかなかなか前へ出れない。横山は右ミドルを蹴る。
3R、右フックで飛び込む横山。それを右フックで迎え撃つ高橋。右で飛び込んだ横山がすかさず左ストレートを打つと、一瞬高橋が腰を落としてこれがダウンとなる。追い詰められた高橋は一発を狙って前へ出るが、横山はステップとジャブを使って高橋にフックを当てさせず、バックブローもかわす。逆に高橋のフックを左フックで迎え撃つ横山。最後に思い切り右フックを振り回していった高橋だが、かわされて横山の左フックを被弾。試合が終了すると勝利を確信した横山はコーナーへ駆け上る。
判定は3Rのダウンが決め手となり、横山の勝利。新王者の誕生となった。
横山はマイクを持つと「この試合が決まってから毎日メンタルもキツかったですけれどやっとベルトを獲ることが出来ました。ずっとこの日を楽しみに待っててくださったファンの皆様、スポンサー様、ジム関係者の皆様、本当にお待たせしました。僕、来月で24歳になるんですけれど24年間育ててくださったお父さんお母さん、どうしようもない息子でしたが、やっとひとつ胸を張って誇れるものが出来ました。300人ほど応援団が来てくれて本当にありがとうございました」と、涙をこらえながら語った。