キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】小笠原が延長戦で強豪ウィンに判定負け、初のOFG大会はエースが敗れる波乱の船出に。不可思がデンサヤームに完敗、重森陽太がTKO勝ち、乙津陸がサンチャイに不覚、古村匡平がバットマンからダウン奪う

2023/11/05 18:11

▼第3試合 KNOCK OUT OFG-REDスーパーバンタム級 3分3R延長1R
〇壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム/第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者)
判定3-0 ※30-25×3
×片島聡志(Kick Life/元WPMF世界スーパーフライ級王者)


 沖縄出身の壱は空手をベースに持ち、ボクシングを経て上京してムエタイを始めた。2008年11月の『MuayThaiOpen』でLPJNバンタム級王座に就き、2019年12月に岩浪悠弥に敗れるまで14連勝をマーク。2022年11月に「第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座決定トーナメント」を制して王者となったが、2023年3月にノンタイトル戦で響波にKO負け。8月の初防衛戦でも古村光に判定2-1で惜敗して王座を失った。戦績は22勝(8KO)9敗1分。


 片島は2010年9月デビューのベテランで、元WPMF世界スーパーフライ級王者。2023年2月に藤原あらしを左ハイキックでKOすると、4月には海老原竜二を右ローキックでKOした。戦績は28勝(6KO)20敗5分。


 1R、サウスポーから左ミドルを蹴る壱に片島は右インロー。右フックを繰り出す片島に壱は右ヒジを打つが、片島もヒジを返して壱のが眉間から出血。その傷口をパンチで狙っていく片島だったが、ラウンド終了間際に壱が左ストレートでダウンを奪う。


 2R、左ミドルを蹴る片島に壱は左ストレートから左ヒジ。壱は左ミドル、ヒザからヒジを何度も繰り出す。片島も積極的にパンチを繰り出すがヒットを奪うのは壱だ。両者とも相手の蹴りをキャッチしての崩しが多い。左ミドルをキャッチした壱は左手で押しながら崩してすかさず左ヒジを見舞う。さらに飛び込んでの左縦ヒジで片島が大きく仰け反る。さらに左ヒジがゴツッと鈍い音を立てて顔面に当たった。


 3R、ミドルを空振りした壱はそのまま回転しての後ろ蹴り。フックを打って来た片島に左ヒジをカウンターでヒットさせてダウンを奪う。壱は片島の蹴りをキャッチすると蹴り足を持ったままの左ストレート。左右のストレートを繰り出す片島に壱は左ミドル。パンチを当てる片島は右ハイもヒットさせ、逆転を狙って攻め込むが壱は凌いだ。


 判定は2度のダウンを奪った壱が大差の判定勝ちを収めた。

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