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2023年11月11日(日本時間12日)に米国ニューヨーク州マディソン・スクエア・ガーデンで開催される『UFC 295: Jones vs. Miocic』のメインカードに出場予定だった、現ヘビー級王者のジョン・ジョーンズ(米国)が23日(同24日)の練習中に胸を痛めて欠場。
ジョーンズの8カ月の離脱により、同級2位のセルゲイ・パブロビッチ(ロシア)と4位のトム・アスピナル(英国)が「暫定ヘビー級王座戦」を戦うことが日本時間の25日、ダナ・ホワイト代表から発表された。
BREAKING NEWS…………… Sergei Pavlovich vs Tom Aspinall for the Interim Heavyweight Championship. Main Event is Jiri Prochazka vs Alex Pereira. #UFC295 is LIVE at MSG on ESPN+ PPV pic.twitter.com/SaPAwpyHi2
— danawhite (@danawhite) October 25, 2023
ジョーンズは、2023年3月に約3年1カ月ぶりに復帰し、元暫定王者のシリル・ガーヌと対戦し、1R ギロチンチョークで一本勝ち。ライトヘビー級に続いてヘビー級王座獲得でUFC史上8人目となる二階級制覇を達成していた。今回、公開された試合前練習の動画では、ダブルレッグテイクダウンから左で脇を差し上げた際に左胸に異常をきたしている。
MMA18勝1敗のパブロビッチは、UFCヘビー級史上最多となる6試合連続1R KO勝利記録を持つハードヒッター。グレコローマンレスリング、コンバットサンボをベースに、2018年11月にMMA12連勝でUFC入り。オクタゴンデビュー戦こそアリスター・オーフレイムに初回TKOで敗れたものの、その後、マルセロ・ゴルム、モーリス・グリーン、シャミル・アブドゥラヒモフ、デリック・ルイス、タイ・トゥイバサ、カーティス・ブレイズをいずれも1R KO・TKOで下し、2位にランキングされていた。
対するアスピナルもUFC6勝1敗。MMA13勝3敗で、2020年7月にUFCデビューし、ジェイク・コリアー、アラン・ボドウ、アンドレイ・アルロフスキー、セルゲイ・スピバック、アレキサンダー・ヴォルコフ、マルチン・ティブラをこちらも全試合フィニッシュ勝利。アルロフスキー戦のみ、2Rでのリアネイキドチョークでの一本勝ちで、ほか5試合はすべて1Rで試合を決めている。
黒星は2022年7月の前々戦。カーティス・ブレイズに1R 右ローキックを放った際に右ヒザを負傷し開始15秒のTKO負け。右膝内側側副靭帯と半月板の断裂に加えて前十字靭帯損傷の重症も、2023年7月の前戦でティブラを1R 右ストレートからのパウンドでTKOに下して復活を遂げている。
ジョーンズの欠場により、パブロビッチvs.アスピナルの暫定ヘビー級王座戦がコメインに。メインイベントは「UFC世界ライトヘビー級王座決定戦」のイリー・プロハースカ(チェコ)vs.アレックス・ペレイラ(ブラジル)となることも併せて発表されている。
ライトヘビー級は、2023年1月にグローバー・テイシェイラを判定で下したジャマール・ヒルが王座についていたが、練習中にアキレス腱断裂により長期戦線離脱を余儀なくされたため、王座を返上。今回、同じく元王者で怪我により王座を返上していた1位のプロハースカと、3位で元ミドル級王者の“ポアタン”ペレイラによるライトヘビー級王座決定戦が発表されていた。