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【ONE】青木真也、マイキー・ムスメシの「アオキロック」に一本負けで「ONE最後の試合を考えなくちゃいけない」、タン・リーがフェザー級暫定王者に。タワンチャイとディベラが判定勝ち、中国リーポンがナシューヒンをTKOで「青木と戦いたい」、手塚裕之が一本勝ちで秋山成勲を指名

2023/10/07 09:10

▼ONEウェルター級 5分3R
手塚裕之(日本)
[1R 4分45秒 腕十字]

×ジン・テホ(韓国)

“野生獣”手塚は、農家と格闘家の二足の草鞋を履く異色のファイター。2018年8月から5連勝を飾るも、2020年11月に当時MMA9戦無敗の強豪ムラド・ラマザノフに判定負け。連勝がストップした。しかし、2021年10月、ウェルター級世界王座挑戦経験を持つアギラン・ターニと86kg契約で戦い、3R 逆転TKO勝ち。さらに、2022年1月28日にゼバスチャン・カデスタムの欠場による代役のエドソン・マルケスに3R KO勝利し、2連勝を飾った。

 その後、足の怪我・手術もあり長期欠場。約1年8カ月ぶりの復帰戦で、ジン・テホ(韓国)と対戦する。

 ジン・テホは、Double GFCの元ウェルター級王者。元々はライト級で、大原樹理、川名雄生に判定負け。2022年4月にアギラン・ターニに1R キムラロックで一本勝ちも、2022年7月の前戦でヴァミール・ダ・シウバに右カーフを効かされダウン、ニンジャチョークを極められている。桜庭和志の大ファンで、組んで背中を取られてもアームロックで切り返すなど、回転体を得意とする。

 日本勢としては、青木真也とともにルンピニースタジアム大会に出場する手塚は、試合前のインタビューで「全ラウンドを通して相手にとって“怖いな”っていう、“何が来るか分かんない”みたいな感じで追い回して、恐怖を与えたいと思います。フィニッシュします」と予告。「もし日本大会があるなら、秋山成勲選手とか日本人とやっても面白い」と語っている。

 1R、対峙すると身長差が感じられる手塚と長身のジン・テホ。ともにオーソドックス構えから手塚は右ロー、カーフキックから入る。

 さらに右のジャンピングパンチ。ジン・テホも右ローを返すが、圧力をかける手塚が左から入る。ジン・テホの左ミドルを掴んでテイクダウンは手塚。

 ハーフガードから手首を掴んでアームロック狙いのジン・テホだが、顔を剥がして寝かせる手塚。「アクション」がかかる。下のジン・テホはキムラ、V1アームロック狙い。かわした手塚は脇差しパスガード。サイドに出た手塚は腕十字! またごうとしたジン・テホにうつ伏せで極めてタップを奪った。

 バック宙を2度飛んだ手塚はブレイクダンスで喜びを表した。

 リング上でのインタビューでは、すべて英語で「アイ・フィール・ソー・ハッピー! サワディーカップ! この瞬間を長く待っていた。もっと戦いたい。日本で秋山(成勲)を試合をしたい。テホは長いリーチでアームロックを警戒したけど、僕もオールラウンダー。アームバーはイージー。ジン・テホ選手は桜庭選手をリスペクトしている選手で、自分もリスペクトしているけど、今日は僕が強かった」と語った。

 バックステージでは、「やっと戻ってこれた。動き自体はいつも通り、落ち着いてできた。セコンドの岡田遼さんに感謝です。相手の力が強かった。でも米食ってるから強いです。日本に戻ったら手塚米を買ってください」とアピールした。

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