MMA
レポート

【ONE】青木真也、マイキー・ムスメシの「アオキロック」に一本負けで「ONE最後の試合を考えなくちゃいけない」、タン・リーがフェザー級暫定王者に。タワンチャイとディベラが判定勝ち、中国リーポンがナシューヒンをTKOで「青木と戦いたい」、手塚裕之が一本勝ちで秋山成勲を指名

2023/10/07 09:10

▼ONEキックボクシング フェザー級 3分3R
〇タワンチャイ・PK・センチャイ(タイ)
[判定3-0]
×スモーキン・ジョー・ナタウット(タイ)


 タワンチャイは地方で試合経験を積んだ後、14歳でルンピニースタジアムに上がった。2018年にはクラップダムを3度破り、同年のルンピニースタジアム・オブ・ザ・イヤーとタイ国スポーツ局ファイター・オブ・ザ・イヤーなど4つの年間MVPを受賞。

 シントンノーイ、ヌンラーンレック、センマニー、モンコンチャイ、フェラーリらにも勝利を収め、2021年5月にONE初参戦。



 2022年9月、ONEでの5戦目でペットモラコットを破りONEムエタイ世界フェザー級王座を奪取した。長身を利したフィームー(テクニシャン)で、近代ムエタイでも1、2を争う実力者&人気選手。2023年2月にジャマール・ユスポフを1Rわずか49秒、ローキックでKOして初防衛に成功している。前戦は8月にダビッド・キリアの腕をミドルキックで破壊して勝利。戦績は130勝31敗2分。

 当初はスーパーボンの挑戦を受けてムエタイ王座の防衛戦を行うはずだったが、スーパーボンの欠場によってキックボクシングルールでのノンタイトル戦となった。



 ナタウットは10歳でムエタイを始め、2013年にはアメリカへ渡って試合を行い、ラスベガスを拠点とする『LION FIGHT』で2階級を制覇。2018年4月にONEに参戦すると、5勝4敗の戦績を残している。

 黒星はジョルジオ・ペトロシアン(2敗)、チンギス・アラゾフ、ジャマル・エスポフと強豪に付けられたもの。連敗中ながらスーパーボンの欠場により今回タワンチャイと対戦するチャンスを得た。戦績は71勝10敗2分。



 1R、サウスポーのタワンチャイが左ローで先制。右ローも蹴っていく。ナタウットは右ローと右ストレート、ナタウットが左ミドルを蹴るとすかさずタワンチャイが左ミドルを返す。タワンチャイが左ミドルから左テンカオ、ナタウットは左右の連打を繰り出すが、タワンチャイはかわす。タワンチャイが左ローからワンツー、タワンチャイが入り込んでくるとナタウットは右フックを合わせる。



 2Rも左ローからのワンツーで入り込むタワンチャイだが、ナタウットがそこへ右ストレート。のけ反ったタワンチャイへナタウットが連打を見舞いながら前へ出る。体勢を立て直したタワンチャイは前蹴り。タワンチャイはまたも左ローからワンツーで入り込むが、やはりナタウットに右を合わせられる。離れるとナタウットが左右ロー。激しい蹴り合い、打ち合いが続く。



 3R、タワンチャイは左ミドルからの左ストレート、ナタウットはワンツーから右ミドル。そしてしつこいローキックでタワンチャイを嫌がらせる。ナタウットの右に左ミドルを合わせ、ローにも左ミドルを返すタワンチャイ。ナタウットはそのミドルに右ローを蹴り返し、ワンツーにつないでいく。ナタウットの右ローが何度も決まり、ワンツーを被弾するタワンチャイだが左右ミドルを蹴り返す。



 判定は3-0でタワンチャイが勝利。大健闘したナタウットだったが、タワンチャイの試合支配に惜しくも屈した。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント