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【ONE】青木真也、マイキー・ムスメシの「アオキロック」に一本負けで「ONE最後の試合を考えなくちゃいけない」、タン・リーがフェザー級暫定王者に。タワンチャイとディベラが判定勝ち、中国リーポンがナシューヒンをTKOで「青木と戦いたい」、手塚裕之が一本勝ちで秋山成勲を指名

2023/10/07 09:10

▼ONEキックボクシング 世界ストロー級タイトルマッチ 3分5R
〇ジョナサン・ディベラ(イタリア/カナダ/王者)
[判定3-0]
×ダニエル・ウィリアムス(豪州/タイ/挑戦者)
※ディベラが初防衛に成功。


 ディベラは格闘家だった父に2歳から教えを受け、極真空手の黒帯を取得。アマチュアキックボクシングで20勝(17KO)無敗、アマチュアボクシング6勝無敗の戦績を収めてキックボクシングのプロに転向。現在まで11勝(4KO)無敗の戦績でISKA北米王座やISKAインターコンチネンタル王座を獲得。GLORYにも出場した。

 ONEとは2020年に契約を結んだが、新型コロナウイルスの影響のため試合が出来ず、2022年6月にモントリオールでボクシングの試合に出場して判定勝ち、その1カ月後にはカナダのキックボクシングの試合で2R KO勝ちを収めた。

 2022年10月にONE初参戦を果たすと、いきなりONE世界ストロー級キックボクシング王座決定戦に抜擢され、ジャン・ペイメンを判定で破り新王座に就いた“人生無敗の男”。

 ウィリアムスこれまで3度の来日経験があり、2013年7月に『RISE』でDyki(宮城大樹)と対戦して判定負け。この試合がDykiにとって最後の試合となった。2度目の来日は2015年4月のK-1で、-55kg初代王座決定トーナメントに出場すると1回戦で瀧谷渉太に判定負け。

 3度目の来日は同年9月で、武尊への挑戦権を懸けた試合でチャールズ・ボンジョバーニに初回KO負けを喫している。また、2014年12月には日本でもお馴染みのアンディ・ハウソンに判定2-1で勝利し、Caged Muay Thaiスーパー・バンタム級王座を獲得。左ミドルとヒザ蹴りを得意とするムエタイスタイルのファイターだ。

 2021年4月のロッタン・ジットムアンノンとのOFGのムエタイ戦でONEデビュー。判定まで持ち込むもダウンを奪われ敗れた。2018年9月からはMMAにも挑戦し、川原波輝やデェダムロンに勝利し、6勝2敗の戦績。今回は2023年3月にスーパーレックが保持するONEキックボクシング世界フライ級王座に挑戦して以来の立ち技の試合となる。キックボクシング戦績は24勝8敗。

 1R、左ミドルを蹴りながら圧力をかけて前へ出るサウスポーのディベラ。左ローからの右フック。ウィリアムスは左ローを蹴っていくが、不意を突かれた左ハイキックで大きくグラつく。さらにコンパクトな左右フックをまとめるディベラ。ウィリアムスをロープまで追い詰めると左右フック。ウィリアムスは右の三日月と左ローで対抗するが、ディベラの圧は弱まらず左ハイを蹴っていく。

 2R、ウィリアムスはサウスポーにスイッチして左ローを蹴るが、すぐにオーソドックスに戻す。ウィリアムスがワンツー・ローで攻勢に出るが、そこへディベラが矢のような左ストレート。完全にダウンのタイミングだったが、レフェリーは続行を宣言。

 右の三日月を蹴ってディベラを近付けさせんとするウィリアムスだが、ディベラは左ローから右フック、左ストレートと圧倒的な的確さを発揮する。しかし、ウィリアムスの左カーフにディベラの足が流れる場面も。これに焦ったかディベラはパンチで前へ出ていくが、首相撲からヒザを見舞ったところでウィリアムスの右フックをもらってディベラが大きくグラつく。

 3R、サウスポーのウィリアムスは左カーフ&左ローをしつこく蹴っていき、ディベラはそこを左ストレートで狙う。ローを蹴られ続けるディベラは圧が弱まったが、左ローを蹴って左ストレート、左ボディ、右フックとヒットを奪う。

 ディベラは左ボディに活路を見つけ、左ボディと右フック。ローを蹴られながらもワンツーを返すディベラだが、ローを嫌がって腰を引き気味だ。

 4Rはウィリアムスが前へ出ていく。ディベラはジャブを突き、左ストレートにつなぐ。左ローと右三日月のウィリアムスにディベラは左ボディで対抗。バックハンドブローも繰り出すが、すぐにウィリアムスが左ストレートを打ち返す。

 下がるディベラだが左ストレートのカウンター、ワンツー、右フックでヒットを奪う。前へ出るウィリアムスは変わらず右の三日月と左ロー。ワンツーで飛び込んだディベラの左インローで、ウィリアムスは大きく崩れる。

 5Rも右の三日月と左カーフで前に出るのはウィリアムスだ。ディベラはローをバックステップでかわしつつ、左ボディからの右フックを繰り出す。ディベラの左右ボディにウィリアムスはヒザを返す。打ち合いになるとロングリーチのワンツーを当てるのはディベラ。最後にディベラがバックスピンキックを見せ、左ボディを打って印象付けての試合終了。

 危ない場面もあったディベラだが、判定3-0で“人生無敗”とタイトルを守り切った。

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