▼第12試合 GLADIATORフェザー級 5分3R
〇河名マスト(ロータス世田谷)66.00kg
[判定3-0] ※30-27×2, 29-2
×ユン・ダウォン(MMAstory/韓国)66.00kg
GLADIATORフェザー級王座決定トーナメント決勝からワンマッチに変わったパン・ジェヒョクvs.ダギースレン・チャグナードルジが行われる同大会で、6月大会の準決勝でその両者と死闘を繰り広げながら惜敗した河名マストと、チハヤフル・ズッキーニョスが、再びタイトルを目指し、仕切り直しの一番に臨む。
河名の対戦相手は、韓国の名門ジム・MMAストーリーからGLADIATOR初参戦となるユン・ダウォンに決定。ダウォンは2023年2月の「Black Combat×DEEP」対抗戦のライト級で、DEEPライト級王者・大原樹理に敗戦しているが、今回は本来のフェザー級で河名に挑む。
6月の「GLADIATORフェザー級王座決定トーナメント準決勝」でパン・ジェヒョクにスプリット判定で敗れた河名マストにとっては、目標となるフェザー級王座奪取から「Road to UFC」に進むために、連敗は許されない正念場の日韓戦だ。
再起戦に向かう河名は、「前回の試合では、自分の思うように試合が進められない中で、新たな発見をすることができました。その発見に頼ることなく、自分のやりたいことを押し付けていく中で、また新たな自分を見つけられるような試合にしていきます。対戦相手のユン・ダウォン選手は、柔らかくて投げづらいタイプですが、そんなことお構いなしで固めて決着つけて勝ちます。グラジの借りはグラジで返す!」と、意気込みを記した。
対するダウォンは、「MMAストーリー所属のユン・ダウォンと申します。今回、チャンスを与えて下さったGladiatorの皆さん、本当にありがとうございます。マスト選手はグレコローマンスタイルレリンクのU23世界選手権優勝と聞きました。彼のようなエリート選手は当然強いでしょうが、未だにMMAに慣れていない感じがします。MMA一筋の私が、しっかりとMMA的なゲームプランを実行して勝たせて頂きます。自分も連敗中ですので、勝利は譲れません。覚悟していて下さい」と、MMA経験で上と、勝利宣言している。
1R、先に左右で前に出る河名。ダウォンのダブルレッグも小手巻き耐えるが、続くダウォンのダブルレッグには尻を着く。ここも金網で立つ河名にダウォンはシングルレッグも、頭を抱えてグレコで後方に投げる河名。右カーフを当てるが、ダウォンも右フックを返すとクリンチ。押し込んで右で差すと、スタンドの際で左でパンチ!
2R、詰めてクリンチボクシングから左ヒザを突く河名! 金網に詰まるダウォン。河名の前進に抜群のタイミングでシングルレッグも、河名はまたも右の小手で凌ぎ倒れず。しかし押し込むダウォンは河名に尻を着かせ、左で差して足首を掴み、右で細かいパウンド。河名も右小手、左でパンチを返し、片ヒザ立ちに戻してスタンドに。
河名のジャブに顔を赤くさせるダウォン。しっかり立ち会う河名にダウォンは左足にシングルレッグも両足を広げて左でがぶりパウンドする河名。
3R、ダウォンのシングルレッグを差し上げて押し込む河名がボディロックから引き出し、パウンド。すぐに立つダウォンのバックにつき続けてコントロール。背後から強いヒザを足に打って崩して、前転するダウォンを逃がさず崩し続けて、バックからヒザ。正対し足を手繰って来たダウォンを両脇を抱えて持ち上げ、フロントネックロックから後方に投げ。
判定3-0(30-27×2, 29-28)で、スタンド、組みでも進化を見せた河名は、試合後、マイクを握り、「9月中旬に娘が生まれました。人生最大の勝利した妻と娘にこの勝利を捧げたいと思います」と語ると、「フェザーでもバンタムでもタイトルマッチ、よろしくお願いします」と王座戦をアピールした。