キックボクシング
レポート

【GLORY】バダ・ハリが試合直前に欠場を発表、モロッコ地震が影響。引退試合スーストが鮮やかハイキックKOで有終の美、初参戦ラテスクが初陣を勝利で飾る

2023/09/10 05:09

▼第7試合 ヘビー級 3分3R
〇ノルディン・マヒディンヌ(アルジェリア/同級4位)=106.9kg
KO 3R 2分19秒 ※右ハイキック
×アブデラマン・クーリバリ(フランス)=100.4kg


 マヒディンヌはフランスでキャリアを積み、ローカルヘビー級トーナメントで2度優勝した後、2017年4月にWAKOヨーロッパヘビー級王座を獲得。その2週間後にはピーター・アーツとの対戦に臨んだが、判定で敗れている。GLORYには2016年11月から参戦を果たし、2019年6月にはアントニオ・プラチバットと対戦して判定負けしたが、2020年12月の再戦では延長戦の末に判定2-1で雪辱を晴らした。2023年3月にはライトヘビー級に階級を下げるも、フェリペ・ミケレッティに判定で敗れている。戦績は27勝(12KO)15敗でGLORYでは4勝4敗。


 クーリバリはアマチュアで2008年IFMA世界ムエタイ選手権銅メダル、2013年WAKO世界選手権+91kg(K-1ルール)金メダルを獲得。プロではWPMF欧州-91kg王座、WAKO PROローキックルール世界ヘビー級王座、VVWS世界ヘビー級王座などを獲得。2011年11月にはネイサン・コーベットと対戦(判定負け)したこともある。近年は5連敗のあと2連勝、4連敗のあと2連勝という戦績となっており、かなりムラがあるタイプのようだ。GLORYは2017年10月に一度だけ参戦しており、フレディ・ケマイヨに判定2-1で勝利した。戦績は58勝(25KO)20敗1分。


 1R、右ボディストレートを打つマヒディンヌにクーリバリは首相撲に捕まえてのヒザ蹴り連打。ボディを含めたパンチを回転させるマヒディンヌにクーリバリは左ミドルで応戦する。ヒザ蹴りとアッパーでマヒディンヌをコーナーへ詰めていくクーリバリだが、マヒディンヌはすぐに右フックで前へ出る。


 2Rはクーリバリもパンチを多く出して打ち合いに行く。マヒディンヌも左右フックを繰り出すがワンツーに押され、首相撲からのヒザに捕まってしまう。マヒディンヌはワンツー、左フックをヒットさせるとクーリバリも前へ出て首ヒザに持ち込む。ならばとマヒディンヌは左ローを蹴っていく。パンチを当てるのはマヒディンヌだが、クーリバリはヒザを突き刺していく。


 3R、左フックと右ボディのマヒディンヌにクーリバリは左ミドル。この左ミドルを何度も蹴って当てていクーリバリだったが、疲労からか動きが雑になり、組んでのヒザを蹴った直後にマヒディンヌが意表を突く右ハイキック。これが見事に決まり、クーリバリは真後ろにダウン。そのままマヒディンヌのKO勝ちとなった。

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