三上がグラウンドヒジ効かせてTKO勝ち「私のキムチ納豆ご飯のように力を合わせれば」
▼第9試合 日韓対抗戦 HEAT MMAミドル級(83.9kg)5分3R
〇三上ヘンリー大智(格闘DREAMERS)84.0kg
[2R 4分44秒 TKO] ※パウンド
×チョン・ホチョル(TEAM MAD)83.8kg
会見で三上は、「チョン・ホチョル選手、さきほど個人的に挨拶をさせていただいて、非常に礼儀正しい方で互いに健闘を称え合う感じなんですけど、『リングの中ではグローブタッチ無し』と約束したんで、そこはガチンコで勝負して、自分の実力を確認してみたいと思っていますのでよろしくお願いします」と、剣道家らしく向かい合って「始め」となったら、即、斬り合いをしたいとした。
日本人の父とブラジル人の母とのハーフである25歳の三上は、2カ月に一度はメンタル面を鍛える為に、地元の山に籠って練習しているという自然児。
剣道で大学時代に全国3位。2年時に剣道を辞め、MMAを見据え、シュートボクシング、キックでも活躍。立ち技アマチュア16勝14KO、プロ4戦4勝4KO。SBで小澤和樹を2R KO、内田ノボルを1R TKO。RISEで石川利輝を1R KO。2020年12月のJAPAN KICKBOXING INNOVATIONで渡辺颯を1R TKOに下している。
アマチュアMMAでは、『格闘DREAMERS』で、GENの先輩・岡見勇信とスパーリングするなど活躍後、2021年8月の『EXFIGHT1』で古谷宗太郎にTKO勝ち。しかし、12月19日の『EXFIGHT3』でアンディ・コングにTKO負けを喫すると、2022年4月にMAX吉田に1R TKO勝ちで再起。
2022年4月の『POUNDSTORM』でのプロMMAデビュー戦では、岩﨑大河に2R 0-2のテクニカル判定負け(アイポーク)したが、その後、『EXFIGHT05』で フェルナンド・マツキ、2022年10月の前戦『EXFIGHT06』では藤本新を相手にともに1R TKO勝ちを収めている。今回は約9カ月半ぶりの試合となる。プロMMA2勝1敗。
対するチョン・ホチョルは、チョン・オジン(チーム:エクストリームコンバット)の欠場によりスクランブル参戦した韓国名門のTeam MAD所属選手。三上と同じプロMMA2勝1敗で、MAX FCではキックボクシングルールでも勝利している。話題のBlack Combatでも1勝1敗のホチュルは、三上について、「明日、戦う選手がかっこよくて技術もあり、身長も高くイケメンですが」と、笑顔を見せながらも「自分が勝ちたいと思います」と勝利を宣言した。
チョン・ホチョル
「明日、戦う選手がかっこよくて技術もあり、身長も高くイケメンですが(笑)、自分が勝ちたいと思います」
三上ヘンリー大智
「チョン・ホチョル選手、さきほど個人的に挨拶をさせていただいて、非常に礼儀正しい方で互いに健闘を称え合う感じなんですけど、『リングの中ではグローブタッチ無し』と約束したんで、そこはガチンコで勝負して、自分の実力を確認してみたいと思っていますのでよろしくお願いします」
1R、いきなりのホチュルのダブルレッグは切った三上だが、なおも詰めるホチュルがダブルレッグテイクダウンすると、三上はフルガードで下からパウンド。右でオーバーフックして腰を切って立ち上がりに。
追うホチュルに一瞬背中を見せながらも首を守って正対してハーフからストレートアームバーを狙う三上。外したホチュルが上のままサイドに。三上は左目尻から出血。ホチュルはハーフから左で枕に抱いて三上に背中を着かせる。
2R、すぐにダブルレッグを狙うホチュルを切る三上。引き込む形になったホチュルはクローズドガードに。右で脇差す三上は金網に押し込み上からこつこつと脇腹にパウンド。下からホールドするホチュルを剥がすと右で鉄槌。左ヒジ! 動きが止まったホチュルに三上はパウンドを連打し、フィニッシュした。
セコンドの岡見勇信が「全然、想定外の展開だけど良かった」と笑顔を見せた勝利に、三上は、「個人的なことですが、朝ご飯はキムチ納豆ご飯を食べています。私のキムチ納豆ご飯のように、うまく力を合わせれば大きな力になると思うので、ハッピーに行きましょう」と語った。