▼第9試合 バンタム級ムエタイ 3分3R
×スアキム・ソー・ジョー・トンプラジン(タイ)
[KO 2R 0分58秒]※左フック
〇キリル・ホムトフ(ロシア)
スアキムはルンピニースタジアムのバンタム級、スーパーバンタム級、スーパーフェザー級の三階級制覇王者で、2018年2月の『KNOCK OUT』に初来日。那須川天心への最強の刺客として大きな話題を呼んだが、那須川に5R判定負け。2019年7月には『RISE』で那須川と再戦したが、胴廻し回転蹴りで目尻を切り裂かれて流血、3R1分25秒、TKOで敗れている。
その後、RISEでニキータ・セブンを一蹴、ルンキットとの再戦でリベンジし、スーパーレックには判定負け。2019年12月に日本の『BOM』でチャンヒョン・リーにTKO勝ちし、BOMスーパーライト級王者になった。しかし、2020年4月に突然の引退宣言。詳細は分からないが「長年、大物ギャンブラーとのいざこざからの不信感が強く、引退の決め手となったらしい」という。まだ24歳だった。今回がリー戦以来の復帰戦。戦績は103勝23敗3分。
1R、まずはスアキムが左インロー、ホムトフはワンツーを繰り出して前へ出る。フェイントを交えて、クラウチングの完全なボクシングスタイルで前へ出るホムトフ。速いステップからワンツーを繰り出し、時折ローも蹴る。スアキムも左フックを打ち返すが、完全にホムトフの圧に押され気味。左フックにバランスを崩すスアキムへホムトフが襲い掛かり、スアキムはヒジを出すが空振り。
左右のスピードのあるストレートを繰り出しながら前へ出るホムトフ。かなり本格的なボクシング技術にスアキムは後退するばかり。スアキムは左インローとワンツー、ホムトフのワンツーをスウェーでかわすが、そこからホムトフはさらに踏み込んでストレートを伸ばしてくる。ホムトフの右ストレートを2発被弾し、さらにヒザももらうスアキム。スアキムが右ローからワンツー、左右フック、ヒジで反撃すると場内からは大歓声があがる。
2R、ステップを踏みながらワンツーを放つスアキムだが、ホムトフの精度とは明らかに劣る。ジャブを差すホムトフにスアキムは右を打ち返すが、さらにホムトフに右を打ち返されて大きく後退。スアキムは首相撲からのヒザに持ち込み、これは優勢になるも、離れて左ミドルを放ったところにカウンターの左フックをもらって大の字にダウン。立ち上がろうとしたスアキムだが、座った状態から立てずレフェリーがストップ。