(C)Zuffa LLC/UFC/Chris Unger
2023年8月26日(土)、シンガポール・カランのシンガポール・インドアスタジアムにて開催される『UFC Fight Night: Holloway vs. Korean Zombie』に木下憂朔(キルグリフFC)が出場し、ビリー・ゴフ(米国)と対戦することが、両選手から発表された。
木下は、2022年8月の「ダナ・ホワイト・コンテンダーシリーズ(DWCS)」ウェルター級 で、ジョゼ・エンヒッキを3R、左ストレートでダウンを奪ってのパウンドでTKOに下して、UFCとの契約を勝ち取った。
オクタゴンデビュー戦となった2月のアダム・フューギット(米国)戦では、先にテイクダウンを奪うフューギットに、木下は立ち上がって左ローを打つもそこに左ストレートを浴びてダウン。パウンド・ヒジを浴びて1R、 4分36秒 TKO負けした。米国フロリダのキルクリフFC所属として、今回は半年ぶりの再起戦となる。MMA6勝2敗の22歳。
対するゴフは、木下が出場したコンテンダーシリーズ2022の4週間前の「Week 2」に出場したMMA8勝2敗の25歳。今回がUFCデビュー戦となる。
アマチュアMMAでの4連勝を経て、2019年にプロMMAデビュー。Bellatorで2戦2勝で、2020年12月の『Bellator 254』では、ホブソン・グレイシーJrを2R、スタンドヒジでTKOに下している。CESでウェルター級のベルトを巻くと、2022年8月のコンテンダーシリーズに参戦。
イスラエルのシモン・スモトリスキイにいきなり左ハイでダウンを喫するも1R中にリカバリーし、左右の連打でフィニッシュ。1R TKO勝ちで、UFCとの契約を決めた。
現在、6連勝中で8勝のうち6試合をKO・TKO勝ち。オーソドックス構えで、CESでもDWCSでも、相手の蹴り足を掴んでのシングルレッグなど、組みも混ぜてのダーティーボクシングを得意とし、スモトリスキイ戦では、近距離での右アッパーを効かせて、20連打でダウンを奪い、逆転勝ちを決めている。
一方で、相手の打撃に頭を下げる癖や、自身の打ち終わりに反撃を浴びていることもあり、木下としては、ゴフの近い距離の打撃・組みに警戒しつつも、左右どちらでも打てる蹴りを有効活用したい。
またもっとも注意すべきは、ゴフのタフさか。2022年4月のCESの王座戦では序盤からマウント&パウンドのピンチに陥るも凌ぎ、2Rに前に詰めての左右の対角の打撃でダウンを奪い、DWCS同様に、逆転のパウンドアウトで王座を防衛している。
UFCで初勝利を掴むのは、木下か、ゴフか。木下はSNSでキルクリフFCでの日々を「毎日必死に生きてる」とし、「最近めちゃめちゃ集中できてるし、成長を感じる。次は勝つよ」と意気込みを記している。