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【ONE】プラジャンチャイがサムエーをKOで返り討ちにして暫定王者に、スーパーレックは長身アナンを圧倒KO、マリキンがヘビー級王座統一! ダゲスタン出身・トルコのエルドランが中国のファン・ロンを左三日月蹴りKO

2023/06/23 23:06

▼コ・メインイベント 暫定ストロー級ムエタイ世界王座決定戦 3分5R
〇プラジャンチャイ・PK・センチャイ(タイ)
[2R 2分10秒 KO]※右ヒジ打ち
×サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
※プラジャンチャイが暫定王座に就く。


 プラジャンチャイは元ラジャダムナンスタジアム認定フライ級王者、元ルンピニースタジアム認定バンタム級&スーパーバンタム級王者。ボクシングでもWBAサウスアジア・バンタム級&フェザー級王座に就いている。スピードがあり、ハイレベルなテクニシャンタイプのムエタイトップファイターの一人。

 2021年7月のONE初参戦で、いきなりサムエーに挑戦して判定勝ちで王座に就いたが、2022年5月の初防衛戦でジョセフ・ラシリにTKO負けで陥落。2023年1月の『ONE Friday Fights 1』で再起戦を行い、コンペットに勝利した。戦績は339勝52敗3分。


 サムエーはルンピニースタジアム認定スーパーバンタム級とスーパーフライ級の2階級、プロムエタイ協会ではスーパーバンタム級・スーパーフライ級・フェザー級の3階級を制覇。2011年にはルンピニー・ファイター・オブ・ザ・イヤーとスポーツライターズ・フレンズ・ファイター・オブ・ザ・イヤーの両方を受賞しているムエタイレジェンド。


 2018年1月にONE最初のムエタイの試合を戦ったサムエーは、ONEフライ級ムエタイ世界王者にもなったが、2019年5月にジョナサン・ハガティに判定負け後、10月にストロー級転向。12月にはワン・ジュングァンに判定勝ちし、新設されたONEキックボクシング世界ストロー級王者となった。さらに2020年2月、ロッキー・オグデンを破りムエタイ世界同級王座も獲得して二冠王に。2020年10月にはジョシュ・トナーに2RでTKO勝ちし、初防衛に成功するも、2021年7月にプラジャンチャイに敗れて王座を失った。その後はラジャダムナンで2戦2勝、2023年3月にはライアン・シェーハンにKO勝ちしている。戦績は373勝48敗9分。


 1R、サウスポーのサムエーにプラジャンチャイは右インローを多用、サムエーも左インローを蹴る。じりじりと前に出るプラジャンチャイだが、両者ムエタイの定石通りに相手を見る。しかし、ここでレフェリーからファイトがうながされた。すると左ミドルを蹴り始めるサムエーにプラジャンチャイも右ミドルと右ローで応戦。プラジャンチャイは時折右ストレートも伸ばす。


 2Rも右ローを蹴っていくプラジャンチャイにサムエーは左ミドル。サムエーの右ローに合わせたプラジャンチャイの右ボディから飛び込んでの左ストレートがさく裂。まともにもらって仰向けに倒れるサムエー。ダウンから立ち上がったサムエーにローからの左右フック、ヒジ打ちを叩き込むプラジャンチャイにサムエーは防戦一方となり、最後はプラジャンチャイの右ヒジでマットに沈んだ。


 サムエーを返り討ちにしたプラジャンチャイは暫定ストロー級ムエタイ世界王座のベルトを高々と掲げた。

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