▼バンタム級 ムエタイ 3分3R
×ムアンタイ・PK・センチャイ(タイ)
[2R 1分23秒 TKO]※右フック
〇ニコ・カリロ(スコットランド)
“エルボーゾンビ”ことムアンタイは2020年1月にONEでブライス・デルヴァルに判定勝ち後、タイでフェラーリ・フェアテックスに判定負け。その後2年のブランクを経て、2022年4月にリアム・ハリソンと5度ダウンの奪い合いの大激闘を演じたが最後はTKO負けを喫している。今年1月の『ONE FRIDAY FIGHTS 1』ではマブルド・ツピエフに判定勝ち。
カリロは15歳でムエタイを始め、WMO世界ウェルター級&世界スーパーウェルター級王者、ISKAムエタイ世界65kg級王者の三冠王。2022年4月にはアイルランドの大会であのセクサン・オー・クワンムアンに判定勝ちしている。2023年4月の『ONE FRIDAY FIGHTS 13』でONE初参戦。12連勝中で戦績25勝3敗1分。
1R、ムアンタイよりもかなり体格が大きいカリロは左フックを強振、サウスポーのムアンタイは慎重に前へ出て左ミドルと右インローを蹴る。頻繁にスイッチするカリロはロングリーチの左右ストレートを伸ばしてくるが、ムアンタイも負けじと左ストレートを直撃させる。互いに相手のミドルキックをキャッチして崩しにかかる。首相撲からヒザを蹴ってきたムアンタイを軽々と投げるカリロ。その後もムアンタイは転がされまくる。しかし、ムアンタイはカリロのワンツーを浴びながらも前へ出ていった。
2Rもカリロはムアンタイのミドルをキャッチしては軸足払いで転がし、キャッチした足を持ったまま右の強烈なヒジを叩きつけるとムアンタイがダウン。もうこれで終わりかと思われるほどのダウンだったが、ムアンタイは立ち上がる。右ヒジと右ストレートで襲い掛かるカリロに左ハイキックを蹴るムアンタイだが、カリロの猛攻を浴び、右ヒジからの顔面ヒザで2度目のダウン。最後は右フックでなぎ倒され、カリロのTKO勝ちとなった。