▼ライト級 5分3R
〇アルマン・ツァルキヤン(アルメニア)20勝3敗(UFC7勝2敗)155.5lbs/70.53kg
[3R 3分25秒 TKO] ※パウンド
×ジョアキム・シウバ(ブラジル)12勝4敗(UFC5勝4敗)155.5lbs/70.53kg
ライト級8位のツァルキャン8位と、ノーランカーのシウバが対戦。
UFC6勝2敗のツァルキャンはフリースタイルレスリング出身。2つの黒星は2019年4月に現王者のイスラム・マカチェフに判定負けしたのと、クレベル・コイケに勝利しているマテウス・ガムロに2022年6月に判定負けしたもの。マカチェフから初のテイクダウンを奪ったことでその名を轟かせた。ロシアMFP時代には元UFCのジュニオール・アスンサオや佐藤豪則にも判定勝ちしている。12月の前戦ではダミール・イスマグロフに判定勝ち。4月にヘナト・モイカノ戦が組まれたが、モイカノ欠場で試合がキャンセルされている。
対するシウバは、MMAプロデビュー後、9連勝でPANCRASEにも参戦したグライコ・フランサと2015年3月の「The Ultimate Fighter Brazil Season 4」決勝で対戦。一本負けしたものの、2015年9月にUFCデビュー。3連勝後は2勝3敗。ナスラット・ハクパラストとリッキー・グレンにKO負けも、2022年10月の前戦ではジェシー・ロンソンに2R、跳びヒザからのパンチでTKO勝ちしている。
1R、ともにオーソドックス構え。左ミドルハイをガード上に当てて圧力をかけるツァルキャンは蹴りを繰り出すシウバの蹴り足を掴んで詰めてダブルレッグテイクダウン。右足をヒザ上に乗せて金網に詰めてヒジ打ち。
腰を切り足をフルガードにするシウバ。背中を見せて立とうとするが、そこに左足をかけてバックテイクするツァルキャンは二重がらみ。頭を相手の頭後ろにつけて立たせず、右手首を背後からコントロール。シウバの起き際を足をかけてコントロールして残り10秒で右ヒジを強振する。
2R、左ミドルを打つツァルキャン。さらにワンツーの右。ワンツーから右ヒジを見せるツァルキャン。押し込むと右で差して右の大内刈も狙う。ここは残して離れるシウバは右を突き、左フックをヒット。
ツァルキャンは角度をつかて左ロー。シウバの左右フックをダッキングしてかわす。右ストレートで飛び込み、かかと落としで飛び込むツァルキャン。金網背にシウバもヒザ蹴りで応戦。右から右ストレートのツァルキャン。しかし、その打ち終わりに右ストレートを当てたシウバはツァルキャンをグラつかせる!
効かされながらも組みに行くツァルキャンはダブルレッグテイクダウン。ガードの中で回復を待ち、エルボーを落とすが、シウバも下からオモプラッタを仕掛ける。
3R、右を振り、右で脇差し前に出るツァルキャンはボディロックで絞ってテイクダウン! 左でパス。シウバの立ち際をがぶろうとするが、抜けるシウバ。
WALKED THROUGH FIRE. STILL A PROBLEM. 😤
— UFC (@ufc) June 18, 2023
💢 @ArmanUFC is still a MAJOR issue for lightweights everywhere! #UFCVegas75 pic.twitter.com/eqD5rB6K3O
詰めて距離を無くすツァルキャンは左で差して押し込み。シウバは右で小手を絞り、左ヒザ。しかしその蹴り足を抱えてテイクダウンはツァルキャン! 下になり左ヒジの連打を受けるシウバ。止められてもおかしくないが、上体を起こしたシウバはガードに戻そうとする。
なおもツァルキャンはパウンドからパス、マウントから激しい両手による鉄槌連打に、キース・ピーターソンレフェリーは遅めのストップに入った。
MMA20勝3敗。UFC2連勝を決めたツァルキャンは試合後、「彼はタフだった。これで俺がナンバー1コンテンダーだ。 知ってるだろう? 前回イスラム・マカチェフと戦った時、あなたは俺に3週間の準備期間しか与えなかった。もし8週間あればスマッシュしてやるよ」と、ライト級王座王座挑戦をアピールした。