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2023年6月11日(日)大阪・176boxにて『BODYMAKER presents GLADIATOR 022』が開催された(バンタム級GP・フェザー級T・フォークスタイルグラップリング ウェルター級T)。
20歳の注目の溝口司(矢田道場)は、KIDSキックから格闘技経験を積み、その戦績は113戦106勝7敗という場慣れしたファイター。
2021年のアマ修斗全日本選手権バンタム級3位。さらにK-1甲子園2021 西日本予選トーナメント -60kg優勝の実績も持つ20歳の新鋭だ。
その言動も物怖じせず「堀口恭司選手越え」「RIZINバンタム級戦線の選手を1人ずつ引きずりおろす」と宣言し、2022年9月のGLADIATOR初陣で浅井亮麿に14秒KO勝ち、1月大会ではキャリア14戦のガッツ天斗にスプリット判定勝ち。Theパラエストラ沖縄にも出稽古を積んでいる。
2連勝中の溝口は、「今大会で伝えたいことがあります。それは僕の試合や生き様を見て、自分の個性に誇りを持って日本人特有の『敷かれたレールを走る人生』ではなく、自分にしか出来ないことを極めて夢を実現させる人が少しでも増えて欲しいと思います。エダ塾長選手、試合を受けて下さり、ありがとうございます。ただ、タックルしか来ないのは分かっているので必ず格の違いを見せつけてぶっ倒します」と必勝宣言。
対する江田こうすけ塾長は、柔術ベースで京都のMMAパイオニアの一人。38歳、自身も認めるオールドスクールながら、一本気のある組みオンリーの戦いは、上昇志向が強い血気盛んな若い溝口にとって脅威となるか。
江田は「負けっぱなしの“昭和の遺物”を呼んでいただいてありがとうございます。これからの総合格闘技界を担うであろう若人達への経験の一翼となれれば幸いです」と語る。
▼第9試合 GLADIATORバンタム級 5分2R
〇溝口 司(矢田道場)
[1R 4分50秒 TKO] ※右ストレート→鉄槌
×エダ塾長こうすけ(MIBURO)
ゴング前にホルヘ・マスヴィダルのように後ろ手に組んで金網にもたれかかり試合を待つ溝口。江田の後頭部には「かませ」の文字。
1R、ともにオーソドックス構え。18歳差のある溝口に江田は低いダブルレッグ狙いも切る溝口にいったん離れる。
スイッチしながら左ハイを見せる溝口。かわす江田はじりじりと組みの圧力をかけると、溝口は右アッパーをかすめて左フックをガード上に当てる。さらにキレのいい左ハイをガードする江田は、頭を動かしながらシングルレッグへ。反応して足を引く溝口。両手を上下にさせながら左右ロー、金網背にした江田は右のダブルで押し返す。
両足をシャッフルする溝口は半身になって前手で来いと表示。そこにシングルレッグへで尻を着かせる江田はパウンドも、溝口は蹴り上げから立ち上がり。江田は押さえ込めず。
パウンドをもらったか目を気にする溝口だが、スタンドに戻して鋭い左ハイは溝口。頭をかすめた江田。溝口はさらに右ボディから左を突くが、そこに左アッパー、さらに右を当てた江田。
一瞬溝口の足が止まると、江田は左前蹴り。右ストレートを打ってきた溝口にカウンターの右! 右ヒザが落ちた溝口に、江田は左右でラッシュへ。
右のダブルももらった溝口は、江田の左前蹴りの打ち終わりに右ストレート! さらに歩きながら左、右と連打し、江田をダウンさせると、鉄槌4連打! レフェリーが間に入った。
1R 4分50秒 TKO勝ちした溝口はこれで3連勝。「この前の試合からはちょっと成長したかなと思うんですけど、ちょっとストレートもらってグラッときちゃったんですけど許してください。櫻井会長らに結構気に入ってもらっていて、こうやって大きな舞台に出させてもらっていてめっちゃありがたいです。こういう舞台もいいんですけど、もうちょっと大きな舞台で見たくないですか。そういうことなんで、あまり頭回ってないんで喋らんときます」