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【UFC】ヌネスが完勝防衛で引退を表明。ライト級オリヴェイラがダリウシュを1R TKO「誰が王者だ!?」、地元マロットが一本勝ちでカナダ人選手が全勝=『UFC289』

2023/06/11 09:06

▼ライト級 5分3R
〇シャーウス・オリヴェイラ(ブラジル)34勝9敗(UFC22勝9敗)
[1R 4分10秒 TKO]

×ベニール・ダリウシュ(米国)22勝5敗(UFC16勝5敗)

 元ライト級王者で1位のオリベイラは、2022年5月の防衛戦で0.5ポンドの体重超過。挑戦者ジャスティン・ゲイジーに一本勝ちしたものの、王座剥奪に。2022年10月の前戦では王座決定戦としてイスラム・マカチェフと対戦したが、カウンターの右フックでダウンを奪われ、肩固めで一本負け。王座獲得に失敗し、約4年10カ月ぶりの黒星となった。

 対するダリウシュは4位。イランで農場を営む家庭に生まれ、9歳の時に米国に移住し。2007年からブラジリアン柔術を始め、5年で黒帯を獲得した。2010年の世界ノーギ柔術選手権 茶帯ミドル級優勝。現在8連勝中で、2022年10月の前戦では、元KSWフェザー級王者のマテウス・ガムロに判定勝ち。

 1R、サウスポー構えのダリウシュ。オリヴェイラの右ハイをかわして左ロー。しかしオリヴェイの右ハイにバランスを一瞬崩す。詰めるオリヴェイラに四つで組むダリウシュ。オリヴェイラの体の入れ替え際に上を取るダリウシュがクローズドガードのオリヴェイラにインサイドからパウンド。足を解いたオリヴェイラは下からヒールフックへ。ヒザを抜いたダリウシュは再びインサイドガードへ。

 いったん体を離したダリウシュに、無理に立たずにオリヴェイラはクインサイドに入って来たダリウシュにクローズドガードから足を解き、蹴り上げて立つと金網に押し込み。

 突き放したダリウシュに、オリヴェイラは右ストレートを見せてからそのまま右ハイを当てて効かせると、金網まで下がったダリウシュを追って右フック! さらに右をテンプルに当ててダウンを奪うと、崩れながら足を手繰りにきたダリウシュのハーフガードを潰して左の鉄槌連打! レフェリーが間に入った。

 UFC8連勝中だったダリウシュを1R TKOに下したオリヴェイラはUFC最多フィニッシュ「20」に。ケージのなかで、「バンクーバーのみんな楽しんでくれたかい? いろいろ言われたけどこれが結果、誰がチャンピオンだ?」と語った。

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