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【UFC】ヌネスが完勝防衛で引退を表明。ライト級オリヴェイラがダリウシュを1R TKO「誰が王者だ!?」、地元マロットが一本勝ちでカナダ人選手が全勝=『UFC289』

2023/06/11 09:06
【UFC】ヌネスが完勝防衛で引退を表明。ライト級オリヴェイラがダリウシュを1R TKO「誰が王者だ!?」、地元マロットが一本勝ちでカナダ人選手が全勝=『UFC289』

 2023年6月10日(日本時間11日8時から)カナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバー /ロジャーズ・アリーカナダ・バンクーバーにて『UFC289』が開催された。

 朝8時にアーリープレリムがスタート、9時からのプレリムをUFC公式サイトおよびYouTube公式チャンネルでライブ配信のほか、11時からのメインカード5試合を含む全試合をUFC FIGHT PASSならびに『U-NEXT』でライブ配信された(見逃し配信中)。

UFC 289: Nunes vs. Aldana 速報

現地時間2023年6月10日(土)、日本時間11日(日)
カナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバー /ロジャーズ・アリーナ

▼UFC女子世界バンタム級選手権試合 5分5R
〇アマンダ・ヌネス(ブラジル)22勝5敗(UFC15勝2敗)
[判定3-0] ※50-44×2, 50-43

×アイリーン・アルダナ(メキシコ)14勝6敗(UFC7勝4敗)

 初防衛戦に臨むヌネスは、UFCで女子バンタム級&フェザー級の二階級を制した最強女王。2022年7月にジュリアナ・ペーニャとのダイレクトリマッチに判定勝利しバンタム級のベルトを奪還している。その後、ペーニャの怪我で3度目対決が流れるなか、ここ5試合で4勝1敗・2連勝中のアルダナに白羽の矢が立った。

 挑戦者アルダナは、14勝(8KO・3一本)というフィニッシャー。ヤナ・クニツカヤ、メイシー・チアソンを相手に連続KO勝利中のストライカーだが、盟友アレクサ・グロッソとの練習のなかでレスリング・柔術にも磨きをかけている。

 UFC世界フライ級王者ブランドン・モレノ、フェザー級暫定王者ヤイール・ロドリゲス、女子フライ級王者アレクサ・グラッソに続く、4本目のベルトをメキシコにもたらすべく、アルダナは「メキシカン・ハート(メキシコ魂)を見てほしい」と語っている。

 1R、ともにオーソドックス構えから。高いガードのアルダナに、ヌネスは右ボディストレートでけん制。さらに右カーフ、ボディ。アルダナはジャブで距離を測る。

 シングルレッグで倒すも深追いしないヌネス。ジャブを差すヌネス。さらに左ジャブ。アルダナは手を出せない。左ボディストレート、左インロー攻めるヌネス。後ろ蹴りも見せる。左ボディストレートを見せたアルダナ。左ジャブにアゴが上がるアルダナ。ヌネスのワンツーにカウンターの右を返す。慎重になったヌネス。アルダナの左に右をかぶせに。ヌネスが手数で圧倒。

 2R、サウスポー構えで入るヌネスだがオーソドックスに戻すと左ジャブ。右カーフの打ち合い。ヌネスのシングルレッグを切る。右ローを返すアルダナ。ジャブの刺し合いで勝るのはヌネス。さらに右前足で関節蹴りも。ヌネスはテイクダウンフェイントを見せて右ロー。左縦ヒジ、右ローはヌネス。アルダナの左足が流れる。アルダナも右ローを返すと、首相撲ヒザはヌネス。

 右カーフのアルダナ。サウスポー構えにしてからオーソに戻すヌネス。左ジャブ、左ローのアルダナ。右をガード上に当てて右アッパーは空振りも。アルダナの右ハイをかわしてボディロックテイクダウンを奪うヌネスだが、深追いせずに立つ。

 3R、右からワンツー右の前蹴りはヌネス。下がるアルダナは変わらず高いガードで左フックも空振り。圧力をかけるアルダナ。ヌネスは下がりながら左ジャブ。アルダナはインロー。左ハイをかわしたヌネスはシングルレッグから押し込み、金網に詰めてダブルレッグテイクダウンをマット側に向けて寝かせる。

 ハーフのアルダナに後ろ手に掴むヌネス。アルダナの立ち上がりにボディロックテイクダウン。さらに立ち際にスタンドバックから引きずり込み、バックマウントから腕十字へ。それを外したアルダナはパウンドもヌネスは立ち上がり。左ジャブを当てるアルダナに、ヌネスはワンツーの右を当てて前進しホーン。

 4R、チャンピオンシップラウンド。観客を煽る両者。前蹴りのヌネス。右アッパーは遠いアルダナ。左ジャブからヒジはヌネス。刺し合いで下がるアルダナ。ダブルレッグのヌネスに右で差し上げて切るアルダナ。右ストレートを突くと、ヌネスも右前蹴り。

 次のヌネスの組みも差し上げるアルダナ。苦しい4R目でアルダナも追えない。ヌネスはダブルレッグテイクダウンもグラウンドには行かず。アルダナの立ち際を右で詰める。続く組みも切るアルダナだが、ヌネスのワンツーを被弾。アルダナも右を振るが、ヌネスの打ち返しを被弾し、近づけば首相撲ヒザを受ける。ヌネスが右ボディストレート、アルダナの前進にヌネスはワンツースリー、バックフィストも見せて圧倒する。

 5R、最終回。前に出たアルダナ。ヌネスはワンツーから組んで金網に詰めてテイクダウン。クローズドガードのアルダナのインサイドからパウンド。金網に首を潰されるアルダナは蹴り上げられない。左足を悔いて、さらに右足でもまたいでマウントのヌネス。肩でアゴを潰してヒジ! 中央側に頭のアルダナ、足を戻せず金網も使えずそのままパウンドを受けてホーン。

 判定は3-0(50-44×2, 50-43)と最大7P差をつけてヌネスが勝利。妻ニーナと娘と勝ち名乗りを受けると、「ダブルチャンピオンは永遠に。アンデウソン・シウバのタイトル戦勝利(11勝)に並んだし、引退するには完璧な夜です」と語ると、マットに2本のベルトとオープンフィンガーグローブを置いてキス。

 続けて「母から『もう長く戦い続けているからこれ以上は見たくない』と言われ、いろいろと人生を考えたときに、たしかに長くやってきたし充実していたと思った。まだ年齢(35歳)としては若いから家族ともっと一緒に過ごしていきたい。ダナ(ホワイト代表)ほんとうにありがとう。イベントを盛り上げてくれたスタッフのみんな一人ひとりに感謝したい。みんなのおかげでチャンピオンになれた。ほんとうにありがとう。それから、ブラジルのチャンピオンはいま私だけ。ブラジルのためにやれるだけのことはやった」と語った。

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