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レポート

【UFC】“ライオネス”復活、ヌネスがペーニャに判定勝ちで王座奪還。フライ級暫定王座戦はモレノがカラ・フランスを3R TKOでフィゲイレードとの統一戦へ、パントージャが91秒一本勝ちで王座戦アピール、アンカラエフが9連勝、DEEP JEWELS王者ジヨンは体重超過のエドワーズに判定負け=『UFC 277』

2022/07/31 09:07
 2022年7月30日(日本時間31日)、米国テキサス州ダラスのアメリカン・エアラインズ・センターで『UFC277』が開催された。 UFC 277:Pena vs. Nunes 2 全選手計量結果 【メインカード】 ▼UFC世界女子バンタム級選手権試合 5分5R×ジュリアナ・ペーニャ(米国)王者 11勝5敗(UFC7勝3敗)134.5lbs/61.01kg[判定0-3] ※45-50, 44-50, 43-50〇アマンダ・ヌネス(ブラジル)挑戦者 22勝5敗(UFC15勝2敗)135lbs/61.24kg※ヌネスが新王者に  メインイベントは、王者ジュリアナ・ペーニャ(米国)が、前王者で挑戦者のアマンダ・ヌネス(ブラジル)を迎え撃つ、UFC世界女子バンタム級タイトルマッチ。  前日の本計量では挑戦者“ライオネス”ヌネスが135ポンド(61.24kg)の王座戦のジャストでパスし、気合の表情でガッツポーズ。王者ペーニャは、134.5ポンド(61.01kg)のアンダーでパス、スケール上で笑顔のガッツポーズを見せた。  その後の公開計量では、観客の前で先にヌネスが黒のサングラスとヘッドフォンをつけて登場。そのままスケールの上でガッツポーズ。  対するペーニャは娘と手をつないで登壇。ラッシュガード姿でガッツポーズすると、ヌネスとのフェイスオフへ。互いに拳を相手のアゴまで近づけて、ダナ・ホワイト代表が両者を分けるまで、約13秒間、視線を合わせて離れず。握手は交わさなかった。  女子バンタム級タイトルマッチ(5分5R)。王者ペーニャに、前王者で1位のヌネスが立場を変えて挑戦する。  2021年12月、2R リアネイキドチョークでヌネスに一本勝ちしベルトを巻いたペーニャ。TUF30で互いにコーチを務め、今回の再戦に。  ヌネスは、前戦で先に右を当てて崩すも、徐々にペーニャのジャブを被弾し、最後は一本負けし、絶対王者の座から陥落した。オッズは挑戦者のヌネスがフェイバリット。  女子バンタム級タイトルマッチ(5分5R)。王者ペーニャに、前王者で1位のヌネスが立場を変えて挑戦する。  2021年12月、2R リアネイキドチョークでヌネスに一本勝ちしベルトを巻いたペーニャ。TUF30で互いにコーチを務め、今回の再戦に。  ヌネスは、前戦で先に右を当てて崩すも、徐々にペーニャのジャブを被弾し、最後は一本負けし、絶対王者の座から陥落した。オッズは挑戦者のヌネスがフェイバリット。  1R、タッチグローブ。サウスポー構えのヌネスはオーソに戻す。ペーニャはオーソドックス構え。サウスポー構えに戻すヌネスは細めにスイッチ。  前手の右を振るヌネス。かわすペーニャはじりじりと詰めて左から右。さばくヌネス。互いに左右から、ペーニャの前足にヌネスは右ローを当てる。  ペーニャの入りに右を合わせに行くヌネス。レベルチェンジするペーニャ。ヌネスは遠間からの戦い。ペーニャの入りに右を合わせて片ヒザを着かせるヌネス! 再びペーニャの入りに右を当てるヌネス!   左ジャブのダブルからの右をかわすヌネス。さらに右をスウェイ。しかしペーニャも左からの右をヒット! 前足を獲りに行くヌネスを切るペーニャだが、圧力をかけるヌネスが右を当てる。ヌネスのラウンド。  2R、低く構えるペーニャ。サウスポー構えのヌネスは左のヒザを見せる。さらにペーニャの入りに右! ダウンしたペーニャを立たせる。スタンド勝負を望むヌネスは、さらにペーニャの入りに右で2度目のダウンを奪い、スタンドで待つ。  左右の連打で前に出るペーニャ。そこにサウスポー構えで前手の右を突くヌネス。右前蹴りから右を突くペーニャ。左の蹴りはヌネスがさばき、サイドに回る。  左の前蹴りはヌネス。右ストレート、左ストレートを内側から突くと、カウンターの左でこのラウンド3度目のダウンを奪う! ここもグラウンドには行かないヌネス。左ミドルもあて、遠間からペーニャの入りに左ハイも。構わず前に出るペーニャは左オーバーフックで組むが、ブザー。3度のダウンを奪ったヌネスのラウンドに。  3R、開始前に笑顔を見せるヌネス。喧嘩四つの前手争いからヌネスはバックフィストも狙う。一瞬オーソに戻すもサウスポー構えになった瞬間に組むペーニャだが、上への組みはすぐに突き放すヌネス。  右前蹴りから詰めるペーニャは、強引に左右を突いて局面を変えようとするが、その打ち終わりに脇を潜り払い腰テイクダウンはヌネス! クローズドガードのペーニャの抱きつきを剥がすと、下からのペーニャの三角狙いを外して上からヒジ! ペーニャの左額から出血させる。  ペーニャは下からオモプラッタ狙いもヒジを抜き正対するヌネスがハーフガードで上に。ヌネスのヒジにペーニャの出血が多くなる。このラウンドもヌネスのラウンドに。  4R、ペーニャの右を掻い潜り、開始20秒でダブルレッグテイクダウンはヌネス。 再びのオモプラッタを外して正対。三角絞め狙いも肩をずらして外すと、オモプラッタも続けさせず。しかし、ペーニャは下から腕十字一閃! 一瞬、ヒジが入るが、またいだヌネスは首を両足で挟み、ヒジを抜いて上に。  ヒジを打ち込むと、再びペーニャは腕十字へ。ここもかついでスラムして外したヌネスはスタンドでダブルレッグテイクダウン! 下から腕を手繰るペーニャを剥がして上体を立てる。ブレーク。スタンドへ。  左右で強引に詰めるペーニャをニータップでテイクダウンを奪うヌネス。下からの再三の腕十字狙いをさばき、パウンドにペーニャは出血。  5R、両手でグローブタッチし、ハグしてから戦いに臨む両者。ペーニャの前進にダブルレッグテイクダウンを合わせるヌネス。ギロチンで引き込むペーニャだが、すぐに頭を抜くヌネス。下からペーニャは腕十字、三角、オモプラッタ狙いもさばくヌネスはがぶり。  スタンド勝負へ。詰めて右で差して払い腰でテイクダウンを奪うヌネス! サイドを奪われたペーニャはハーフに戻してキムラ狙い。腰を抱いてクラッチして防ぐヌネスは、バックテイク。さらにペーニャの正対際にハーフで上に。  ヌネスがヒジを打ち込むとペーニャは腰を切りフルガードに戻す。足を戻して蹴り上げるペーニャだが、中腰となったヌネスはパウンドの飛び込み! 効かされてペーニャに、足をさばきバック、リアネイキドチョークへ! パームトゥパームで絞めるが、抜けたペーニャ。最後は立ち上がって、向かい合いブザー。判定へ。  愛娘を抱いて判定を待つヌネス。判定は3-0(50-45, 50-44, 50-43)で、ジャッジ1者が7ポイント差をつける完勝でベルトを取り戻した。  試合後、ヌネスは「初めて“ライオネス”と呼ばれたことのときを思い出しました。そして2つ目のベルトを獲得することが出来ました。みんな歴史を作りました。 (サウスポー構えへ戦略だった)よりよい方法で、ジムで安全に全力で戦うこと。結局のところ1人で戦うしかないので、何をすべきか考えれば答えはシンプル。  ロジャーコーチは、ロンダ・ラウジーやミーシャ・テイトをトレーニングした人。柔術も強くなったし、レスリングコーチも。3人のコーチが鍛えてくれました。そして(パートナーの)ニーナと娘、私の人生最良の日です。  もう3年もブラジルの家族に会っていないので、家族に会いたい。少し休んで、ライオネスは必ず帰ってきます。すぐに帰ってきます。誰か私にビールを1杯奢って!」と話し、コーチたちとニーナ・アンサロフと娘と円陣を組んで、勝利を祝福した。 [nextpage] ▼UFC世界フライ級暫定王座戦 5分5R〇ブランドン・モレノ(メキシコ)20勝6敗(UFC8勝3敗)124.5lbs/56.47kg[3R 4分34秒 TKO] ※前蹴り×カイ・カラ・フランス(ニュージーランド)24勝10敗(UFC7勝3敗) 124.5lbs/56.47kg※モレノが暫定王者に  コメインの「UFC世界フライ級暫定王座戦」、前日計量ではブランドン・モレノ(メキシコ)が124.5ポンド(56.47kg)、カイ・カラ・フランス(ニュージーランド)が124.5ポンド(56.47kg)でともに計量をパス。フェイスオフ後に握手とハグを交わしている。  正規王者デイブソン・フィゲイレードの負傷欠場により、1位のモレノと、2位のカラフランスがフライ級暫定王座決定戦(5分5R)を戦う。カラ・フランスは初のUFC王座挑戦。  メキシコのモレノは3連勝後に王者フィゲイレードにドロー。ダイレクトリマッチでタイトル奪還したが、さらなる再戦で判定負けで王座陥落。  ニュージーランドのカラフランスは、ホジェリオ・ボントリン、コーディ・ガーブラント、アスカー・アスカロフを相手に3連勝中。  1R、ともにオーソドックス構え。先に中央を取るのはカラフランス。右ローも空振り。左前手で飛び込むモレノもブロッキングするカラフランス。そこにカラフランスの左インローがローブローとなり中断。再開。  慎重な展開。左ハイのモレノにブロックするカラフランス。大きな左フックはモレノもカラフランスはバックステップでかわす。左インローを当てるカラフランス。2発目は空振りに。  左右で前に出るカラフランスにシングルレッグはモレノ。そこからスタンドバックにつくが、離れるカラフランス。ワンツーの右を振るカラフランス。しかしモレノの左ミドルハイイに後退。歩いて近づくモレノは前蹴り。  2R、カラフランスの左ローをかわし、ワンツーの右をかいくぐるモレノ。前手の左手を上下に上げ下げして牽制。左ミドルを放つ。カラフランスの右ハイをかわして組むモレノ。金網まで押し込み離れ際に左ヒジも、ここはかわすカラフランス。  ワンツーから組むカラフランスを切るモレノ。カラフランスの右腕が赤く腫れる。大きな左を振るモレノ。カラフランスの打ち返しは被弾せず。左ハイはスリップもすぐに立ち上がる。左ローから右フックの入りのカラフランスに、すぐに詰め返すモレノは左ボディをヒット。  3R、モレノの蹴り足を取ってテイクダウンはカラフランス。立ち上がるモレノは左ミドルを腹に当てる。カラフランスを下がらせて持ち味を出させないようにするモレノだが、カラフランスのワンツーの飛び込みに左頬をカット! カラフランスは右ローも。さらにワンツースリーの左。モレノは左を打つが、外すカラフランス。左ミドルをかわしたカラフランスの入りに互いに右。  モレノは左フックで前に出ると左前蹴り! 腹を押さえてダウンしたカラフランスにパウンド連打し、レフェリーが間に入った。  両者は互いにマットにひざまずき握手。健闘を讃えた。  試合後、モレノは、「すべてクレイジーだった思う。あの蹴りをキャンプでずっと練習していた。またこのベルトを掲げられて嬉しい。デイブソンはどこ?」とフィゲイレードに呼びかけ。  正規王座を手にオクタゴン入りしたフィゲイレードに、モレノは「ファイトウィークが始まって、ずっと彼とやりたいと思い、憎しみもある。妻も父も見ている。ネガティブな感情をぶつけたくない。家族のためにも、あなたのことは嫌いじゃない。君と試合をしたいよ。君が良ければ12月に試合をしよう」とマイク。  フィゲイレードはモレノの肩を抱き、「彼こそが今日のチャンピオンだ。みんなリスペクトしてほしい。みんなのために最高の試合をした」と敬意を示すと、「もちろんこの試合をブラジルに持っていきたい。俺のホームでやりたい」とブラジルでの王座戦をアピール。  モレノは「どこでもやるよ」と答えた。 [nextpage] ▼ヘビー級 5分3R〇セルゲイ・パブロビッチ(ロシア)16勝1敗(UFC4勝1敗)254lbs/115.21kg[1R 0分55秒 TKO] ※左右ラッシュ×デリック・ルイス(米国)26勝10敗(UFC17勝8敗)264.5lbs/119.98kg  ヘビー級5位のルイスと、11位のパブロビッチの対戦。  ルイスはUFC最多13KO勝利4連勝からシリル・ガーヌとの暫定王座決定戦では3RKO負けも、続くクリス・ドーカス戦で1R KO勝利で再起。2月の前戦はタイ・ツイバサに2R エルボーを受けKO負け。  パブロビッチは2022年3月に復帰すると、シャミル・アブドゥラヒモフに1RKO勝ち。3戦連続1R TKO・KO勝ち中。  1R、ともにオーソドックス構え。先に圧力をかけるパブロビッチが右のカウンターを当てると、効かされたルイスは下を向いてしまう。そこにアッパーを突き、後退したルイスにパブロビッチは右、左、右の連打で前のめりにダウンを奪うと、鉄槌レフェリーが間に入った。  わずか55秒で、地元のルイスを下したパブロビッチは、「5Rの準備も出来ていた。すごく練習してきたから。やるべきことをやって自分のパフォーマンスに満足している」と語った。 [nextpage] ▼フライ級 5分3R〇アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)25勝5敗(UFC9勝3敗)125.5lbs/56.93kg[1R 1分31秒 リアネイキドチョーク]×アレックス・ペレス(米国)24勝7敗(UFC6勝3敗)125.5lbs/56.93kg  フライ級4位のパントージャと、6位のペレスの対戦。  パントージャは、今大会のセミで暫定王座決定戦に出場するブランドン・モレノとカイ・カラフランスの両者にTUFで勝利。日本がらみでも扇久保博正に判定負け、佐々木憂流迦に一本勝ち、マネル・ケイプに判定勝ちしている。  2021年8月の前戦ではブランドン・ロイヴァルにリアネイキドチョークで一本勝ちもヒザを負傷。今回が復帰戦となる。  対するペレスは、UFC6勝2敗。黒星はジョセフ・ベナビデスにTKO負けと、当時の王者デイブソン・フィゲイレードに1R ギロチンで一本負け。  そこからマット・シュネル戦が4回、アスカー・アスカロフ戦が2回組まれたがいずれもキャンセル。1年9カ月ぶりの試合となる。  1R、いきなり近寄り左右の連打、アッパーでラッシュするパントージャ。ペレスにシングルレッグで崩すと背中に飛び乗り4の字ロック。背負うペレスは首を守るが、スタンドでネックロック! ペレスがタップした。  試合後、パントージャは、「レッツゴー、ダナ! チャンピオンがここにいる。フィニッシュをするためにここにいる。モレノとカラフランスのどちらでもやれる! タイトルマッチのチャンスをくれ。ここにチャンピオンがいる!」と叫んだ。 [nextpage] ▼ライトヘビー級 5分3R〇マゴメド・アンカラエフ(ロシア)18勝1敗(UFC10勝1敗)※UFC9連勝 206lbs/93.44kg[2R 3分09秒 TKO]×アンソニー・スミス(米国)36勝18敗(UFC11勝8敗)206lbs/93.44kg  ライトヘビー級4位のアンカラエフと、5位のスミスの対戦。  1R、サウスポー構えのアンカラエフ。スミスはオーソドックス構え。先に左インローはアンカラエフ。さらに前蹴りで牽制。右ハイを見せるスミス。アンカラエフは右ロー。スミスは右を狙う。  左ミドルを届かせるアンカラエフ。スミスのワンツーをかわし右を伸ばすが、スミスもかわす遠間。  左インローを当てるアンカラエフ。さらに左ミドルをブロック上に打つ。互いに組みを警戒するなか、左ストレートで詰めるアンカラエフ。さばくスミスの前進にかわしてアンカラエフは右ローを当てる。スミスの左右をかわしてバランスを崩させるアンカラエフ。下のスミスにアンカラエフは上から蹴り。グラウンドには行かない。コーナーに戻る際に足をひきずったスミス。  2R、ワンツーからダブルレッグで金網に押し込むスミスはシングルレッグに移行もクラッチは切れる。ハイクロッチから一転、スミスは引き込みに!  ディープハーフから潜り狙いへ。単発ながらパウンドを腹につくアンカラエフ。足をさばくと、スミスに強いパウンド! 背中を向けたスミスにパウンド連打し、レフェリーが間に入った。  UFC9連勝を決めたアンカラエフは、「もちろんこの試合はとても大切な試合でもっと戦いたかった。チーム、兄に感謝したい。(スミスの足の異常が気がついたか?)気付かなかった。骨折したのか? どれだけ勝ったからタイトルマッチが出来るのか。次にはしたい」と王座戦をアピールした。 [nextpage] 【プレリミナリー】 ▼ウェルター級 5分3R〇アレックス・モロノ(米国)22勝7敗(UFC11勝4敗)※UFC4連勝 171lbs/77.56kg[判定3-0] ※29-28×2, 30-27×マシュー・セメルスバーガー(米国)10勝4敗(UFC4勝2敗)171lbs/77.56kg  1R、ともにオーソドックス構え。セメルスバーガーは右ローから。さらに左ジャブ。モロノはワンツー、右オーバーハンドで飛び込む。  ブロッキングのセメルスバーガーに、後ろ蹴りも見せるモロノ。セメルスバーガーはなおも右カーフ。モロノの後ろ廻し蹴りをかわす。  左三日月蹴りを持つセメルスバーガー。さらにワンツーで前に出ると、モロノもワンツーで押し戻し。セメルスバーガーの左をかわして組みの距離になると、セメルスバーガーが押し込み。互いに右が交錯するなか、モロノも右オーバーハンドを返す。  2R、前に出るセメルスバーガーにワンツーを当てるモロノ。セメルスバーガーの入りにダブルレッグはモロノ。四つから崩しも残すセメルスバーガーが潰して上に。モロノの腕十字狙いを防いでパウンド。セメルスバーガーは左目下を大きく腫らす。  3R、前に出るセメルスバーガーの跳びヒザにモロノがダウン! 差し返して立とうとするが、抑え込むセメルスバーガーが、モロノの十字狙いも外して、スタンドで組んでヒザ。右で差して押し込む。金網背にモロノはセメルスバーガーの左目の傷口をこつこつ突く。離れて距離を取り出入りの打撃はモロノ。セメルスバーガーも左で反撃。さらにボディ打ち。モロノの右を被弾しながらも右スーパーマンパンチで飛び込み。かわすモロノはボディロックから首相撲ヒザ1発。  判定は29-28×2、30-27の3-0でモロノが勝利。UFC4連勝を決めた。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇ドリュー・ドーバー(米国)26勝11敗(UFC11勝7敗)155.5lbs/70.53k[3R 1分30秒 KO] ※左ボディストレート×ハファエル・アウベス(ブラジル)20勝11敗(UFC1勝2敗)155.5lbs/70.53kg  コール時にバック宙を見せたアウベス。対するドーバーは、笑顔で右手を挙げる。  1R、カポエイラ蹴りを見せるアウベス。かわすサウスポー構えのドーバー。アウベスの飛び込みがバッティングか、ドーバーが下に。  ハーフから腰を切りフルガードに戻すドーバー。足を効かすドーバーに体を離したアウベス。スタンドで右を当てるアウベス。左ハイから前に出るドーバー。アウベスも金網背に右ハイ。両者ともにかわし、アウベスが右をする。  2R、先圧力をかけるドーバー。ワンツー、左のスーパーマンパンチとスタンドは1R同様にドーバーのもの。回転速く左右を打ち込む。金網背にするアウベス。ドーバーは左ボディストレートを連打し、左スーパーマンパンチ、プレッシャーをかけ続ける。  右ミドルハイ、右跳びヒザで押し戻すアウベス。しかしかわすドーバーは右ハイ、左スーパーマンパンチ。アウベスの左右をかわすが、ドーバーの前手親指がアイポークとなり中断。  ドクターチェック後、ドクターを跳ねのけて再開。右ハイをガード上に当てるアウベス。しかしドーバーは左を突いて、左ミドルも。アウベスのダブルレッグを切ってブザー。アウベスは切られて下になる。  3R、先に圧力をかけるドーバー。詰められるアウベスは後ろ蹴り。ダブルレッグも。切るドーバーは左右で詰める。金網背に詰まったアウベスに、左ボディストレートをみぞおちに当てたドーバー! アウベスは身体のくの字にさせてダウン! パウンド1発でレフェリーが間に入った。 [nextpage] ▼ヘビー級 5分3R〇ハムディ・アブデルワハブ(エジプト)6勝0敗(UFC1勝0敗)264.5lbs/119.98kg[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×ドンテイル・メイエス(米国)9勝5敗(UFC2勝3敗)255lbs/115.67kg [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇ドラッカー・クロース(米国)13勝2敗(UFC7勝2敗)155.5lbs/70.53kg[判定3-0] ※29-28×3×ラファ・ガルシア(メキシコ)13勝3敗(UFC2勝3敗)155lbs/70.31kg  1R、サウスポー構えのクロースは左の蹴り。その打ち終わりにニータップを合わせようとするオーソのガルシアだが、切るクロースがダブルレッグへ。ここは突き放すクロース。左右のフェイントから組んでいく。カーフキックはガルシア。クロースの組みに右ヒジを突いて突き放す。  さらに組んで脇を潜りボディロック、背後から小外がけで崩して手を着かせるが、すぐに立つガルシア。なおもスタンドバックについたままのクロースは背後からヒザ裏を蹴ってテイクダウン。亀のガルシアに背後からパンチを入れる。クロースのラウンド。  2R、マット中央でダブルレッグテイクダウンはガルシア。下から鉄槌、蹴り上げはクロースもついていくガルシアは抑え込むがブレークに。  立たされるガルシア。クロースの組みをがぶってヒザ蹴り。首を抜いて立ち上がるクロースは後ろ蹴り。詰めるクロースは左右で前進も、金網際で体を入れ替えたガルシアがボディロックから崩してブザー。ガルシアのラウンドに。  3R、オーソにスイッチするクロース。詰めてサウスポー構えに温度すとガルシアの最初の組みは切ったものの、2度目のダブルレッグテイクダウンはガルシア。クロースはギロチン狙いもがぶるガルシアから首を抜き、前に出る。組んで互いに首相撲からクリンチアッパーを突き、クロースが前に。ジャブのクロースに下がるガルシアはダブルレッグ狙いも切るクロース。  右の飛び込みのガルシア。しかし左右で迎撃するクロースが圧力をかける。ガルシアの低いシングルレッグも切って、スタンドで前に。ガルシアは頭が下がったところにクロースが首狙いも抜くガルシア。ブザーに両者ともに両手を挙げる。判定は3-0(29-28×3)で1、3Rを制したクロースが接戦を制した。  2連勝のクロースは「一番タフな相手だった。チャンスをもらえてありがたい。これからも頑張るよ」と語った。 [nextpage] 【アーリープレリム】 ▼ウェルター級 5分3R〇マイケル・モラレス(エクアドル)14勝0敗(UFC2勝0敗)170.5lbs/77.34kg[3R 1分09秒 TKO] ※右ストレートアダム・フューギット(米国)8勝3敗(UFC0勝1敗)171lbs/77.56kg モラレスは右のショートでダウンを奪うと。ヒューギットの立ち上がり際に右ストレート。的確な打撃でMMA14連勝、UFC2勝目を挙げた。「エクアドルのみんなに感謝している。直前のオファー、対戦相手の変更だったけど何とか勝てて良かったよ」 [nextpage] ▼女子フライ級 5分3R〇ジョセリン・エドワーズ(パナマ)12勝4敗(UFC3勝2敗)137.5lbs/62.37kg ※体重超過[判定2-1] ※29-28, 28-29, 30-27×キム・ジヨン(韓国)9勝5敗(UFC3勝5敗)135lbs/61.24kg※エドワーズが体重超過。対戦相手のキムに報奨金の20%を支払う。  ボクシングベースで前戦でフェザー級のエドワーズが1.5ポンドオーバーし、キャッチウェイト戦に。ジヨンは現DEEP JEWELSバンタム級王者。エドワーズと同じくボクシングがベースでキックの経験も持つ。  1R、ともにオーソドックス構え。左ミドルを当てるエドワーズは左右で前進。ジヨンも懐深く応戦。エドワーズはバックフィストもジヨンはかわす。接戦も前進のエドワーズのラウンドか。  2R、左のダブルはジヨン。エドワーズは前蹴りで詰めるが回りうジヨンはワンツーの右! しかしエドワーズも下がらず前蹴り。ジヨンはワンツーを2連打で右を伸ばす。後ろ重心のエドワーズは左ハイ、右後ろ蹴り。左横蹴りも見せるがかわすジヨンは左インローを当てて、前手の左フック。エドワーズは前蹴りでストッピングする。  ジヨンの右バックフィストをかわして左の蹴りを背中に当てるエドワーズ。ジヨンは右をヒット! さらに左ジャブのダブルの2発目をかすめる。右ミドルを当てて前に出るジヨンは組むとエドワーズの小外がけの投げに際で上になりブザー。ジヨンが取り返したラウンドに。  3R、ワンツからボディまで繋ぐジヨン。蹴られ足を傷めたかエドワーズは組んでボディロックで押し込むも、右で小手に巻き、左で差し上げるも、右で小手に巻くエドワーズが払い腰テイクダウン! サイドから腕十字もジヨンは立ち上がるが、金網に押し込んだエドワーズが左フックを当てる。  ジヨンの返しに右の前蹴りで止めるエドワーズ。最後はエドワーズが頭を後方に置いて左右を振って前進。ジヨンも打ち合いに応じるも、互いに決定打はもらわずブザー。エドワーズのラウンドに。  判定は2-1(29-28, 28-29, 30-27)に割れ、エドワーズが接戦を制した。 [nextpage] ▼ライトヘビー級 5分3R〇ニコラエ・ネグメレアヌ(ルーマニア)13勝1敗(UFC4勝1敗)※UFC4連勝 205lbs/92.99kg[2R 3分33秒 TKO]×イーホル・ポテリヤ(ウクライナ)19勝3敗(UFC0勝1敗)204lbs/92.53kg [nextpage] ▼172.5ポンド契約 5分3R〇オリオン・コシ(米国)8勝1敗(UFC1勝1敗)172.5lbs/78.24kg ※体重超過[判定3-0] ※29-28×3×ブラッド・ダイヤモンド(ジンバブエ)3勝2敗(UFC0勝2敗)169lbs/76.66kg※コシが体重超過を。ダイヤモンドに報奨金の20%を支払う。
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