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レポート

【PFL】メインでまさかの1R KO負けの昨年覇者ラウネーンと、工藤諒司に一本勝ちのウェードもプレーオフ進出ならず、94秒勝利のピネダが予選突破でジェンキンスと対戦、ハイブラエフとブラガが準決勝で激突。モラエスが引退

2023/06/09 09:06

▼フェザー級 5分3R
クリス・ウェード(米国)7位 6P(23勝9敗)145.6ポンド(66.04kg)
[1R 4分51秒 ギロチンチョーク]

×工藤諒司(日本)6位 0P(11勝6敗1分)145.4ポンド(65.95kg)

 前日計量で日本の工藤諒司(TRIBE TOKYO MMA)が145.6ポンド(66.04kg)でパス。対戦相手のクリス・ウェード(米国)も145.4ポンド(65.95kg)でパス。昨年同様にプレーオフ進出をかけて、一気に6Pを獲得できる“クイックシックス”=1Rでのフィニッシュを目指す。

 初戦で敗れて0ポイント同士の両者は初顔合わせ。

 直前に、3Pで4位だったアレハンドロ・フローレスが欠場、7位のダニエル・トーレスがドラッグテスト陽性で失格となり、工藤もウェードもランキングが2つ繰り上がっている。

 工藤は、初戦でモヴィッド・ハイブラエフに判定負けで6位。対するクリス・ウェードはバッハ・ジェンキンスに判定負けで7位。

 工藤は昨年の初戦でブレンダン・ラウネーンに判定負けも、2戦目でアレハンドロ・フローレスを1R KO。6Pを獲得してプレーオフ進出を決めている。今年もその再現はなるか。

 レスリングベースでスイッチヒッターのウェードを相手に、ハブライエフ戦で課題となったテイクダウンディフェンスと立ち上がりを修正し、KOするための打撃を強化して臨む。

 1R決着が必要なのは、OPのウェードも同様。かつてカイル・ボクニエクを左ハイ、2021年6月にはアルマン・オスパノフを右ミドルハイでTKOに下しているウェードは、粘り強いケージレスリングに加え、左右の蹴りと組み際のギロチンチョークの1発も持っている。しかし、フィニュシュしにくる相手だからこそ、工藤にもチャンスが生まれる。

 果たして工藤は2シーズン続けての逆転プレーオフ進出を成し遂げるか。

 1R、ともにオーソドックス構え。いきなり中央に飛び込んだウェードから組んで左で差してヒザ蹴り。

 体を入れ替えた工藤は「離れていい」の長南代表の声に離れると、ウェードは左ハイ、その打ち終わり右を当てる工藤! 詰めるウェードがダブルレッグ。これをスプロールして突き放す工藤。すぐに詰めて間合いを潰すウェードが前に。

 ケージ背に右で差し返して体を入れ替えた工藤だが、ウェードも右で差して再び入れ替えて押し込み。四つで押し込むと、工藤は左を差し返し。小手巻きに小内刈を狙うウェード。

 突き放したい工藤。首相撲から左ヒザを2発! ワンツースリーで詰めるが左で差してボディロックテイクダウンを狙うウェード。そこに右で小手に巻く工藤だが、体勢を崩され、頭が下がる。

 シングルレッグに切り替える工藤だが、その首に右腕を巻いてがぶったウェードは、ノーアームのハイエルボーギロチン! 左足で工藤の左足を河津がけでロックしており、抜けない工藤は逃げられず、失神。

 プレーオフ進出をかけて1Rフィニュシュの「クイック6」=6P獲得を狙ったゆえのアグレッシブファイトでの1R 残り9秒での一本負けで、工藤はマットに沈んだ。ウェードは狙い通りの6Pを獲得。続く試合の結果を待つ。

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