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【PFL】フェザー級リーグ戦・工藤諒司がハイブラエフに判定負け、ラウレーンがモラエスをカーフでTKO、ジェンキンスがウェードに完勝、代役ブラガがピネド下す

2023/04/02 10:04

▼フェザー級 5分3R
〇モヴィッド・ハイブラエフ(ロシア)145.8ポンド(66.13kg)20勝0敗1分1NC
[判定3-0] ※30-27×3

工藤諒司(日本)146ポンド(66.22kg)11勝5敗1分

 フェザー級リーグ戦。

 PFL4戦目に臨む工藤は、2022年4月からPFLに参戦し、初戦でブレンダン・ラウネーンからダウンを奪うも頭突きを受けてテクニカル判定負け。

 6月の2戦目でフローレスを右オーバーハンドで1R KOでプレーオフ進出を決めたが、8月のジェンキンス戦で、小手巻きでの内股からのスクランブルでバックを奪われリアネイキドチョークで一本負け。2022年シーズンを終えていた。

 対するハイブラエフはMMA19勝0敗1分1NCの超強豪。2021年10月のウェード戦以来、2年半ぶりの復帰戦となる。フェザー級決勝でウェードの打撃を、強力なダブルレッグとテイクダウンを織り交ぜたパンチで押し切り優勝したハイブラエフは100万ドルを獲得。

 かつてはニュージャージーやフロリダのATTでもトレーニングを行っていたが、近年はダゲスタンのアブドゥルマナプスクールで練習し、2月12日の『UFC 284』でアレクサンダー・ヴォルカノフスキーに判定勝ちしたUFC世界ライト級王者イスラム・マカチェフのスパーリングパートナーを務めていた。

 19勝中6KO・TKO、2つの一本勝ちで、11の判定勝ちと競り合いを譲らない。PFLではランス・パーマーにも判定勝ちし、工藤と接戦のラウネーンとはスプリット判定勝ちのハイブラエフは、強いテイクダウンと壁際でのチェーンレスリング、バックコントロールで相手を制圧してくる。この強豪を相手に工藤はどんな間合いから打撃を当てて、テイクダウンを切るか。注目の初戦だ。

 1R、ともにオーソドックス構え。右の前蹴りで牽制の工藤に、ハイブラエフはシングルレッグへ。それを切る工藤に引き込み気味に足をつかみレッスルアップで立ち上がりシングルレッグを決めるハイブラエフ。両足を手繰る。金網使い立つ工藤にバック狙いのハイブラエフ。左で小手に巻く工藤を煽ってスタンドバックに。

 ボディロックから崩して尻を着かせるが、工藤も立ち上がり。剥がすハイブラエフに正対する工藤。ハイブラエフは両足を手繰り寝かせようとするが、そこで背中を預けて立とうとする工藤。ハイブラエフがバックにつくと、工藤は正対もその際でマウントを奪うハイブラエフ。工藤は腰をずらし正対も、そこでハイブラエフは下を譲らず両足のなかで工藤をコントロール。

 2R、ハイブラエフが中央も、工藤はワンツーから右ハイでハイブラエフを下がらせる。左右にステップしながら角度をつる須藤は右前蹴り。ハイブラエフの右の飛び込みをかわし、右を突くが、そこに合わせて胴に組んだハイブラエフがそのファーストアタックで工藤をテイクダウン。

 工藤の左足を挟んで、左脇を潜ろうとする。工藤が正対して座ると、両足を引いて支点を無くして細かいパウンド。下の工藤はネルソン狙いから金網使い立ちに行くが、バックを狙うハイブラエフに正対して座る。その両足をヒザの上に乗せて工藤をコントロールし、横に寝かせるハイブラエフ! ついに背中をついた工藤はハーフに。ハイブラエフはボディに細かいパウンド。

 3R、ともに狙いを定められないように足を止めず細かいステップから左ジャブの工藤だが、ハイブラエフは右オーバーハンドからニータップでテイクダウン。

 金網まで動く工藤をさらに剥がしてテイクダウン。1分30秒で中央に向けて背中を着かせる。工藤は下からパウンドを打ち、エビで金網まで這う。その際で背中を見せて立ち上がる工藤は腕を差し入れてスイッチから正対で下に。

 腹に頭をつけて腰を抱くハイブラエフは終始上に。金網まで這う工藤の腰を抱いてコントロールし、細かいパウンド。決定打はもらわず上体を立てる工藤は必死に右手を股の間に差し入れてスイッチを狙うが、ハイブラエフがコントロールしたままゴング。

 判定は3-0(30-27×3)のフルマークで、工藤を完封したハイブラエフが勝利。勝ち点3を獲得した。

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