シュートボクシング
レポート

【シュートボクシング】笠原弘希がOFG戦でランボーに判定勝ち、SB初のOFGマッチは空手家の遊笑が勝利、山田彪太朗が王座奪取でツインズ王者誕生、笠原友希がムエタイに大差判定勝ち

2023/04/30 19:04

▼第7試合 SB日本ヘビー級 オープンフィンガーグローブマッチ エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
×坂本優起(シーザージム)
判定0-3 ※28-29×2、28-30
○遊笑(Y's glow)


 シュートボクシング初のオープンフィンガーグローブ着用マッチ。その第1試合はヘビー級マッチとなった。


 坂本は2009年11月にプロデビュー戦を行い敗れたものの、その後は12連勝をマーク。2013年4月には鈴木悟を破り、SB日本スーパーウェルター級王座を奪取した。2014年4月には小西拓槙、11月には内村洋次郎、2015年2月には長島☆自演乙☆雄一郎、6月にはT-98を破るなどSB中量級のエースとして大活躍したが、2015年後半からは黒星が増え、2020年12月に思い切ってヘビー級に転向。6連勝を飾ったがマウンテンRYUGOに判定負け。10月には韓国で無差別級トーナメントに挑み、2勝して優勝した。12月にはRISEの南原健太と対戦し、ダウンを先取するも逆転TKO負けを喫した。戦績は38勝(8KO)19敗。


 遊笑はフルコンタクト空手出身で、2011年に円心会館主催の『17th Sabaki Challenge spirit』にて銅メダル(スーパーヘビー級)を獲得し、日本人初の入賞を遂げている。キックボクシング転向後はヘビー級で戦い、J-NETWORKではヘビー級1位にまで登り詰めた。身長178cm、体重100kg。戦績は9勝(4KO)10敗4分で、試合は2021年10月に達磨石川に2RでKO勝ちして以来となる。


 1R、ローを蹴って左右フックにつなげる遊笑に坂本はボディを打ちながら前へ出ていく。コーナーに詰まる遊笑は左ミドルも蹴るが、坂本は右ストレートを直撃。徹底してボディを狙っていく坂本に遊笑は鉄槌のようにしてパンチを見舞っていく。さらに左ミドル、左ハイ。坂本は攻撃の手を休めず左右ボディと左右フックの連打。遊笑は投げを繰り出そうとするが失敗。オープンスコアは10-9×2で坂本。


 2Rも坂本は接近していき、遊笑は左ミドル。坂本が右ボディ、右フック。遊笑は左ミドルから首相撲に持ち込んでのヒザ蹴りを連打。さらに左右フックで坂本をコーナーへ詰める。遊笑は左目上からの出血も左ハイを2発叩き込む。これで動きが鈍る坂本へ遊笑は左右の連打からヒザ蹴り。遊笑はフロントチョーク狙いから離して左右ハイ。坂本の右ボディをかわしてのワンツーと坂本追い込む。オープンスコアは10-9×3で遊笑。


 3R、遊笑の左ハイをブロックして右ボディストレートの坂本へ、遊笑が左ミドルを蹴る。思い切り右ストレートを打ち込む坂本へ遊笑は柔軟な身体で蹴り続ける。遊笑のワンツー、左ハイに棒立ちとなる坂本。遊笑が押していって坂本にロープを背負わせて連打を当てる。坂本も打ち返すが遊笑のハイキック、ヒザ蹴りで防戦一方に追い込まれる。


 判定は3-0で遊笑の勝利。SB初のOFGマッチの扉は、シュートボクサーではなく空手家&キックボクサーの遊笑が開いた。

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