▼セミファイナル ISKAオリエンタルルール 世界フライ級(-53.5kg)王座決定戦 3分5R
○大﨑一貴(OISHI GYM/第2代RISEスーパーフライ級王者)
KO 4R 0分28秒 ※後ろ廻し蹴り
דWeedy”ニコラス・リヴァース(Fight Center one/RING OUT-54kg級王者)
※大﨑が新王座に就く。
オリエンタルルールは顔面へのヒザ蹴りが禁止、首相撲は短時間のみ認められる。フリーノックダウン制の3分5R。
大﨑はタイ・ルンピニースタジアムで8連続KO勝利を飾り、同スタジアム王座に挑戦したこともある。2018年には「KING OF KNOCK OUT初代フライ級(51kg)王座決定トーナメント」で準優勝。RISEには2020年2月に初参戦し、9月に田丸辰を破ってスーパーフライ級王座を奪取。2022年10月に「RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント」優勝者・風音に判定勝ちして53kg最強を証明した。今年2月にはムァンコーンをKO、3月にはハビエル・セシーリオもKOして驚異の17連勝中。戦績は39勝(20KO)5敗2分1無効試合。
対するリヴァースは13勝(1KO)4敗の戦績で、昨年6月には『Ring Out challenge 4』でRING OUT-54kg級のタイトルを獲得している。
1R、いきなりワンツーから右ロー、ヒザ蹴りと攻め込んでいくリヴァース。気合いの声を発しながらアグレッシブに攻撃。ジャブをガードで受けながら右ローを返すのは大﨑。そしてリヴァースが組んでのヒザ蹴り連打。大﨑は左フックを返すが、リヴァースはすぐに左右フックで反撃。これをブロックした大﨑は強い右、そして右カーフ。早い連打から左ボディ、再び連打から右カーフとつなげていく。大﨑の左右のボディに下がるリヴァースへ大﨑が後ろ蹴り。リヴァースもすぐに左右フックで反撃するが、大﨑の左右ボディが鈍い音を立てて決まる。オープンスコアは2-1で大﨑。
2R、左右ローを蹴るリヴァースに大﨑が右ローを蹴るとリヴァースは大きくバランスを崩す。大﨑のガードの上からパンチを叩きつけるリヴァースに、大﨑は右カーフ。大﨑は左ボディから右ロー、打ち合いに来たリヴァースの左右フックをガードしながら左ボディを打ち込む。大﨑の左フックからの右ローにリヴァースも右ローを返すが、明らかに威力が違う。さらにワンツーで吹っ飛ばす大﨑。リヴァースは接近戦の左右フック&右ローも大﨑の右カーフにグラつく。ならばとリヴァースは首相撲からのヒザ。ジャッジ3名とも大﨑のラウンド。
3R、うなり声をあげながら右フックを叩きつけるリヴァースだが、大﨑は冷静にブロックして左ボディをめり込ませる。しかし、リヴァースの左フックを連続して被弾。動きが止まる大﨑だがすぐに左フックからの右ローで反撃。このコンビネーションが何度も決まる。リヴァースのヒザがローブローとなって試合は一時中断。再開後、大崎は左ボディと右ロー、左右連打からの左ボディとヒザ。大﨑の左ボディに身体を丸めるリヴァースだが、それでも打ち返してくる。大﨑はヒザに行くがリヴァースも左ボディと左フックで反撃。大﨑の左ボディに口を大きく開けるリヴァース。ジャッジ3名とも大﨑のラウンドに。
4R、リヴァースの左右フックをブロックした大﨑は後ろ蹴り。リバースも後ろ蹴りを返した次の瞬間、大﨑が意表を突く後ろ廻し蹴り。カカトが見事にリヴァースの頭部を捉え、リヴァースはダウン。そのまま立つことが出来ず、大﨑がKO勝ち。世界王座を獲得した。
満面の笑顔の大﨑は「本当はもっと早いラウンドで倒すつもりだったんですが、やっぱり世界のベルトはそんな簡単じゃないと思い知らされた試合でした。ニコラス選手はめちゃくちゃ気持ちが強くて試合中ずっと僕の目を見てきたのが印象的でした。本当は狙っていた技が違ったんですが、練習してきた技が決まってこのベルトは僕の格闘家人生でも大きなベルトになると思います。格闘技、キックボクシングを始めて絶対に世界王者になると決めてやってきたので、ここで獲れたのが凄く嬉しいです。
ここまで来れたのは本当にたくさんの方々のサポートや応援が毎回力になってます。会長を始め、弟の孔稀とか後輩、みんなで頑張ってやっているのでOISHI GYMに世界のベルトを持ってくるごとが出来て嬉しいです。皆さん本当にありがとうございました。目標だった世界のベルトは撮ることが出来ましたが、次は7月に-54kgのトーナメントもあるし、RISENの世界のベルトもあるので ここで終わらずに本当の意味で世界一になれるように頑張り続けます」と語った。