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【UFC】ヘビー級転向のジョン・ジョーンズが3年1カ月ぶりオクタゴンでガーヌ破り王者に! “絶対女王”シェフチェンコが王座陥落、グラッソがベルト巻く。怪物ラフモノフが17戦全フィニッシュ勝利、超新星ニコルが初回一本勝ち。元SEI☆ZAのタバサがペネに一本勝ち!=『UFC 285』

2023/03/04 22:03

▼UFC女子世界フライ級選手権試合 5分5R
〇アレクサ・グラッソ(メキシコ)16勝3敗(UFC8勝3敗)挑戦者※UFC5連勝 124.5lbs/56.47kg
[4R 4分30秒 リアネイキドチョーク]
×ヴァレンティーナ・シェフチェンコ(キルギス)23勝4敗(UFC12勝3敗)※UFC9連勝でストップ 124.5lbs/56.47kg

 UFC女子世界フライ級タイトルマッチ。8度目の王座防衛戦に臨むワレンチナ・シェフチェンコ(キルギス)に、同級5位のアレクサ・グラッソ(メキシコ)が挑戦する。

 シェフチェンコは、テコンドー、ムエタイ、キックボクシング、ボクシングをベースに、組み技でもサンボ、柔道、レスリングも習得。2018年12月にヨアナ・イェンジェイチックに判定勝ちでフライ級王者に。2022年6月の前戦で7度目の防衛に成功しているが、タイラ・サントスにテイクダウンを奪われ、スプリットでの判定勝ち。今回の試合に向け、来日してパラエストラ柏でファイトキャンプを行った。

 対するグラッソは、2012年のプロMMAデビューから9連勝。そのなかにはInvicta FCでの魅津希戦の判定勝ちも含まれる。2020年にストロー級からフライ級に転向し、現在4連勝中。2022年10月の前戦では元PANCRASE王者のヴィヴィアニ・アラウージョに判定勝ち。

 1R、サウスポー構えのシェフチェンコは左前蹴りで牽制。オーソのグラッソは右ストレートを見せる。前足に蹴りはグラッソ。バックフィストから左ミドルに繋ぐのはシェフチェンコ! 右の速い後ろ廻し蹴りは空振りに。

 なかなか入れないグラッソ。ワンツーはまだ遠い。サウスポー構えになり左ストレートをかすめるグラッソ。シェフチェンコもそれをかわして右ジャブを突く。ワンツーの左を当てるグラッソ! 右ローを2発突くシェフチェンコは、グラッソがオーソに戻すとワンツー。グラッソは右を胸もとに突く。そこに返しを狙うシェフチェンコ。

 ともにサウスポー構えに。グラッソの入りにシェフチェンコはさばいて右を突く。右バックフィストは浅いシェフチェンコ。グラッソはダブルレッグも金網背にするシェフチェンコが首投げでテイクダウン。頭をマットに着いて残すグラッソ。

 2R、前に出て来たグラッソにダブルレッグテイクダウンはシェフチェンコ。クローズドガードに入れるグラッソに、シェフチェンコは左で脇腹にパンチ。パスガードすると、サイドからグラッソの左腕を両足で挟もうとするが、抜いたグラッソ。ひだりで脇差すシェフチェンコに、グラッソはケージウォークで後転して立ち上がり。

 スタンドでオーソから右ストレート、右ミドル、後ろ廻し蹴りを見せるグラッソ。かわすシェフチェンコはグラッソの入りにカウンターのボディロックテイクダウン! ハーフで上から肩パンチを打ち込む。

 3R、サウスポー構えになるグラッソ。シェフチェンコは右ジャブ。グラッソはオーソドックス構えから再びサウスポー構えでワンツーで入るも、そこにシェフチェンコはジャブを返す。シェフチェンコは左ストレートから上で組んで首投げを狙うが、残すグラッソ。今度はダブルレッグで下にタックルでテイクダウン! 背中をついてクローズドガードのグラッソは左でオーバーフックも解除。ハイガードにするが、中央で手は着かないシェフチェンコは右のパウンドもブレーク後。

 スタンド再開。ダブルレッグテイクダウンはシェフチェンコ。ヒップアタックでガードを取ろうとするグラッソは下から蹴り上げ。ついていくシェフチェンコにギロチンチョークでクローズドガードに入れるもホーン。

 4R、サウスポーから左後ろ蹴りを突くシェフチェンコに。遠間からダブルレッグも、ここは切るグラッソ。オーソからサウスポーに戻す。グラッソのワンツーをスウェイでかわすシェフチェンコ。ワンツーからのグラッソの組みは突き放す。グラッソの右に合わせてシングルレッグは深追いせず。

 グラッソはダブルレッグから金網に詰めて左で差してクラッチも、切るシェフチェンコが右ジャブ。圧力をかけるグラッソにシェフチェンコは後ろ蹴りに。しかしこれを外したグラッソが背中を向けていたシェフチェンコのバックに!

 ボディロックからすぐに両足をかけて背中に飛び乗り、リアネイキドチョークに。右手をアゴ上から絞めるグラッソは後ろ手も組んで絞め上げる。アゴ上の腕を押し上げて凌ぐシェフチェンコだが、じわじわと喉元に入り、シェフチェンコがタップした。

 グラッソは、メキシコ人女子初のUFC世界王者に。

 ケージのなかのインタビューでジョー・ローガンから「新女子フライ級チャンピオン」と呼びかけられたグラッソは、「もう1回言ってください。長くこの瞬間を夢見てました。(スピニングバックキックからのバックチョークは)この動き、毎日やっていたんです。彼女はバックスピンキックが得意だから。パートナーのマリアナ、このベルトはあなたのものでもある。コーチたちのおかげです。柔術もレスリングもここで学んだ。ありがとう」と歓喜のコメント。

 試合を制しながら、ワンミスで敗れたシェフチェンコは、「これがMMA。ひとつのミスがすべてを変えてしまう。アレクサ、おめでとう。みんな練習を頑張り、ここに来ている。何が起こるか分からない。フライ級も混線になる。(すぐにリマッチを?)すぐにダイレクトリマッチをしたい」と語った。

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