▼第8試合 セミファイナル 日泰国際戦 45.5kg契約 3分3R
〇藤原乃愛(ミネルヴァ ピン級王者/ROCK ON)
判定3-0 ※30-29、30-28、29-28
×ペットルークオン・サーリージム(タイ国イサーン地方女子45kg級王者、パタヤ・テーパシットスタジアム女子47kg級王者/タイ)
藤原は3歳で父親の空手道場で空手を始め、小学5年生で伊藤紗弥に憧れてキックボクシングに転向。アマチュアで50戦以上を経験し、アマチュアKNOCK OUT 45kgリーグ戦で優勝。2021年5月のジャパンキックでプロデビュー戦を行い、蹴りを主体としたムエタイスタイルで3勝(1KO)2敗の戦績を持つミネルヴァ・ピン級6位の須藤可純に完勝を収めた。
8月大会でも世莉JSKに判定3-0(30-27×3)、11月大会ではミネルヴァアトム級5位のほのかにも判定3-0(30-27×2、30-28)の完勝を収めている。2022年1月は撫子とドローに終わるも3月の再戦では判定3-0(30-26×2、30-27)で圧勝、5月のNJKF(ニュージャパンキックボクシング連盟)で王者Ayaka (健心塾)を破り、6戦無敗のままミネルヴァ・ピン級王座に就いた。
7月には初の“ヒジ打ちあり”ルールに挑み、ペッテァーに3RでKO勝ち、9月も元タイ・イサーン地方ピン級王者ヌアファーに3RでTKO勝ち、11月はチョンプーに判定勝ちとタイ人を相手に3連勝。9戦無敗を誇る現役女子高生ファイターだ。
今回の相手ペットルークオンはタイ国イサーン地方女子45kg級王者、パタヤ・テーパシットスタジアム女子47kg級王者の肩書きを持つ。2022年10月のRISEに初来日、ヒジ無しルールで宮崎小雪に判定負け。11月にも来日し、狂猫yokkoと今回より2.5kg重い48kg契約で引き分けている。藤原が10戦無敗を達成するか。
1R、藤原が入ろうとしたところへ左フックを合わせるペットルークオン。藤原は前足を上げてフェイントから前蹴り、左ミドル。藤原は接近するとペットルークオンのパンチをもらうが、離れると蹴りを当てていき左ハイを軽くヒット。ペットルークオンの右ストレートには左ミドルを合わせる。右前蹴りから左ミドルを連打した藤原、右顔面前蹴りも叩き込んだ。
2R、蹴り合いは激しさを増す。ペットルークオンは左ミドルからの右ストレート、藤原は右顔面前蹴りで対抗。左の顔面前蹴りもヒットさせ、さらにもう一度右顔面前蹴り。藤原のジャブが何度もペットルークオンを仰け反らせ、続く顔面前蹴りに下がるペットルークオン。右ストレートを伸ばすも藤原の蹴りの距離で届かない。
3R、ペットルークオンが前に出るところへ顔面前蹴りを合わせる藤原。ワンツーも入る。ペットルークオンの右ミドルをキャッチしてコカすと、藤原が前へ出てボディを蹴っていく。左ヒジを見舞う藤原だが、ペットルークオンは首相撲からヒザ。コーナーへ詰めてワンツーを打つ藤原。最後は左ミドルを蹴った藤原をペットルークオンが首相撲に捕まえて試合終了。
藤原が顔面前蹴りを何度も炸裂させ、ワンツーもヒットさせての判定勝ち。本人が宣言していた圧勝とまではいかなかったが、難敵をしっかりクリアーしてみせた。