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【DEEP】DJ.taikiが鹿志村仁之介に完封勝利! 駒杵嵩大が風我に判定勝ち、須田萌里が桐生祐子に一本勝ち、窪田が体重超過の海飛に判定勝ち、YUGOも

2023/03/25 17:03
 2023年3月25日(日)に東京・ニューピアホールにて『宗明建設 Presents DEEP TOKYO IMPACT 2023 2ND ROUND』が開催された。 ▼第8試合 DEEP バンタム級 5分3R〇DJ.taiki(パンクラスイズム横浜)61.70kg[判定3-0] ※29-27×2, 29-28×鹿志村仁之介(セラ・ロンゴ・ファイトチーム)61.10kg  前日計量では、メインイベントのバンタム級戦(5分3R)に出場するDJ.taiki(パンクラスイズム横浜)が61.70kg、鹿志村仁之助(セラロンゴファイトチーム) が61.10kgでパス。  計量後のコメントでは、鹿志村が「ここを、試合を食えば、次のステップに大きく上がれるチャンスだと自分は思っているんで、確実に勝って次のステップに上がって行こうと思います」と、DJ越えでステップアップすると宣言。  それを受けてDJは、おもむろに「DEEPは尿検査が無いとはいえ、薬物は試合が終わってからにしろ。試合が無くなると困るから。あとは今回は何としてもアベック勝利は阻止したいと思います。以上です」と、この日、報道があったKINGレイナをかけて、ニューヨーク帰りの鹿志村を揶揄。さらに、セラ・ロンゴ・ファイトチームの練習パートナーの平田樹のONEでの試合と鹿志村の、海を越えた連戦の勝利を阻止するとした。  その言葉に苦笑いしていた鹿志村だが、最後は壇上でDJに中指を突き立てるポーズ。去り際には、「黙~れ~」「マジ、絶対コロす。ゼッテーコロすかんな、テメー」と、怒り心頭の言葉を吐き捨てていいる。  会見後の囲み取材では、DJは「あんなに動揺するとは。思った通りにかかったと」陽動作戦だったと話し、鹿志村は「言ってくるやつにはカチンとくる。でも盛り上げてはくれたんで、乗ってあげました」と怒りを覚えながらも冷静だったと語った。  DJは、2004年4月にキックボクシングでプロデビュー後、同年10月からMMAに出場。DEEP、DREAM、PANCRASEに参戦し、シュートボクシングやK-1にも出場。2013年4月に前田吉朗にTKO勝ちでDEEPバンタム級王座を獲得し、翌年2月に返上。前戦は2022年5月の『DEEP 107 IMPACT』で、COROとDEEPバンタム級暫定王者決定戦を争うも、僅差の判定負けを喫している。  対する鹿志村は、柔道と柔術がベースのグラップラー。2019年アマチュアPANCRASEプロ昇格トーナメント・ライト級優勝。2022年6月の『ROAD TO UFC』では、ライト級でキ・ウォンビンと対戦し、サブミッションを仕掛けるも1R TKO負け。前戦は2022年11月の『DEEP 110 IMPACT』で、元ムエタイ王者でDEEP3連勝中だった雅駿介にリアネイキドチョークを極めて一本勝ちしている。  MMAで上回るというDJに対し、ロンゴ&ワイドマンMMA、アルティメットジム、セラBJJに加え、10th PlanetでもMMAグラップリングを磨いてきたという鹿志村。どちらが自身の土俵に引きずり出して戦い、勝つか。  1R、ダブルレッグから引き分む鹿志村。上のDJにクローズドで手首持ち、腕十字、さらに三角狙い。外して正面に座るDJに鹿志村は潜り足関節狙いも、ヒザを抜いているDJは立ち。そこを詰める鹿志村に壁レス。ブレーク。詰めるDJは左右に鹿志村が組みに行ってゴング。  2R、ともにサウスポー構えから左の蹴りの打ち合い。詰める鹿志村をDJは二度切る。左ローをこつこつ9発当てる。鹿志村は上の組みに変えるも切るDJ。  3R、DJの前蹴りで後方に倒れた鹿志村、下から鹿志村は足関節から逃げるDJのスタンドバックに! しかし正対して離れたDJは、鹿志村のシングルレッグを切ってクローズドガードの中からパウンド! 下から手首を持つ鹿志村は頭を動かしてディフェンスも被弾。最後はDJが左右をラッシュしてゴング。  判定は3-0(29-27×2, 29-28)でDJが完封勝ち。DJは、セコンドの北岡悟と川村亮とともにゆかりんの法被を着て、記念撮影。ケージの中で、「腕十字はメッチャ痛かった。人生は格闘技だけじゃない。格闘技でやってきたことをほかの人生に繋げたいから諦めないところを見せたかったです。いまは自分のためじゃなくて、人のためにやっています。ゆかりん、生きる生きがいを与えてくれてありがとう。土屋さんのミット、引退したらこの辛さを味わうこともないので、土屋さんのためにも。今日は首の皮一枚、現役でつながった。ダラダラ続けてもいけない。次か、その次か、佐伯さんと話し合って決めたいと思います」と語った。 [nextpage] ▼第7試合 DEEP フライ級 5分3R〇駒杵嵩大(fightbase 都立大)57.00kg[判定3-0] ※30-27×2, 29-28×風我(フリー)57.00kg 風我「12月の試合が自分の怪我で流れてしまい、その期間でいい仕上がりにしてきました。最高のパフォーマンスを見せます」 駒杵「12月にしっかり勝てたので、連勝で繋げられるように一戦、一戦、頑張ります」  当初12月に対戦予定だった駒杵嵩大と風我だが、風我が怪我で欠場する。代わったRYOGAを駒杵が1R 腕十字に極め、2連勝をマーク。風我は、2022年9月のフライ級GPでの村元友太郎戦の大激闘からの再起戦となる。  1R、詰めて左で差して押し込む駒杵。ボディロックテイクダウンすると、右脇差すが風我は左で差して背中見せて立ち上がり。さらにボディロックテイクダウン。ギロチンチョークの風我に駒杵は前転して外すと、キムラ狙い。  2R、詰めてともに左差し。押し込む駒杵にブレーク。回る風我を追う駒杵はボディロックテイクダウン! フルガードの風我は腰に足当てて蹴り上げで立つが、ついていく駒杵が上に。下から跳ね上げる風我だが頭をケージで支えた駒杵が残して、風我のギロチンチョークに対角に跳んでハーフに。  3R、駒杵の詰めにギロチンチョークを狙う風我。駒杵はまたも前転して、再度のギロチンチョークも首を抜くと前に。詰めてみたびボディロックテイクダウン! ハーフから細かいパウンド。サイド奪うと、ハーフの中に入ってパウンド。風我の蹴り上げをかわしてサッカーキック、パウンド。ゴング。  判定は3-0(30-27×2, 29-28)で駒杵が勝利。 [nextpage] ▼第6試合 DEEP JEWELS アトム級 5分2R〇須田萌里(SCORPION GYM)47.75kg[2R 0分53秒 リアネイキドチョーク]×桐生祐子(FourRhombus)48.10kg 須田「3月に高校を卒業して今回が1回目の試合になります。しっかり勝ちたいと思います。応援よろしくお願いします」 桐生「(計量150gオーバーをアンダーウェアーを脱いで48.10kgジャストでパスし)遅くなってしまってすません。2カ月かけて9kg減量して、何とかクリアできて、当たり前ですけど、この身体が集大成です。明日、怖くて強くて可愛い萌里ちゃんと戦うんですけど、明日は先輩として積極的に接したいと思っています。必ず勝ちにこだわって試合をしますので、皆さん応援よろしくお願いします」  須田は、今春高校を卒業した18歳。柔術ベースで2020年10月にJEWELSでプロデビューし、2連敗後に5連勝をマーク。2022年5月のJEWELSで大島沙緒里の持つアトム級のベルトに挑むもキムラロックで一本負け。7月の『RIZIN.36』沖縄大会でにっせーを腕十字で極めている。前戦は11月に本野美樹に判定負け。復活を期す。  対する桐生は、2022年5月に元DEEP JEWELSストロー級暫定王者・富松恵美に勝利。ドローを含む5連勝を挙げるも、前戦9月のDEEP JEWELSでHIMEにTKO負け。アトム級で黒星からの再起戦となる。  1R、須田は前蹴りから組んでボディロックテイクダウンでバックへ。リアネイキドチョークを狙うが、落とした桐生が上からパウンド。下の須田は三角絞め、腕十字狙いも桐生が凌ぐ。  2R、右ロー、前手フックを打つ桐生、右ローに須田はカウンターの右ハイを当てると、下がった桐生にボディロックし、持ち上げテイクダウン、桐生に手を着かせるとリアネイキドチョークへ。両足はかけさせない桐生だが、須田の腕を入っており、絞めてタップを奪った。 ケージに登ろうとして登れず挫けた須田。 [nextpage] ▼第5試合 DEEP バンタム級 5分2R〇木下尚祐(和術慧舟會 GODS)61.75kg→再計量61.70kgでパス[判定3-0] ※20-18×3×朝比奈龍希(トラフォース赤坂)61.65kg 朝比奈「やってきたことを出すだけ。全力で頑張ります」 木下「(50gオーバーで)すみません、すぐ落としてきます(※再計量でパス)」  1R、朝比奈の組みをがぶってヒザを突く木下。朝比奈の組みにキムラで回して寝かせて前転させて極めに行くが、朝比奈は外してパウンドでゴング。  2R、ボディロック&小外がけテイクダウンの朝比奈に、尻着きスイッチからバック奪う木下。トラックポジションからまた裂き、外して立つ朝比奈にブレーク。朝比奈は強引な首投げもその都度バック狙いの木下。最後は朝比奈はが潰してパウンドもゴング。  判定3-0(20-18×3)で木下が勝利した。 [nextpage] ▼第4試合 DEEP バンタム級 5分2R〇窪田泰斗(FourRhombus)61.15kg[判定2-1] ※19-17×2, 18-18マスト海飛×海飛(和術慧舟會 HEARTS)62.30kg→15時30分までの再計量62.2kg※500g超過で-2Pからスタート。海飛勝利の場合はノーコンテスト 海飛「(600gオーバーで再計量へ)すみません、間に合わず。時間内に絶対に落とすのでよろしくお願いします」 窪田「今回に限らず常に一生懸命やっています。いいパフォーマンスを見せたいと思います。ボクシングを特に強化してきました。計量パスして、いい試合をしましょう」  1R、ともにサウスポー構え。海飛の右の前蹴りに、窪田はシングルレッグへ、金網に行く海飛はニンジャ狙いから下がる窪田の頭にヒジを連打! 窪田は出血し、ドクターチェック後、再開。サウスポー構えから右ミドルを効かせる海飛。窪田はダブルレッグも尻着く海飛は立ち上がり、押し込む窪田にヒザ。離れて右ミドルも詰める窪田に距離が足りない。  2R、右の蹴り、左右で詰める海飛に窪田は金網際で体を入れ替え、大内刈テイクダウン! パウンド、パスガードマウントでリアネイキドチョーク狙いも、スクランブルで立つ海飛。そこをすぐに詰める窪田はダブルレッグ、シングルレッグと詰めてゴング。  判定は2-1(19-17×2, 18-18マスト海飛)で体重超過で減点2がある海飛に窪田が勝利した。 [nextpage] ▼第3試合 DEEP 55kg以下 5分2R〇マサト・ナカムラ(レンジャージム)57.95kg[1R 1分45秒 リアネイキドチョーク]×高柳京之介(K-clann)57.90kg マサト「必ずフィニッシュしてレベルの差を見せつけたいと思います」 高柳「しっかり勝って次の試合の人たちに繋げられるよう頑張ります」  1R、高柳の蹴り足を2度キャッチしたマサトは、3度目の右ミドルを掴んで右ストレートでダウンを奪うと、バックに回り、4の字ロックでリアネイキドチョーク、タップを奪った。 [nextpage] ▼第2試合 DEEP ライト級 5分2R〇倉本大悟(トラフォース赤坂)70.75kg[判定3-0] ※19-19マスト倉本×2, 20-18 ×前田啓伍(Tristar Gym)70.15kg 倉本「前回のふがない試合(12月に森俊樹にTKO負け)を払拭できるような試合をします」 前田「前回DEEP初参戦で泉選手に漬けられて終わってしまったので、その後、打倒極、全部練習してきたんで、すべてを出して勝ちたいと思います」  1R、倉本の蹴り足を掴んだ前田が組みに、右で差して押し込み。細かいヒザを突く。体を入れ替える倉本は小手投げ払い腰テイクダウン。すぐに立つ前田がテイクダウン奪い返すと、下の倉本は三角絞め狙い、外した前田は立つ倉本を押し込み。  2R、早々にダブルレッグでドライブして金網まで押し込む前田。離れた倉本は右ミドルを突くが、打ち終わりを前田に組まれる。体を入れ変えた倉本はヒザを突くがローブロー。中断。スタンドで攻める倉本はワンツーの右をヒット。前田もサウスポー構えからジャブを突くが、終了間際に倉本の右ハイがヒット! 身体が泳ぐも耐えた前田。ゴング。   判定は3-0(19-19マスト2者倉本、20-18)で打撃を効かせた倉本が勝利した。 [nextpage] ▼第1試合 DEEP バンタム級 5分2R×岩見 凌(KIBA マーシャルアーツ)61.50kg[2R 0分49秒 リアネイキドチョーク]〇山口コウタ(パラエストラ八王子)61.65kg 岩見「明日はKOします。以上です」 山口「前回から10カ月空いてしまいましたが、万全に仕上げてきました。連勝でタイトルにからめるようにしたいと思います」  1R、サウスポー構えの山口に岩見は右ミドル。山口は左を振って2度テイクダウン。金網使い立つ岩見に山口は左で差して小外がけテイクダウン。マウント奪いパウンドも、スクランブルで立つ岩見をさらにダブルレッグテイクダウン、バック奪いリアネイキドチョークを狙う。  2R、右の蹴りの岩見にローシングルで金網まで押し込みテイクダウンする山口はマウント奪いパウンド、背中見せた岩見にリアネイキドチョークを極めた。 [nextpage] ※下記アマチュアファイトは全試合終了後に開催 ▼DEEP ウェルター級 3分2R アマチュア特別ルール〇YUGO(BreakingDown)77.50kg[1R 2分38秒 TKO] ※パウンド×TAKASHI・鈴木貴士(K-Clann)74.55kg TAKASH「明日のために一生懸命やってきました。全力で戦います」 YUGO「アマチュの方でさせていただくということで、佐伯さんに用意してただいて。18年ぶりにDEEPで頑張りたいと思います」  1Rから右ローを効かせるYUGO。TAKASHIも蹴り返すが、YUGOは右スーパーマンパンチを当てて、右ローにTAKASHIがダウン。パウンドにレフェリーが間に入った。 YUGO「アマチュアと言っていたのに、まさかプロの流れのなかとは……。佐伯さんにちゃんとアマチュアでやらせてくださいと言います。今後とも、DEEPとBreakingDownと、格闘技界の底上げに協力させてください」
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