▼第6試合 ムエタイ バンタム級 3分3R
〇ヨードレックペット・オー・ピティサック(タイ)
[TKO 2R 2分10秒]※ヒジによるカットでレフェリーストップ
×シルビュー・ヴィテズ(ルーマニア)
ヨードレックペットはラジャダムナンスタジアムでライト級(2015年と2017年)とスーパーライト級(2021年)の2階級制覇、ルンピニースタジアムでも2017年にライト級王者となり、2大スタジアム王座を同時に保持した。2015年にラジャで梅野源治と対戦してTKO勝ちしたが、2016年10月の日本での再戦では判定で敗れラジャ王座を奪われた。2018年4月のKNOCK OUTでは初代王者・森井洋介にTKO勝ちしてKNOCK OUTライト級王座を奪取。同年にはタイのスポーツ界で権威のあるサイアムスポーツ社認定のタイ・スポーツ大賞のムエタイ部門でMVPを獲得している。
2019年4月にはKING OF KNOCK OUTライト級アジアトーナメントで優勝するとともにKING OF KNOCK OUTライト級王座の初防衛にも成功した。その後はロッタンやヌンラーンレックに敗れるなど急激に黒星が増え始めるも、セクサン、クラップダム、センマニー、ルンキットには勝利。前戦は2022年12月にルンキットにローキックでKO勝ちしている。パンチ&ローで攻めるファイタータイプでタイで絶大な人気を誇る。
そのヨードレックペットと対戦するヴィテズは2018年6月のK-1に初来日。「第2代K-1フェザー級王座決定トーナメント」の1回戦で芦澤竜誠に初回KO負けしている。その後はスペイン、メキシコ、タイで多数の試合経験を積み、2022年2月には那須川天心を苦しめたフレッド・コルデイロに勝利。ONEには今回が初参戦となる。
1R、ヴィテズは左右に構えをスイッチし、左右ローを蹴っていく。ヨードレックペットも左インロー。ヴィテズは右アッパーからの左フックを当てるが、ヨードレックペットは構わず左ローで奥足を蹴る。パンチで前に出てくるヴィテズには左ヒジ、さらに左フック、右ボディ。ヴィテズのワンツーからの左ハイキックがヒットし、ヨードレクペットの動きが止まる。すかさずパンチをまとめるヴィテズだが、ヨードレックペットはすぐに回復して左ローを蹴り、左ストレートと左ヒジでヴィテズを押していく。
2R、サウスポーのヴィテズが左ストレートから左ヒジ。パンチのコンビネーションで攻めるヴィテズだが、ヨードレックペットが強烈な左ミドルと左ロー。パンチのコンビネーションで応戦するヴィテズへ左ローと左ヒジ、左ヒザを打ち込むヨードレックペット。このヒジでヴィテズは出血。ヴィテズは前へ出てパンチで攻め込むが、ドクターチェックが入る。
ここでストップがかかり、ヨードレックペットがTKO勝ち。ヨードレックペットはリングの四方へ向かって勝利をアピールした。ヨードレックペットには1万ドルのボーナスが贈られた。