キックボクシング
レポート

【RISE】紅絹が“根性”で那須川梨々を振り切り王座に就く、ソンヒョンが松倉信太郎に完勝で2階級制覇

2019/07/05 20:07

▼第2試合 フェザー級(-57.5kg)3分3R延長1R
×伊仙町典久(BLA‐FREY/J-NETWORKスーパーバンタム級王者)
判定0-3 ※28-30、28-30、27-30
〇宮崎就斗(TARGET/同級4位)


 1R、ローの蹴り合いからスタート。両者サウスポーで、宮崎は左ストレート、伊仙町はボディから顔面へのコンビネーションパンチで攻めていく。


 2Rは宮崎がロー、前蹴り、パンチで前へ出ていく。パンチからローにつなぐコンビネーションが伊仙町を捉える。


 3Rは伊仙町もパンチ主体で前へ出るが、宮崎が下がりながらもワンツー、ローをヒットさせていく。さらにヒザ蹴り。ボディを攻め、伊仙町がボディを攻め返してくると顔面へパンチをまとめる宮崎。自分のペースで最後まで戦い抜き、判定勝ちした。

▼第1試合 ライト級(-63kg)3分3R延長1R
〇直 樹(BRING IT ONパラエストラAKK/同級4位)
KO 1R2分56秒 ※3ノックダウン
●前口太尊(TEAM TEPPEN/元J-NETWORKライト級王者)

 TEAM TEPPENに移籍した前口がRISEで再出発。いきなりRISEライト級の主力選手である直樹と対戦した。前口はKNOCK OUTのオープニングテーマ曲で入場。


 1R、両者ともジャブ&ロー。前口は強い左ミドル、直樹は右ストレートも入れる。手数を出して前に出るのは前口。ジャブをボディと顔面に散らしてローも蹴る。直樹は狙いすました右アッパーを効かせて一気にラッシュ。右ストレートでダウンを奪う。


 さらにラッシュを仕掛ける直樹は前口がバランスを崩しながら下がったところに左を入れて2度目のダウンを追加。最後はロープに詰めての連打を見舞い、前口をロープに釘付けにしてレフェリーストップ。直樹が圧倒的なKO勝利を収めた。


 直樹はマイクを持つと「4月にTEPPENのトレーナーを倒して、前回はウチの狂犬が篠塚選手を倒して、今回は僕が前口選手を倒して、BRING IT ON対TEPPENはBRING IT ONの3戦3勝です。チャンピオン、そろそろ僕とやってもいいでしょう。僕とチャンピオン見たいでしょう? 今回も1Rで倒したので次決まりだと思うので応援してください」と、RISEライト級王者・白鳥大珠(TEAM TEPPEN)への挑戦をアピールした。

▼オープニングファイト第2試合 -58kg契約 3分3R
×カン・イェジン(韓国/MAXFC/Masan Team Star)
判定0-3 ※27-30×3
〇村上悠佳(TEAM TEPPEN)


 村上は極真空手をバックボーンに持ち、破壊力抜群の蹴りを武器にアマチュアキックでは1年弱で11戦全勝(6KO)の戦績。昨年9月のプロデビュー戦ではダウンを奪って勝利すると、その2カ月後にはわずか2戦目にしてJ-GIRLSフェザー級王者・空手こまちに挑んだが、判定負けとなった。今年2月の再起戦では勝利をあげ、プロ戦績は2勝1敗で今大会に臨む。


 対するカンはパンチ主体のスタイルでタフさを持ち味としており、まだ粗削りながらMAX FC重量級期待の育成選手の一人として売り出し中という。今年4月にシュートボクシング(SB)参戦のため初来日し、SB日本女子ライト級1位・未奈に判定負けを喫している。


 1R、構えを左右に変えながら村上はロー、顔面へのサイドキックを面白いようにヒットさせていく。近づくと顔面への連打とヒザ蹴り。タフはカンは左右フックを打ち返すがスピードがない。


 2R、村上は始まると同時に相手側のコーナーへ向かっていき、ロー、ミドル、顔面へのサイドキック、ヒザとカンを圧倒。しかし、タフなカンを倒すことができない。


 3R、スタミナを消耗した村上はカンの左右フックとヒザ蹴りの反撃を許してしまう。それでも右ローを蹴るとカンは防戦一方に。村上のパンチ、サイドキックにカンはクリンチを多用して耐え、村上が判定勝ちした。

▼オープニングファイト第1試合 RISING ROOKIES CUPスーパーフライ級(-53㎏)一回戦 3分3R延長1R
×匠朗(KSS健成館/K-2 GRAND PRIX 2018軽量級3位)
判定0-3 ※29-30、28-29、28-29
〇吉村凌仁郎(BLA-FREY)


 1Rはサウスポーの吉村が左ストレートをヒットさせて優勢。2Rは匠朗が手数を出して挽回しにいき、3Rは匠朗がガムシャラに左右フック、ハイキック、ヒザで攻めるも吉村のワンツーが的確にヒット。さらにヒザ蹴りも突き刺し、判定勝ちを飾った。

●那須川天心、森本“狂犬”義久の挨拶


 2019年7月21日(日)エディオンアリーナ大阪にて開催される『RISE WORLD SERIES 2019 Semi Final Round in OSAKA』の準決勝で、ルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級王者スアキム・PKセンチャイムエタイジム(タイ)と対戦するRISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)と、7月12日(金・現地時間)マレーシア・クアラルンプールのアクシアタ・アリーナで開催されるONE Championship『ONE: MASTERS OF DESTINY』でジョシュ・トナー(オーストラリア)と対戦するRISEフェザー級2位・森本“狂犬”義久(BRING IT ON パラエストラAKK)が挨拶を行った。


 森本は「来週の金曜日にONEでわざわざ遠くまで行って試合をしてくるので、手ぶらで帰るのもなんだから思いっきりぶっ飛ばしてきます」と狂犬らしい意気込み。


 那須川は「大阪でスアキム選手と戦います。自分の中でもレベルアップしていて、調子がいいので誰にも負ける気がしないので安心して自分の試合を見てもらえればと思います。9月には決勝がありますが、頑張りたいと思います。テレビとか撮影とか露出が多くなってきましたが、格闘技をちゃんとメインに頑張っていきます」と、必勝を宣言した。

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