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大晦日『RIZIN.40』(さいたまスーパーアリーナ)の追加対戦カード発表記者会見が22日、行われ、中原由貴vs.鈴木千裕、ジョニー・ケースvs.大尊伸光(※ルイス・グスタボが欠場)、YUSHI vs.中澤達也の3カードおよび、平本蓮がスタンディングバウト特別ルール(ボクシングルール)で参戦(※対戦相手は公募)することが発表された。
会見後に榊原信行CEOが取材に応じ、朝倉未来と朝倉海(ともにトライフォース赤坂)の兄弟の今後について語った。
朝倉海は2021年大晦日の「RIZINバンタム級JAPANグランプリ」準決勝で瀧澤謙太に判定勝ちも、右拳を負傷。決勝で扇久保博正との再戦で判定負けとなりGP準優勝に。2022年7月にヤン・ジヨンとの復帰戦が予定されていたが、再び拳を負傷し欠場していた。
榊原CEOは会見で「何とか大晦日に間に合わせるということで、朝倉海選手の怪我の回復を待ったんですが、前回の7月もそうですが、ここで無理をさせることはないかなと本人とも話して、2023年に復帰戦。大晦日の海選手の出場は断念します」と説明。
会見後には、朝倉海本人が大晦日出場の意思を「最後まで強く思っていましたね。12月に入ってからも迷っていましたから」と明かした。
大晦日出場を見送った海は『2023年はめちゃくちゃ試合します』と榊原CEOに語ったという。
「総合的に考えると、こういうタイミングで無理して出させても、2023年の彼のファイトに影響を及ぼすことになるのなら、まあここは一拍我慢して、本人と話しているのは『2023年はめちゃくちゃ試合します』と言っていたので、コンスタントに試合が組める、戦える肉体を取り戻す、ということになると思います」と、万全の復活に期待する。
「シン・朝倉海」として活躍してくれれば──
そのタイミングはいつになるか。
「春だと思いますね。大晦日に発表しますけど、2023年のシーズンのスケジュールもほぼほぼ決めてはいますので、その中の1発目か2発目の大会に出てくることになると思います。本人的には『ベルトの奪取』と、RIZINのベルトを巻いた後、『海外にチャレンジしたい』という野望を口にしていたので。去年の大晦日から試合をしていない、この1年強の時間で、いい意味でオーバーホールできて、“シン・朝倉海”として、またRIZINの舞台で活躍してくれればなと思います」(榊原CEO)
「今春の復帰」となるとこの日、スコット・コーカー代表との会見で明かされた、Bellatorハワイ大会でのRIZINとのクロスプロモーション第2弾での復帰も視野に入るが、榊原CEOは朝倉海の海外復帰については厳しい見方を示した。
【写真】朝倉海との試合が流れたヤン・ジヨンは7月の昇侍戦の一本勝ちに続き、11月には魚井にも2R KO勝ちしているが……。
「(朝倉海のBellator挑戦は)先々はあると思いますけど、直近はRIZNに復帰を果たして、何戦かして、その結果次第。Bellatorのハードルも高いので、“RIZINから推薦するので誰でも上がらせてくれる”というようなものではないと思うので、RIZINのなかでまずはベルトでも巻かないとちょっと届かないんじゃないかなと思いますね」
すでにBreakingDown勢とのスパーリングを公開している朝倉海は、YouTube用の練習のみならずプロ練習を重ね、満を持しての復帰に向かっている。この5年で敗れたの前述の扇久保とマネル・ケイプ、堀口恭司のみ。3者はともにフライ級に落として、世界の頂きを目指している。
2023年に30歳になる朝倉海の再起はいつになるか、注目される。