朝倉未来はだいぶ身体がデカくなっている。何kgでやるのか
一方、この日の会見で、平本蓮から「話は変わるんですけれど、朝倉未来どうしたんですか? 朝倉未来、会場に来てないから。大晦日試合、まさか出ないことなんてないよなと思って。そこが気になりますね」と、2021年の大晦日前の会見で言ったセリフで意趣返しされた朝倉未来についても、榊原CEOは「未来は出ないと思います」と出場予定にないことを語った。
朝倉未来は、2021年6月にクレベル・コイケに2R 三角絞めで一本負け後、同年10月に萩原京平に判定勝ち。続く2021年大晦日に斎藤裕との再戦で判定勝ちでリベンジを果たすと、2022年9月のフロイド・メイウェザー・ジュニアとのボクシングエキシビションマッチで2R TKO負け。ダメージで頭痛が抜けないことを明かし、大晦日は早々に見送りを宣言していた。
榊原CEOは、会見後の取材で、「未来は……どうなんですかね?(2月にBreakingDownに出ると)本当に出るんですかね?」と、動向を掴めていないという。
2月のBreakingDown出場を明言している朝倉は、12月の『BreakingDown6.5』後の囲み取材で、次回大会について「(大きな箱で)1回やってみたいですね。大きいと言ってもさいたまスーパーアリーナとかそういうレベルじゃないですけれど、5,000人とか10,000人規模でやってみてどんな感じなのか。次(の会場)は探しています。可能性は高いです」と、ビッグマッチになる可能性が高いことを語っている。
その相手に関しては「別に誰でもいいです。勝負論があれば。キックでやります。オープンフィンガーグローブでキックで1分×3Rでやりたいです」と言い、今までBreakingDownに出た選手の中から選ぶのか? との問いには「今まで出た選手だと勝負論がないと思っているので、僕の中では。だから本当に実績のある選手を」と、アマチュアではなく、著名プロファイターとの「キックルール1分3R」での対戦を示唆した。
国内のみならず海外レジェンドファイターとの対戦も噂されるなか、朝倉未来は「MMA」では1年以上試合から遠ざかることになる。
榊原CEOは、「最近、ちょっと話が出来ていないので、どこのタイミングでRIZINに出るのか。最近会っていなですけど、YouTubeで見る限りでは、だいぶ身体がデカくなっているので、何kgでやるんだろうなと。階級を変えるのか、66kgに落としてそれでも戦えるフィジカルとメンタルを全部整えるのに、RIZINの舞台に上がってくるのに、少し時間がかかるんじゃないかなと思っています。その辺も含めながら、2023年の出場のタイミングについて年内に話し合いたいと思います」と、朝倉が5分3Rのフェザー級(66kg)のMMAに復帰するには「時間がかかる」との見解を示した。
かねてから30歳での引退を公言している朝倉未来は、海より1歳上で、すでに三十路に入った。「30歳までに結果を出す」というリミットを決めることで、「魅力的で、続けていると辞められなくなる」という格闘技のキャリアに区切りをつける考えを、ここまで伸ばしてきたのが現状だ。
元来の負けず嫌いから、敗れた相手とのリベンジを忘れることはなく、クレベルとの再戦も希望しているが、Bellatorとの対抗戦でパトリシオ・ピットブル・フレイレとの王者対決に向かうRIZINフェザー級王者との試合を実現させるためには、MMAでの勝利で挑戦権を獲得する必要がある。
「格闘技はあと2、3試合」と定める朝倉未来は、7月15日に31歳になる。限られた残る試合で、2023年、朝倉未来はどんな選択をするか。