2022年12月17日(日本時間18日)、米国ネバダ州ラスベガスのUFC APEXにて『UFC Fight Night: Cannonier vs. Strickland』が開催された。プレリミナリーの第2試合では、フライ級で元RIZINバンタム級王者のマネル・ケイプがUFC5戦目を戦い、3連勝を決めた。
UFC Fight Night: Cannonier vs. Strickland 速報
米国ネバダ州ラスベガス /UFC APEX現地時間2022年12月17日(土)、日本時間18日(日)朝6時~UFC FIGHT PASS
【メインカード】
▼ミドル級 5分5R〇ジャレッド・キャノニア(米国)16勝6敗(UFC9勝6敗)185.5lbs/84.14kg[判定2-1] ※49-46×2, 46-49×ショーン・ストリックランド(米国)25勝5敗(UFC12勝5敗)186lbs/84.37kg
メインを飾るミドル級戦(5分5R)では、7月に当時の王者イズラエル・アデサニヤに挑むも判定負けしたジャレッド・キャノニア(米国)が再起戦。対するショーン・ストリックランド(米国)も7月に現王者のアレックス・ペレイラに1R KO負けからの再起戦となる。大砲を持つキャノニアと速射砲のストリックランドの戦いはいかに。
公開計量でゴリラの帽子をかぶったキャノニアは185.5ポンド(84.14kg)、ストリックランドは186ポンド(84.37kg)でクリア。フェイスオフでは笑顔で向かい合っている。
1R、サウスポー構えからすぐにオーソドックス構えに戻したキャノニアが圧力をかける。ストリックランドは静かな立ち上がり。
左ジャブの刺し合いからストリックランドを追うキャノニアはボディストレート。ストリックランドは左ジャブのダブル。キャノニアのワンツーに前蹴りで牽制。
ストリックランドの左の蹴りに右前蹴りを返したキャノニアだが、その蹴り足を取られて立ち際にスタンドバックにつくストリックランド。正対したキャノニアは離れる。
右から左のキャノニアにカウンターを狙うストリックランド。詰めるキャノニアは左の蹴りを上下に。そこに右ストレートを狙うストリックランドはサークリング。キャノニアが追い、ブザー。
2R、中央を取るキャノニア。ワンツーの右はまだ遠い。蹴り足を掴もうとするストリックランドは左から右のワンツーを放つ。
右のダブルで追うキャノニアだが、ストリックランドは左ジャブ。キャノニアは右カーフ。さらにもう1発。足を流して受けるストリックランド。右の前蹴りも。キャノニアは左右を強振するが、ストリックランドは遠い距離で迎撃。キャノニアも前蹴りを混ぜて詰めると、ストリックランドもワンツースリーと連打。下がりブロッキングのキャノニアは右をかすめて圧力をかける。
3R、左右のボディストレートはキャノニア。変わらずジャブ・ストレートのストリックランド。フェイントからキャノニアはボディストレート。ストリックランドも下がらず中央でジャブで迎え撃つ。ジャブの刺し合いに、右で前に出るキャノニアは右カーフも。
左フックから右にスウェイするストリックランドだが下がりながらでアゴを上げさせられる。さらにキャノニアはワンツー! ストリックランドも4連打で前に出るが、深追いはしない。ボディ打ちから左右の顔面に繋ごうとするキャノニアだが、顔は避けるストリックランド。
右のダブルで追うキャノニアだが、ストリックランドは左ジャブ。キャノニアは右カーフ。さらにもう1発。足を流して受けるストリックランド。右の前蹴りも。キャノニアは左右を強振するが、ストリックランドは遠い距離で迎撃。キャノニアも前蹴りを混ぜて詰めると、ストリックランドもワンツースリーと連打。下がりブロッキングのキャノニア。
4R、左から右を先に打つストリックランド。キャノニアのワンツーの打ち終わりに右を狙うストリックランド。ようやく手数を増やすが、前に出てワンツー、右カーフはキャノニア。ストリックランドはワンツーの右まで繋ぐように。下がるキャノニアに、ワンツーの右はストリックランド。キャノニアはサウスポー構えから左インローをヒット。さらに左ミドルも。オーソに戻すと、左の蹴りはストリックランド。ワンツーとまとめるが、キャノニアは左右で押し戻し。組みも突き放すストリックランド。金網背にキャノニアの連打をさばくが手数が減る。
5R、ジャブを突くストリックランドに右をかぶせるキャノニア。さらに右で飛び込むがさばいたストリックランドがワンツーを打ち込む。キャノニアの打ち終わりに右を当てられバランスを崩したキャノニア! ストリックランドはジャブで追うが、キャノニアもワンツーの右を伸ばして当てる!
ワンツー、スリーフォーをポンポンと当てるストリックランドに右を返すキャノニア。ストリックランドは鼻血。キャノニアのワンツーにワンツーを返す。ジャブのダブルから右はストリックランド。キャノニアも左ジャブでアゴを上げさせると、ストリックランドも連打で返し。キャノニアは大きな左右を振り、ストリックランドも押し返し。さばいて左右も、キャノニアも大きな右。ストリックランドは残り10秒でワンツーから蹴りまで織り交ぜて前に。ブザー。
判定は2-1(49-46×2, 46-49)で自ら攻める姿勢を見せたキャノニアが勝利。アデサニヤ戦からの再起を飾った。試合後、キャノニアは「3-2で勝った(3R分を取った)と思ったんだ。もっとダメージを与えられたと思った。またすぐにでもタイトルマッチがしたい。タイトルマッチやそれにつながる相手であれば誰でもいい」と語った。
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王者マカチェフと激闘のツァルキヤンが、UFC5連勝のイスマグロフに完勝
▼ライト級 5分3R〇アルマン・ツァルキヤン(アルメニア)19勝3敗(UFC6勝2敗)155.5lbs/70.53kg[判定3-0] ※30-27×3×ダミル・イスマグロフ(ロシア)24勝2敗(UFC5勝1敗)156lbs/70.76kg
コ・メインでは、ライト級9位のアルマン・ツァルキヤン(アルメニア)と、UFC5連勝中で12位のダミル・イスマグロフ(ロシア)が対戦。
アイスホッケーのジュニアユースで活躍したツァルキヤンは、2019年4月のUFCデビュー戦で現王者のイスラム・マカチェフに判定負けもファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞する健闘。2022年6月の前戦では、マテウス・ガムロにダウンを奪いながらも判定で惜敗している。
対するイスマグロフはMMA24勝1敗。ガムロにスプリット判定で勝っているグラム・クタテラーゼにスプリット判定で競り勝っており、今回のトップ10ランカーとの試合で真価が見えて来るだろう。ちなみに唯一の黒星はかつてIGFに参戦していたラマザン・エセンバエフに2015年に判定負けしたもの。
1R、ともにオーソドックス構え。オーソから先に左ハイはツァルキャン。ブロックするイスマグロフ。ツァルキャンの蹴り足を掴む。ワンツーから右ローはツァルキャン。ステップバックのイスマグロフは、右ローも。その蹴り足を掴んでテイクダウンはツァルキャン!
尻を着き、両足を束ねるツァルキャンの頭を押すイスマグロフは立ち上がりもそこにスタンドバックについて崩すツァルキャン。正対しドライブして金網まで右で差して押し込み。ボディロックで持ち上げるが倒れないイスマグロフ。
左で脇差すツァルキャン。前に押してから後方に投げるが、そこにマウントを合わせて上はイスマグロフ! しかしすぐにブリッジでリバーサルして立つツァルキャンは右で差して押し込み。縦ヒジを打ち込み。
突き放すイスマグロフは右から左の返し。さらにミドルを当てる。ツァルキャンは左ミドルを返すと左ハイを空振りしてブザー。
2R、ともにオーソから左の蹴りを当てると右ストレートを突くイスマグロフ。さらに右の蹴りも、その打ち終わりに組むツァルキャンはボディロックから後方に投げて尻餅を着かせるも両足をフックはできず。立ち上がるイスマグロフの正対に、尻下でクラッチし持ち上げ投げるツァルキャンはバック奪取!
両足をかけて左腕をアゴ下からかけてリアネイキドチョークへ。後ろ手を組ませないイスマグロフが正対して立ち上がり。ワンツーで前に出る。しかし、ここもダブルレッグテイクダウンはツァルキャン!
尻餅から頭を押して立ち上がるが、そこにスタンドバックはツァルキャン。正対しヒジを打ち突き放すイスマグロフは右ロー、さらに右ストレートも、すぐに組むツァルキャンは、右で差して金網まで押し込み。左差しに変えて肩パンチ、右ヒジを打つが、イスマグロフがかわしてゴング。
3R、左の蹴りからシングルレッグも切るイスマグロフは右ヒジ。かわすツァルキャンのインローがローブローに。再開。左ミドルハイを当てるツァルキャン。ワンツーから左ハイをガード上に当てて、イスマグロフの押し返しにダブルレッグテイクダウン!
バックに回ろうとするツァルキャンに足をかけさせず立つイスマグロフを金網まで押し込むツァルキャン。金網背にヒザを突くイスマグロフは離れる。
ツァルキャンの右をかわしてヒザを突くイスマグロフ。しかしツァルキャンは左ミドルをヒット。さらにイスマグロフの蹴り足を掴んでテイクダウン! ハーフバックから両足をかけてリアネイキドチョークへ。後ろ手を組ませないイスマグロフはヒザ立ちから立ち上がるも、後方に引き込むツァルキャン。ブザー。
判定は3-0(30-27×3)でツァルキャンが勝利。イスマグロフのUFC連勝を「5」で止めたツァルキャンは、「自分の50%しかだせなかった。コーチたちに感謝したい。イスマグロフはタフな相手で誰も戦いたがらない。俺ともね。そういう2人が戦ったんだ。2023年はタイトルショットをしたい」と語り、続けて「子供の頃から、ここでも、ロシアでも、タイでも、みんなが助けてくれた。ありがとう。目標は、イスラム・マカチェフと再戦すること。彼にとってはUFCで最もタフな試合だったはずだ。あと一度だけ大きな試合をすれば、タイトルマッチに到達できると思っている。2023年が自分の年であることを願うよ」と語った。
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フライ級のアルバジが右アッパーKOでUFC4連勝
▼フライ級 5分3R〇アミル・アルバジ(イラク)16勝1敗(UFC4勝0敗)※UFC4連勝 125.5lbs/56.93kg[3R 2分13秒 KO]×アレッサンドロ・コスタ(ブラジル)12勝3敗(UFC0勝1敗)125.5lbs/56.93kg
UFC3連勝中フライ級8位のアミル・アルバジ(イラク)が参戦。MMA12勝2敗でコンテンダーシリーズで勝利しUFCデビューとなるアレッサンドロ・コスタ(ブラジル)との試合も組まれてる。
1R、ともにオーソドックス構え。圧力をかけるアルバジに、コスタは右ロー、左ボディストレート。ステップバックのアルバジも右カーフを返す。
左ジャブを突くコスタ。ワンツーで押し戻す。組むアルバジを金網に尻を支点に切るコスタ。ワンツーからダブルレッグのアルバジもスプロールして切る。アルバジの入りに右を突くコスタ。さらにワンツーで押し戻す。
2R、ワンツーのコスタ。ステップバックのアルバジに右アッパーも突くが、アルバジはワンツーでダウンを奪う! 後方に倒れたコスタはクローズドガード。アルバジのヒジにハイガードを狙う。オープンガードになると鉄槌を打つアルバジに、コスタも左をオーバーフックしパワーハンドを小手に巻くと、下からヒジ。ハイガードを狙う。上のアルバジはボディパンチ。ニーシールドでヒザを胸に当てて下から鉄槌も。
3R、左ジャブから前蹴りのアルバジに、左右を振って前に出るコスタ。しかし、圧力をかけたところにアルバジがダブルレッグテイクダウン! 手首をコントロールし、蹴り上げから立つコスタ。
アルバジの右オーバーハンドをかわしたコスタだが、左で入ったところにアルバジは右アッパー! コスタは後方にダウン。そこにパウンドで飛び込み、レフェリーが間に入った。
4連勝を決めたアルバジは、「想定した形だった。どんどんスキルアップしてるからみんなに見せたい。ボーナスをもらえると嬉しい。新しい車がほしいんだ。デューウィー・クーパーらコーチのおかげだ。モロッコがW杯で強さを見せてくれてよかった」と語った。
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▼フェザー級 5分3R〇アレックス・カサレス(米国)20勝13敗(UFC15勝11敗)145lbs/65.77kg[1R 3分04秒 TKO] ※左ハイキック×ジュリアン・エローサ(米国)28勝10敗(UFC6勝6敗)145.5lbs/66.00kg
1R、サウスポー構えから右ロー、サイドキックを蹴るカサレス。エローサも右ローも、カサレスは左ローを連打。エローサの左右をかわしワンツーをヒットし、左フックも。
押し戻すエローサは右ミドル、右ストレート。しかしカサレスは左ストレートから左ハイ! エローサがダウン! パウンドにレフェリーが間に入った。
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▼ライト級 5分3R〇ドリュー・ドーバー(米国)26勝11敗(UFC12勝7敗)※UFC3連勝(3KO)156lbs/70.76kg[2R 2分45秒 KO] ※ワンツー×ボビー・グリーン(米国)29勝14敗(UFC10勝9敗)156lbs/70.76kg
1R、低い手の位置から左右を打ち込むグリーン。ドーバーは腰に組んでテイクダウンを狙うが、崩れないグリーンが上を取る。立ち上がるドーバー。
ジャブを突くグリーン、さらに左にドーバーが腰を落とすが、持ち直し、カーフキックを打ち込む。蹴り足を掴むグリーン。前に出て左を打つが、詰めるドーバーに金網背に。組んで凌ぐグリーン。ミドルを当てる。
2R、前に出るドーバー。左右をかわしてジャブを当てるグリーン。被弾しながらもドーバーは詰めてバックフィスト。グリーンは右ミドルで距離を取るが、詰めるドーバーが、グリーンに金網背にさせると、左から右を振るグリーンにドーバーは左から右でダウンを奪い、KO勝ち。
UFC3連勝を決めたドーバーは、「グリーンだけが俺との試合を受けてくれた。トップ10にいる誰かと戦いたい」と語った。
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▼ミドル級 5分3R〇ミハル・オレクシェイチュク(ポーランド)17勝5敗(UFC5勝3敗)186lbs/84.37kg[1R 3分16秒 TKO] ※パウンド×コーディ・ブランデージ(米国)8勝2敗(UFC2勝1敗)185lbs/83.91kg
1R、サウスポー構えのオレクシェイチュク。ブランデージは右ハイからダブルレッグテイクダウン。金網背に立つオレクシェイチュク。
ブランデージはスタンドバックから引き込み、立とうとするオレクシェイチュクを崩してシングルバックからマウント狙い。
その際でトップを奪うオレクシェイチュクが、インサイドガードからパウンド、ヒジ打ち、鉄槌でサイド奪い、パウンドアウト。オレクシェイチュクはミドル転向後、2試合連続1RKO勝ちに。
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【プレリム】
▼女子ストロー級 5分3R〇コーリー・マッケンナ(英国)8勝2敗(UFC3勝1敗)115.5lbs/52.39kg[判定3-0] ※29-28×3×シャイアン・ブリスマス(米国)7勝3敗(UFC2勝2敗)115.5lbs/52.39kg
1R、ともにオーソドックス構え。飛び込んでの右を当てるブリスマス。詰めるマッケンナにジャブの刺し合いは11㎝長いブリスマス。マッケンナの組みを切り、スタンド勝負。マッケンナの入りに左を合わせ、ワンツーの右も。ブリスマスは右ミドルもその蹴り足を掴んだマッケンナがテイクダウン。ブリスマスは下から十字狙い、ヒジ。上のマッケンナはボディにパウンドする。
2Rも打撃はブリスマス。右を突く。左で差して押し込むマッケンナ。首相撲のブリスマスに、ダブルレッグから尻下でクラッチし、テイクダウンを決める。
3R、詰めるマッケンナは、ブリスマスの蹴り足を掴むと、そこにブリスマスが斜めからリアネイキドチョークへ。サムアップして「大丈夫」と伝え、首を抜くマッケンナ。なおもブリスマスは下から足をすくい腕十字、オモプラッタ狙い。前転せず防御するマッケンナが袈裟から正対しハーフに。声を上げながら細かいパウンドでブザー。
判定は29-28×3で、中盤から組みで制したマッケンナが勝利。
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▼ウェルター級 5分3R〇マシュー・セメルスバーガー(米国)11勝4敗(UFC5勝2敗)171lbs/77.56kg[判定3-0] ※30-27, 29-28×2×ジェイク・マシューズ(豪州)18勝6敗(UFC11勝6敗)170lbs/77.11kg
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サイード・ヌルマゴメドフがカフラモノフとの熱闘をニンジャで極める
▼バンタム級 5分3R〇サイード・ヌルマゴメドフ(ロシア)17勝2敗(UFC6勝1敗)※UFC3連勝中 136lbs/61.69kg[2R 3分50秒 ニンジャチョーク]×サイードヨクブ・カフラモノフ(ウズベキスタン)10勝3敗(UFC2勝1敗)136lbs/61.69kg
バンタム級でUFC3連勝中のサイード・ヌルマゴメドフ(ロシア)と、UFC2連勝中のサイードヨクブ・カフラモノフ(ウズベキスタン)が対戦。両者はフェイスオフで額を突き合わせ、熱い火花を散らしている。
1R、開始早々に一気に組みに行くカフラモノフ! 金網に押し込むがヌルマゴメドフはギロチンチョークで引き込み絞る。頭が金網に詰まるヌルマゴメドフに首を抜くカフラモノフ。上からパウンド狙いに、金網から離れたヌルマゴメドフは再度、ギロチンへ。しかし対角に跳んだカフラモノフはパウンド。金網まで這い立つヌルマゴメドフのスタンドバックから崩すとシングルレッグも切るヌルマゴメドフ。
スタンドになりヌルマゴメドフの得意の中間距離を潰してすぐに詰めるカフラモノフ。左を当てて前に。ヌルマゴメドフをがぶりギロチンで反撃も。首を抜いて立つヌルマゴメドフ。カフラモノフはスタンドバックから崩してゴング。
2Rも組みで勝るカフラモノフ。スタンドバックから崩して亀のヌルマゴメドフをサイドバックからパウンド。立ち上がり前転でスクランブルするヌルマゴメドフについていき、リストコントロール。前に落とすヌルマゴメドフにすぐにシングルレッグへ。
ここにノーアームギロチンチョークを合わせたヌルマゴメドフ! いったんはズラしてシングルレッグから足を束ねるカフラモノフだが、ヌルマゴメドフが二の腕に組み直してニンジャチョークで極めた。
UFC4連勝を決めたサイード・ヌルマゴメドフは「序盤で極めたかったけど相手に粘られた。『もう5R戦え』と言われたら戦う」と語った。
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▼ライト級 5分3R〇ハファ・ガルシア(メキシコ)14勝3敗(UFC3勝3敗)155lbs/70.31kg[判定3-0] ※30-27×3×ハイサアー・マハシャテ(中国)9勝2敗(UFC1勝1敗)158.5lbs/71.89kg ※体重超過
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佐藤天をハイキックKOのバトルがロシアのファクレトディノフに完敗
▼ウェルター級 5分3R〇リナト・ファクレトディノフ(ロシア)20勝1敗(UFC2勝0敗)171lbs/77.56kg[判定3-0] ※30-25×2, 30-27×ブライアン・バトル(米国)8勝1敗(UFC3勝1敗)170lbs/77.11kg
また佐藤天、木下憂朔が参戦中のウェルター級では、8月に右ハイキックで佐藤を1R KOに下し、UFC3連勝をマークしたブライアン・バトル(米国)が出場。
28歳でプロMMA8勝1敗のバトルは、2021年5月の「TUF 28」ミドル級戦で、現在UFC4連勝中のアンドレ・ペトロスキをニンジャチョークで極めて、UFC入り。TUF2試合を含めると9連勝中のファイターだ。
対するリナト・ファクレトディノフ(ロシア)はMMA20勝1敗で6月のUFCデビュー戦でも判定勝ち。2月4日にUFC本戦デビューを控える木下のライバルになりうる両者の戦いだ。
1R、右を振るファクレトディノフは詰めてダブルレッグテイクダウン! クローズドに入れてギロチンを狙うバトルはヒップスローも、潰したファクレトディノフは後ろ手から対角の手首をリストコントロール。空いた手でパウンド。バトルは下から三角、オモプラッタ狙い。外すファクレトディノフはパウンドを当てる。
金網使い立つバトルを小外で引き出し、さらにボディロックテイクダウンはファクレトディノフ。右のヒジでバトルは左目尻から出血する。
2R、左目を腫らすバトルのジャブに、左右を振り早々にダブルレッグテイクダウンはバトル。フルガードも金網に頭が詰まるバトルはまたも下からキムラを狙うが、外すファクレトディノフ。腰を切りフルガードに戻すバトルを金網に押し込むファクレトディノフ。金網使い立つバトルはニンジャチョーク!
しかし外したファクレトディノフはボディロックテイクダウン。腰を抱くとフルガードのバトルは左腕を押し込み三角絞め狙いも察知するファクレトディノフが上のままブザー。
3R、右前蹴り、左ミドルで距離を取るバトルに、ファクレトディノフは右オーバーハンドでダウンを奪うと、鉄槌。ボディ顔面と細かくパウンドを打ち分ける。背中を着かされたバトルだが、立ち際にバックを狙うファクレトディノフは右で小手巻き、払い腰狙いも、そこにボディロックテイクダウンはファクレトディノフ!
金網使い立つバトルのスイッチ狙いも潰してまたもボディロックテイクダウン。右手で腰を抱き、片足をまたぎ空いた左でパウンド。フルガードに戻したバトルは下から仕掛けつつ、金網使い立ち上がり。その際で両足を掴んだファクレトディノフが持ち上げテイクダウンを決めてブザー。
判定は3-0(30-25×2, 30-27)の大差でファクレトディノフが勝利し2連勝。バトルの連勝は「3」でストップした。
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マネル・ケイプがUFC3連勝
▼フライ級 5分3R〇マネル・ケイプ(ポルトガル・アンゴラ)18勝6敗(UFC3勝2敗)※UFC3連勝(2KO)126lbs/57.15kg[判定3-0] ※30-27×2, 29-28×ダビッド・ドボジャーク(チェコ)20勝5敗(UFC3勝2敗)125.5lbs/56.93kg
元RIZINバンタム級王者マネル・ケイプ(アンゴラ・ポルトガル)がUFCフライ級5戦目に向け16日(日本時間17日)の前日計量をパスした。
2022年12月17日(日本時間18日)に米国ラスベガスUFC APEXで開催される『UFC Fight Night: Cannonier vs. Strickland』(UFC Vegas 66)で1年ぶりの試合に臨むケイプは、チェコのダビッド・ドボジャーク(20勝4敗・UFC3勝1敗)と対戦する。
平良達郎も参戦中のフライ級のフェイスオフで、ケイプはサングラスをかけて両手を前に出したファイティングポーズで向かい合い臨戦態勢に。対するドボジャークは、その場で動じず冷たい表情でケイプを見つめた。
UFCフライ級12位のケイプは、2019年大晦日のRIZINで朝倉海を2R TKOに下した後、UFCに参戦。アレッシャンドリ・パントージャ、マテウス・ニコラウに判定負けも、オデー・オズボーンに1R 右跳びヒザ蹴りでKO勝ち。2021年12月の前戦では、ジャルガス・ジュマグロフも1R パンチラッシュでKOに沈めている。
2022年はここまで2度の試合キャンセル。4月の試合はドーピング検査で陽性反応(※検出量が僅かのため出場停止処分は無し)で欠場、6月の試合は対戦相手のホジェリオ・ボントリンが前日計量で体調不良で倒れて試合中止となっていた。
対する同級9位のドボジャークは、2020年3月にUFC初参戦後、ブルーノ・シウバ、ジョーダン・エスピノーサに判定勝ち、フアンカミロ・ロンデロスに1R リアネイキドチョークで一本勝ちと3連勝も、2022年3月の前戦でケイプがスプリット判定負けしたマテウス・ニコラウ(※UFC4連勝中、12月3日にマット・シュネルにTKO勝ち)に判定負け。MMA「16連勝」でストップしている。
2連敗からの2連勝を経て、再びトップ10ランカーとの試合に臨むケイプは「計量終了。明日、勝つため戦いが再びある」と意気込みを記している。
1R、ともにオーソドックス構えから。中央を取るケイプに、左右にステップするドボジャークは右ローを軽くヒット。詰めるケイプのサークリングで後ろ手のノーガードで挑発。しかし踏み込むドボジャークは右カーフ。
サウスポー構えにスイッチしたケイプ。オーソに戻すとドボジャークが右カーフ。追うケイプは跳びヒザ狙い。左右で詰めるがかわすドボジャークは打ち終わりにボディロックテイクダウン!
すぐにフルガードに戻すケイプは下からヒジ。ドボジャークはかつぎパス狙い。しかし下のケイプはキムラアームロックでスイープ! 上から肩に腕を回して極めにかかるが、ブザー。
2R、ドボジャークにドクターチェック後、再開。右のスピンキックを狙うドボジャーク。サウスポー構えのケイプは右から左の飛び込み。左手が上がらないドボジャーク。右で飛び込み左ミドルで応戦。ケイプはその入りにワンツースリーの速射砲。その入りにヒザを狙うが、詰めるケイプの左ボディにダウン! パウンドに足を戻すドボジャーク。ケイプはスタンドを選択。
左ボディから右を当てるケイプ。ドボジャークの左に左を当てて、さらに左ボディを連打! バックヒジも繰り出すが、そこに組み付いたドボジャークがバック狙い。亀のケイプのリストコントロールする。
3R、痛めた左のダブルで前進するドボジャークが圧力をかける。右の後ろ廻し蹴りも肩口で受けるケイプ。右カーフのドボジャークに右カーフを返すケイプ。そこに右ストレートを合わせに行くドボジャークは詰めてクリンチから右アッパーを突く。
サウスポー構えで右から左を突くケイプ。ドボジャークは右カーフをヒット。ケイプはバスケットボールのドリブルフェイントやノーガード戦法も、ダブルレッグを仕掛けるドボジャーク。それを切るケイプに、左を当てる。ケイプもサウスポー構えから左を返すが単発。右で差して押し込むドボジャークにヒザを突いて押し戻すケイプ。ドボジャークは圧力をかけるが、ケイプは逃げ切り態勢か。
判定は3-0(30-27×2, 29-28)でニアフィニッシュ、ダウンを奪ったケイプが勝利。「タップすると思ったけど、相手はすごい忍耐力だった。僕のスキルは成長している。僕は“スターボーイ”だ。誰も指名する必要はない。チャンピオンになる。僕がフライ級で一番だ。コーチやチームのみんな、妻と娘にも感謝しいている」と語った。
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▼バンタム級 5分3R〇セルゲイ・モロゾフ(カザフスタン)19勝5敗(UFC3勝2敗)136lbs/61.69kg[判定3-0] ※30-27, 29-28×2×ジャーニー・ニューソン(米国)10勝4敗(UFC1勝3敗)135.5lbs/61.46kg
ニューソンは初回こそ打撃で手数を出したものの、モロゾフが3R通してダブルレッグテイクダウン&バックコントロールでドミネート。試合後、モロゾフは「トップ10の誰かと戦いたいけど、決まれば誰とでも戦う」と語った。