▼ライト級(※77.1kg)5分3R
×青木真也(日本)
[1R 1分26秒 TKO] ※パウンド
〇ザイード・イザガクマエフ(ロシア)
MMA47勝10敗の青木は、2019年10月から4連勝も、2022年3月の『ONE X』での秋山成勲戦で2R TKO負けし、今回が再起戦となる。レジェンドファイトに背を向け、トップ戦線との対戦を望み、イザガクマエフ戦を選択した。
イザガクマエフは、2022年1月のONEデビュー戦でジェームス・ナカシマを2R、ダースチョークで下し「キル・アオキ!」と対戦を要求。9月には元UFCファイターのジャン・リーポンをテイクダウンからのパウンドでドミネートし判定勝ち。解説席の青木は「戦ってみたい」と語っていた。
イザガクマエフは直近4年で黒星は、2021年1月の『UAE Warriors 15&EFC 32』でのカールトン・ハリス戦でのダースチョークによる一本負けのみ。そのハリスもここ4年で唯一の黒星が現UFCでMMA16戦無敗のシャクハト・ラクモノフとの一戦という強豪のため、イザガクマエフの実力は推して知るべしだ。
ハビブ・ヌルマゴメドフ門下生のうち、イスラム・マカチェフはUFC世界ライト級王者となり、ウスマン・ヌルマゴメドフは19日にBellator世界ライト級王者となったばかり。イザガクマエフはONE世界ライト級王座を目指している。
そんな28歳のダゲスタン戦士との試合を直前に控え、青木は「僕ほど “勝ちたい”と思ってやっているやつはいない」と語っている。
青木のセコンドは長南亮TRIBE TOKYO MMA代表。イザガクマエフのセコンドにはUFC世界ライト級王者イスラム・マカチェフがつく。
最初はオーソドックスに構えたイザガクマエフ。左ジャブを突くと、青木は左ミドルハイ。さらに間合いを取ると、左ミドルを当てる。イザガクマエフは、青木のその長い左ミドルに左ジャブを届かせて、青木をのけぞらせる。
そして今度は、青木の左ミドルが当たる前に踏み込んで左フック! 首筋に受ける青木だが、もう一回下がって構え直すと左ミドルを打つが、ここはイザガクマエフが左足を上げてチェック。
そのままスイッチしてサウスポー構えになるイザガクマエフは左ロー。すると青木も右ミドルに変えるが、右足を上げてチェックするイザガクマエフ。青木の踏み込んでの左ローも、空手のように右足を下げることでディフェンス。そのままオーソの構えで圧力をかけると、青木は左ミドルを脇腹にヒット。
しかし、イザガクマエフの圧力に青木が下がる形に。イザガクマエフの左ジャブをさばいて左にサークリングする青木。サウスポー構えからイザガクマエフは左ローをヒット。青木の右ミドルに前手の右フックを狙う。右ジャブをスウェイでぎりぎりかわす青木は右ジャブを刺し返すが届かず。
ここでイザガクマエフはオーソに構えると、左手を前に出して、青木の肩を押し込み組みの動きを混ぜながら、強烈な右ボディストレート! 鈍い音を立ててもらった青木だが、続く左フックはかわすと、右フックを振ってイザガクマエフを下がらせる。
いったんバックステップでかわしたイザガクマエフは、サウスポー構えから左ジャブ。そこに青木の左ハイが交錯もイザガクマエフのブロッキングに青木が弾き飛ばされる。
圧力をかけるイザガクマエフに青木は金網を背に。スイッチしてサウスポー構えになるイザガクマエフは、右ジャブ、左ローの対角線攻撃。さらにオーソに変えると右ストレートを素早くスイングして青木のアゴ下、胸付近にヒット!
これに尻餅を着いた青木だが、上半身はまだ立っている。すぐに覆いかぶさるイザガクマエフは青木の上体を寝かせると、足の内側にフックガードの青木を潰して左のパウンドに。
効かされながらも左足は股下に。右足はイザガクマエフの左腰に当てて距離を取ろうとする青木だが、中腰になって腰の足を外したイザガクマエフは、左のパウンドを連打。ガードの足が届かない位置から青木の頭を押さえつけて、さらに左を連打、青木が背中を見せて亀になったところで、背後から右を連打すると、レフェリーが間に入った。
1R 1分26秒、最後は17連打で“レジェンド”をパウンドアウトしたイザガクマエフは咆哮。
試合後、イザガクマエフは青木を抱え上げて讃えると、マイクで「試合前は単なるトラッシュトークだった。キルユーと言ったことを謝りたい。彼はレジェンドで学ぶべきことがたくさんあった。素晴らしい選手だった。とにかくすぐにでもここのベルトが欲しい」と語った。また退場時にはライト級とウェルター級の二階級同時制覇王者となったクリスチャン・リーに向けて「クリスチャン・リー、準備は出来ている」と宣戦布告している。
Saygid Izagakhmaev 🇷🇺 shows respect for the legendary Shinya Aoki after his TKO win! 🙏#ONE163
— ONE Championship (@ONEChampionship) November 19, 2022
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どうってことねえよ。
— 青木真也 Shinya Aoki (@a_ok_i) November 19, 2022