▼ミドル級(※93.0kg)5分3R
〇アウンラ・ンサン(ミャンマー)
[1R 1分42秒 TKO] ※パウンド
×岡見勇信(日本)
2002年のプロデビューから20年目を迎えた岡見。柔道から若手に活躍の場を設けた「DEMOLITION」旗揚げ大会に出場。第2試合の83kg契約試合で判定勝ちでMMAのキャリアをスタートさせた。日本人選手にとって絶対的に不利とされるミドル級で2011年には世界の頂点、アンデウソン・シウバが保持するUFC世界ミドル級王座にも挑戦している。
ONEには2019年から上がり、5月に水抜き禁止の83.9kg=ONEウェルター級でキャムラン・アバソフにTKO負け。8月にジェームズ・ナカシマに判定負けと苦しい日々を送ってきたが、2019年10月の両国大会でアギラン・ターニに判定勝ち。新天地で初白星を掴んだ。
その岡見が3年ぶりの試合で、ONEミドル級(※93.0kg)で復帰戦に臨む。2022年1月にレアンドロ・アタイデスと対戦予定だったが、アタイデスの新型コロナウイルス感染により試合が中止となっていたが、アタイデス戦前から対戦を希望していたアウンラ・ンサンと対戦することになる。
会見で岡見は「自分の試合が3年ぶりになりますが、緊張しています。自分の試合でこの舞台に帰ってきたのは、怖さもあり、やっと来たか、やっと自分の仕事ができるという思いがあり、その相手がずっと対戦したかったアウンラ・ンサン。この舞台に帰ってこれたことを嬉しく思います。
ONEではウェルター級で試合をしてきましたけど、ONEでやり残したこと、やりたいと考えてきたことは、重量級としてアジア人として、ずっと2階級王者として戦ってきた姿を間近で見ていてほんとうに尊敬していて、素晴らしいなと思っていて、彼と戦いたい、そのためにミドル級に上げて、SNSでも彼とCEOのチャトリCEOにお願いして組んでいただきました」と、熱望した試合であることを語った。
対するンサンは、ONEでミドル級&ライトヘビー級の二冠王者に君臨も、両王座をライニアー・デ・リダーに奪われ、現在は無冠。2021年7月の再起戦でレアンドロ・アタイデスに1R KO勝ちして復活したが、2022年2月の前戦ではヴィタリ・ビグダシュに判定負けで、再び王座に返り咲くべく、37歳でキャリアを立て直しているところだ。
1R、サウスポー構えの岡見。ンサンは大歓声を背に右ハイ。岡見はシングルレッグも引き込みに。しかしンサンは付き合わず体を離す。
岡見はンサンの右ストレートをかわしてシングルレッグも、そこに右ヒザを合わせたンサン! 後方に倒れた岡見は頭をガードして腰を切るが、ンサンは上からパウンド。両足を伸ばして距離を取ろうとする岡見だが、立てず。
ガードの足を潰してパウンドするンサンにレフェリーが間に入った。
試合後、ンサンはキルクリフFCでともに練習した、アンソニー・ジョンソンの写真を掲げ、「アンソニー・ジョンソンが逝って、非常に悲しかった。この試合も自分にとって大変な試合で一生懸命臨んだ。機会を与えてくれたチャトリ代表に感謝したい。支えてくれたキルクリフのチームメートにも感謝したい。そしてシンガポールのみんな最高です。ミャンマーは昨年厳しい状況がありました。神を信じて心を強く持って祈りたい。愛しています。チャトリ代表には、自分をミドル級の門番にしてもらいたい。いつ誰とでも戦う」と語った。
Aung La N Sang 🇲🇲 dedicates his win to the late Anthony "Rumble" Johnson 🙏❤️#ONE163
— ONE Championship (@ONEChampionship) November 19, 2022
🇺🇸🇨🇦🇹🇭🇬🇧🇸🇦🇧🇷🇲🇲 Live on ONE YouTube
🌍 Live on https://t.co/eBUfsOlZOd pic.twitter.com/ESpTseIJJS