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【Bellator】王者ネムコフが王座防衛&GP優勝、ライト級はウスマンがパトリッキーに5R判定勝ちで新王者に! ヒズリエフが12勝無敗に

2022/11/19 10:11
【Bellator】王者ネムコフが王座防衛&GP優勝、ライト級はウスマンがパトリッキーに5R判定勝ちで新王者に! ヒズリエフが12勝無敗に

(C)Bellator

 2022年11月18日(日本時間19日)に米国イリノイ州シカゴのウィントラストアリーナにて『Bellator 288: Nemkov vs. Anderson 2』(U-NEXT配信・11月19日8時~)が開催された。会場にはネムコフのセコンドで、2023年2月にライアン・ベイダーとの引退試合を決めたエメリヤーエンコ・ヒョードルも来場した。

BELLATOR 288: NEMKOV VS. ANDERSON 2 / PITBULL VS. NURMAGOMEDOV 速報

2022年11月19日(土)ウィントラストアリーナ
米国イリノイ州シカゴ 7時30分~U-NEXTライブ配信

【メインカード】日本時間11時~

▼Bellatorライトヘビー級ワールドGP決勝&選手権試合 5分5R
〇ワジム・ネムコフ(ロシア)王者・16勝2敗1NC 2203.8ポンド/92.44kg
[判定3-0] ※49-46×2, 48-47
×コーリー・アンダーソン(米国)挑戦者・16勝6敗1NC 204.2ポンド/92.62kg
※ネムコフが3度目の王座防衛、GP優勝で100万ドルを獲得

 またメインイベントでは、Bellatorライトヘビー級ワールドGP決勝&選手権試合(5分5R)として、RIZINでも活躍した王者ワジム・ネムコフ(ロシア)に、元UFCのコーリー・アンダーソン(米国)が挑戦しベルトを狙う。

 ネムコフは、2020年8月に王者ライアン・ベイダーを右ハイキックでダウンを奪ってのパウンドで2RTKOに下し、王座獲得。2021年4月のGP1回戦&王座戦でフィル・デイヴィスに判定勝ちで初防衛&準決勝進出。2021年10月に5位の挑戦者ジュリアス・アングリカスを4R、キムラロックで極めて2度目の王座防衛に成功するとともに決勝進出した。

 2022年4月の決勝では、コーリー・アンダーソンと対戦し、3R終盤に偶発的なバッティングでネムコフが左眉をカットし続行不可能となったためノーコンテストに終わっている。

 仕切り直しのGP決勝&王座戦に臨むアンダーソンは、UFCで4連勝後、2020年2月のヤン・ブラホヴィッチ戦の1R KO負け後、UFCからBellatorに移籍。メルヴィン・マヌーフ、ドブレジャン・ヤシムラドフ、ライアン・ベイダーをいずれもTKOに下し、2022年4月の前戦でネムコフ相手にノーコンテストとなっている。

 前戦では、序盤からテイクダウンを奪い、グラウンドの攻防で優勢に試合を進めたアンダーソンと、再戦に向けエメリヤーエンコ・ヒョードルと作戦を練ってきたネムコフは、どんな戦いを見せるか。

 フェイスオフではニットの帽子をかぶったアンダーソン、ヒゲを蓄えたネムコフがともに向かい合うと、最後はアンダーソンから求めた握手に、ネムコフも右手を合わせている。

 会見で王者は、「(アンダーソンは自分の勝利だったと言うが)自分はそうは思わない。僕は5Rマッチをずっとやってきたんだ。彼は疲れてきていたし、最後には自分が勝利していた」と、最終的には自分が勝っていたと主張。

 アンダーソンは、「前戦では試合に入ると、彼が何をしようとしているのか正確にわかっていた。私が驚いたのは、彼はさほど力が強くないということだった」と自信を語っている。

 ネムコフが1NCを含む10連勝で王座を守るか。それともアンダーソンが4連勝でベルトを巻くか。

 1R、ともにオーソドックス構え。ともにジャブの刺し合い。ネムコフの右に左右の連打で返すアンダーソン。シングルレッグに入るが、1発目は切るネムコフ。

 左ジャブで詰めるアンダーソン。近くなるとネムコフが右のストレートを届かせ、右ハイに繋ぐ。かわすアンダーソンはヒザを触りに行く。さらにシングルレッグを肩口まで持ち上げ、ボディロックテイクダウンも、すぐにスクランブルで立つネムコフ!

 左ジャブのネムコフ。アンダーソンの大きな右はかわすと右カーフも。ネムコフの右の打ち終わりに左を狙うアンダーソン。

 前足を触るフェイントから打撃を狙うアンダーソン。ワンツーの右を突くネムコフの頭を下げさせて右アッパーはアンダーソン。抜けるネムコフは左の後ろ廻し蹴り!

 テンプルにかすめて後方にダウンをしたアンダーソン! すかさずキックに行ったネムコフだがグラウンド状態のアンダーソンはもらわず、事なきをえた。

 2R、左右のネムコフは右ミドルに繋ぐ。左ジャブも内側に突く。ダブルレッグに入るアンダーソンを差し上げるネムコフ。ワンツーを突き、再びアンダーソンのシングルレッグを切り、押し込んで来るアンダーソンの腰を掴んで回り、金網にドライブさせずに切る。

 右後ろ廻しを胸に当てるネムコフ。詰めるアンダーソンは左右もさばくネムコフ。アンダーソンの左インローがネムコフの金的に。再開。右ミドルハイを当てるネムコフ。アンダーソンが走り込んで右ローを当ててゴング。

 3R、前に出るネムコフにダブルレッグに入るも切られ深追いしないアンダーソン。右オーバーハンドのネムコフ。左ボディも。ネムコフの右の打ち終わりにタイミングよく組むアンダーソンだが、右手を差し込んでいるネムコフは金網背に突き放すと、追うアンダーソンは右から左アッパー。避けたネムコフは下がりながら右。

 アンダーソンは詰めて前足にシングルレッグも、切るネムコフ。ここまではテイクダウンディフェンス100%か。アンダーソンは右から左アッパーにネムコフはサークリングで手数が減るが互いに前蹴り。

 4R、右ローを先に当てるネムコフ。ジャブから右を突くと、アンダーソンはダブルレッグも、すぐに差し上げて突き放す。詰めて金網まで押し込むアンダーソンにサークリングするネムコフ。互いにジャブの刺し合いからワンツーで前に出るネムコフ。ネムコフのマウスピースが外に。口の中に戻して右ローはネムコフ。詰めるアンダーソンは右で差して、ついに金網に押し込むが、左で差し返して離れるネムコフが右カーフキック! 左ジャブを突く。

 5R、右ローを先に突くネムコフに、アンダーソンは左右で圧力をかける。ネムコフは左ジャブで距離を保ち、アンダーソンの組みを切ると、右カーフ! ネムコフの右後ろ廻し蹴りを肩口で掴んで前に出るアンダーソンだが組めず。なおもアンダーソンは右で差して金網で組むが、ここもつき放すネムコフ。

 逆に圧力をかけ直すネムコフが右ストレートをかすめて、スイッチしての左ミドルハイ。さらに後ろ廻し蹴りはかわされる。右サイドキックも見せるネムコフは右カーフを当てる。

 判定は3-0(49-46×2, 48-47)でネムコフが王座防衛とGP優勝で100万ドルを獲得。ケージインした4位のヨエル・ロメロとフェイスオフ。2023年2月4日(日本時間5日)大会での対戦があらためて発表された。 ヒョードルの引退試合のコメインでネムコフはロメロと戦うことに。

 勝者は、「きちんと集中してテイクダウンを切れた。再戦で負けることはない。しっかり準備してきた。右カーフは狙っていた」と語った。

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