▼Bellator世界ライトヘビー級選手権試合&ワールドGP決勝 5分5R
-ワジム・ネムコフ(ロシア)王者・15勝2敗 204.4ポンド
[3R 4分53秒 ノーコンテスト] ※アクシデントによるバッティング
-コーリー・アンダーソン(米国)挑戦者・16勝5敗 205ポンド
※ネムコフは王座防衛、GP優勝者は無しに。両者は再戦へ
イリー・プロハースカらとRIZIN三銃士として活躍した王者ネムコフは、2020年8月に、ライアン・ベイダーを相手に見事な右ハイでダウンを奪い、Bellatorライトヘビー級新王者に。GP1回戦でフィル・デイヴィスとの再戦で5R判定勝ち。初防衛に成功するとともに準決勝へ進出。
準決勝では、アンソニー・ジョンソンの代役出場のジュリウス・アングリカスに4Rにキムラロックで一本勝ち。2度目の王座防衛に成功するとともに決勝進出を果たしている。
オッズでも王者ネムコフと競るアンダーソンは、ウィスコンシン大時代はレスリングのNCAAディビジョン3で準優勝。2度のオールアメリカンに輝いている。大学を卒業後、ベン・アスクレンと共に、オリンピックレスリングチームのトライアウトを受けるためにトレーニングを始め、アスクレンから代わりにMMAを勧められた。
2020年2月に後のUFC王者ヤン・ブラホヴィッチとの再戦で敗れ1勝1敗。試合後、UFCとの契約が残っていたがリリースを要求し、UFCを離脱。Bellatorに移籍している。UFCでは現UFC世界王者グローバー・テイシェイラにも判定勝ちしているアンダーソンは、2020年11月のサークルケージ初陣で、メルヴィン・マヌーフをグラウンドのヒジ打ちで2R TKO。
2021年4月のBellatorライトヘビー級ワールドGP1回戦でドブレジャン・ヤシムラドフと再戦し、パウンドで3RTKO勝ち。GP準決勝でランキング1位のライアン・ベイダーと対戦し、右フックでダウンを奪いパウンドで開始51秒のTKO勝ち。決勝進出を果たしている。
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1R、ともにオーソドックス構え。先に左ハイで牽制するネムコフ。右ローを当てる。そこに左を突くアンダーソン。さらにネムコフの右カーフにバランスを崩す。
右ストレートのネムコフに左フックを振るアンダーソン。左ジャブの刺し合いはネムコフ。右ミドルもヒットする。右を振って左で差して押し込むネムコフ。しかし自ら離れる。
右から左のネムコフの打ち終わりにカウンターのダブルレッグはアンダーソン。しかしネムコフは身体を伸ばされながらも足を交互に着地し切る。
左ジャブを突くネムコフ。アンダーソンは右を服が遠い。ネムコフはシングルレッグも深追いせず。アンダーソンは左右を突いて押し込み。ゴング。ネムコフは鼻横をカットする。
Nemkov escapes the clutches of @coreya_mma at the end of Round 2.#Bellator277 is LIVE on @SHOsports. pic.twitter.com/S2jogHPnyZ
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2R、ネムコフの左ジャブの打ち終わりに左右で詰めて右で差すアンダーソン。しかし、差し上げるネムコフにアンダーソンは反対の右足にシングルレッグテイクダウン! 足を手繰るネムコフの左足の踵を掴んでコントロール。右でパウンドする。
ガードにするネムコフに脇差しパス狙い、ネムコフは腰を切り腕十字を狙うが防ぐアンダーソン。マウントを狙うが、その際でネムコフは上体を起こし立ち上がる。
3R、左ジャブで間合いを取るネムコフ。アンダーソンはヒザを触りつつ右を振る。かわすネムコフ。しかし追うアンダーソンはダブルレッグから頭を脇に出してテイクダウン! 「UAS」コールの中、片足を抜き、ドミネート狙い。
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そこからダブルレッグテイクダウン狙いもそこにノーアームギロチンはネムコフ! ポジションを入れ替え上を取ろうとするが、その際を制したのはアンダーソン。下から腕十字を狙うネムコフの足をかつぎパス! サイドからヒジ連打!
アンダーソンは左ヒジで頭から飛び込むが、その方向にネムコフも頭を動かしバッティングに。ネムコフは左瞼を縦にカットし、流血。両者バッティングをアピール、レフェリーが間に入った。
The official rule is a No Contest after an accidental clash of heads. #AndStill Light-Heavyweight Champion, Vadim Nemkov.
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As it stands, there is no winner in the #BellatorLHWGP.#Bellator277 is LIVE on @SHOsports. pic.twitter.com/CGeIDsaqza
正式なジャッジは、バッティングによるノーコンテスト。王座はネムコフが保持。GP決勝は「優勝は無し」となった。
2Rにテイクダウンを奪って以降のアンダーソンは攻勢だったため、アクシデントのバッティングのノーコンテストに不満気な表情で、それでもネムコフとグローブタッチ。セコンドのヒョードルともハグをかわした(※後日、両者は再戦になることが発表されている)。