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【ONE】体重超過のリネカーがアンドラージのローブローで続行不可能「ノーコンテスト」に、ADCC王者ルオトロがONEグラップリング王者に。アーセルがキック&ムエタイ統一王者に、内藤大樹が完勝

2022/10/22 09:10

▼フェザー級 キックボクシング 3分3R
〇シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ/キックボクシング4位、ムエタイ5位)152.75, 1.0095
[判定3-0]
×モハメド・ブタザ(モロッコ)154.75, 1.0218

 シッティチャイはプロ160戦以上と鉄人的な戦歴を持つ現役のムエタイレジェンド。キックボクシングとムエタイを合わせ、世界王者に11回輝く。過去10年間に渡り、キックボクシングとムエタイで、最も圧倒的な強さを誇る選手の1人として評価を築き上げてきた。

 ジャバル・アスケロフ、アンディ・サワー、ソーグロー・ ペッティンディーアカデミー、エンリコ・ケールなど、数々の世界トップクラスのストライカーを倒したシッティチャイだが、2020年7月のONE初陣ではスーパーボンに判定で敗れている。

 2021年8月には7年ぶりのムエタイルールでタイの現役トップ選手タワンチャイから判定2-1で勝利をもぎ取った。10月の準々決勝ではトルコのタイフン・オズカンをスプリット判定で降し、準決勝ではダビット・キリアに判定勝ちで決勝へコマを進めたが、準決勝でチンギス・アラゾフに判定負けした。

 ブタザは2017年11月にプロデビュー。2020年2月に『Enfusion』で67kg世界王座に就いた。ONEには2022年5月に初参戦、ダビット・キリアに2RでKO勝ちを収めている。

 1R、両者サウスポー。シッティチャイは左ローと右ミドルで様子を見る。ブタザはオーソドックスにスイッチしてのワンツー、前蹴りと右カーフ。シッティチャイは左ボディストレートを突き刺していく。

 シッティチャイがワンツー連打で前へ出ていくと、ブタザも負けじとワンツーを打ち返す。シッティチャイが詰めてくるとブタザはパンチをまとめてショートでヒットを奪った。

 2R、前に出てくるシッティチャイを前蹴りで押し戻すブタザ。シッティチャイは左前蹴りから左ミドルを見せるが、ブタザが前蹴りでシッティチャイを転倒させる。これにアツくなったかシッティチャイがパンチで行くとブタザの右ハイがヒット。

 下がるシッティチャイにブタザは飛び前蹴り、飛びヒザ、連打と一気に攻める。しかし、このラッシュで仕留めることが出来なかったブタザはシッティチャイの逆襲を受けることに。前へ出ての左ストレート、左フック、前蹴りをもらうが、ブタザはヒザを返す。

 3R、ローとミドルを蹴りまくるブタザにシッティチャイはパンチで仕掛ける。左ストレート、左フック、左ボディストレートに転倒を繰り返すブタザ。シッティチャイの左右フックの猛攻にブタザはクリンチを繰り返す。

 シッティチャイはヒザ蹴り、前蹴り、左ミドルでボディを攻め、余裕が出てきたか後ろ蹴り、センチャイキックを繰り出す。ブタザも蹴りを放つがシッティチャイの勢いに圧倒された。判定3-0でシッティチャイが勝利した。

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