▼141ポンド契約 5分3R
〇フアン・アーチュレッタ(米国)26勝4敗 141lbs/63.95kg
[判定3-0] ※30-27×3
×エンリケ・バルゾラ(ペルー)18勝7敗2分 137.4lbs/62.32kg
バンタム級から141ポンド契約戦。元王者でマゴメド・マゴメドフと並ぶバンタム級3位タイのアーチュレッタは、半年ぶりの再起戦。2021年5月のセルジオ・ペティス戦で王座陥落後、2022年4月のバンタム級ワールドGP1回戦兼暫定王座決定戦でも、ラフェオン・ストッツに3R、左ヒザからのパウンドでKO負け。GP一回戦敗退となっていた。
対する10位のバルゾラは、2020年3月のUFCでハニ・ヤヒーラとマジョリティドロー(※1者がバルゾラを支持)後に、Bellatorに移籍。
2022年1月にダリオン・コールドウェルを3R TKOに下すと、4月のGPワイルドカード戦でも、ヒョードル軍のニキータ・ミハイロとのスクランブル戦を制し、フルマークの判定勝利でGP準々決勝行きを決めた。
6月24日の前戦では、マゴメド・マゴメドフと全局面で激戦を繰り広げ、4Rにマゴメドフがギロチンチョークで一本勝ち。ワールドGP準決勝でのパッチー・ミックス戦を決め、敗れたバルゾラはGP敗退となっていた。
TUFラテンアメリカウィナーのバルゾラは、攻められても凌ぎ、組みで逆転する粘り強さを持つ根性ファイター。
対するアーチュレッタは、ステップを駆使した距離のコントロールと、元NCAAディビジョン1で活躍したレスリングを活かしたテイクダウンを武器に、ストッツ戦では近い距離での打撃戦も見せている。3Rマッチで競り勝つのは3位のアーチュレッタか、元UFCのバルゾラか。
GP初戦でミックスに敗れた堀口恭司の次戦も注目されるなかで組まれたアーチュレッタvs.バルゾラは、バンタム級王座戦線への生き残りを賭けたサバイバルマッチとなるだろう。
1R、ともにオーソドックス構え。いきなりワンツスリーで前に出るアーチュレッタ。さばくバルゾラに手数多く右から左を突くアーチュレッタ。ワンツーから右ボディも突く。
詰めるアーチュレッタにクリンチボクシングはバルゾラ。離れるアーチュレッタはシングルレッグから組んでスタンドバックを狙う。正対して離れるバルゾラ。
右のダブルを突くアーチュレッタ。バルゾラは首をとらえてアッパー狙い。左ローを当てるアーチュレッタ。バルゾラの入りを右で回ってさばくアーチュレッタに、シングルレッグからテイクダウンのバルゾラ! 背中を見せてスクランブルするアーチュレッタのバックに回るバルゾラ。
立ち上がるとスタンドバック。アーチュレッタはスイッチ狙い。バックからリアネイキドチョークを狙うバルゾラを落としてサッカーキックをガードの上に打ってしまうがレフェリーは流し、バルゾラは抗議する。
2R、謝罪するアーチュレッタ。ワンツーにダブルレッグに入るバルゾラも切るアーチュレッタ。シングルレッグに入るバルゾラを切るアーチュレッタは右ヒジを振る。
またも前足を取りに行くバルゾラを切るアーチュレッタがシングルレッグで尻を着かせるが、後方に回して立ち上がるバルゾラ。シングルレッグからダブルレッグテイクダウンするアーチュレッタ!
背中を着いたバルゾラは下からヒジ。金網に上体を立てるが、両足を束ねるアーチュレッタ。足を抜いて金網で立ち上がる。
すぐにダブルレッグに入るアーチュレッタを切るバルゾラ。組むアーチュレッタは脇を潜りシングルレッグで押し込み。ダブルレッグに移行するが、左で小手に巻くバルゾラ。シングルレッグに切り替え持ち上げテイクダウンするが、すぐに立ち上がるバルゾラが体を入れ替える。
バルゾラのシングルレッグにスイッチから体を切り返して押し込むアーチュレッタ。シングルレッグに入るがそこにバルゾラはヒジを連打する。
3R、詰めるバルゾラ。右回りのアーチュレッタ。しかしそこに走ってダブルレッグテイクダウンはアーチュレッタ。金網で立つバルゾラ。背後から崩そうとするが、突き放すバルゾラ。
左から右アッパーを突くバルゾラ。かわすアーチュレッタだが、追うバルゾラ。頭を下げたダブルレッグにヒジを落とすバルゾラ。右で差し上げて突き放す。
右から左で詰めてダブルレッグテイクダウンはバルゾラ。しかしすぐにスイッチから立ち上がるアーチュレッタ。なおも詰めるバルゾラはワンツーから左もかわすアーチュレッタはシングルレッグ。そこにヒジを落とすバルゾラが追い、ダブルレッグテイクダウン。
.@jarchmma snaps his losing streak with a hard-fought victory by unanimous decision 👏#Bellator286 LIVE on @Showtime. @BellatorMMA pic.twitter.com/TY7sMxzsxs
— SHOWTIME SPORTS (@SHOsports) October 2, 2022
亀になるアーチュレッタに両足をフックするバルゾラ。残り10秒で正対しスタンドバックを放して、跳びヒザを見せたアーチュレッタ。ゴング。
判定は3-0(30-27×3)でアーチュレッタが勝利。バルゾラは2R以降のテイクダウン、ヒジ打ちの評価が厳しい判定だった。勝者は「22年間収監された兄がここで見てくれて嬉しい」と語った。