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レポート

【Bellator】パトリシオ“ピットブル”がボリッチを完封でバンタム級王座も視野に。ライト級AJマッキーがカーライルの突貫ファイトに完勝、ピコは左肩脱臼TKO負け、アーチュレッタがバルゾラとの接戦制す、マチダ空手アルメイダが連勝

2022/10/02 08:10

▼フェザー級 5分3R
〇ジェレミー・ケネディ(カナダ)6位・18勝3敗 145lbs/65.77kg
[1R 終了時 TKO] ※ドクター判断、レフェリーストップ
×アーロン・ピコ(米国)4位・10勝4敗 144.6lbs/65.58kg

 ロングビーチ大会に、南カリフォルニアのスター、フェザー級4位のアーロン・ピコ(25歳)の参戦が決定した。

 ピコは、4歳からレスリングを始め、、カデットとジュニアでフォークスタイル、フリー、グレコの3つのスタイル全てで国内王者に輝くと同時に、ボクシングの全米ジュニアゴールデングローブでも優勝。

 10勝3敗のMMAキャリアのすべてをBellatorで戦っており、初戦こそギロチンチョークで一本負けも、以降4連勝。ヘンリー・コラレス、アダム・ボリッチには敗れたものの、その後は6連勝中だ。

 コラレスに出鼻をパンチで砕かれ、ボリッチには跳びヒザでKO負けを喫したが、その後の育成カードではランキング外の選手との対戦で連勝。

 2021年11月には、8位で元LFAフェザー級王者のジャスティン・ゴンザレスにも判定勝ちを収め、2022年4月の前戦ではローカル大会で9勝1敗のアデリ・エドワーズを3R 左ボディブローを効かせてパウンドアウトしている。

 卓越したボクシング技術を誇る一方、打たれ弱さもあるパンチ勝負に偏らず、レスリングも活かし、ディビジョン1レスラーのゴンザレスを相手にテイクダウンで圧倒したピコにとって、安定してきた強さを測るのに、最適な相手が次戦に選ばれた。

 ピコにとって初の元UFCファイターとの対戦になるジェレミー・ケネディ戦。当初、4月に対戦が決まっていたが、試合1週間前にケネディが欠場。ピコは代役のエドワーズと戦っていた。

 MMA17勝3敗のケネディは、ビビアーノ・フェルナンデスの紫帯。MMA8連勝でUFC入りし、オクタゴンでも3連続判定勝ちも、現王者アレクサンダー・ヴォルカノフスキーに2R TKO負けの1敗でリリース。

 その後は、Brave CF、PFLで活躍し、2020年11月のマット・バセットとの元UFC対決でBellatorデビュー戦を判定勝利も、2021年4月のボリッチ戦では右カーフキックを効かされ判定負け。2021年12月には、パトリシオとブーネルに敗れているエマニュエル・サンチェスを判定で下し、再起を遂げている。

 ボリッチ戦以降、「スタイルを変えた」というケネディは、サンチェス戦で粘り強いレスリングとスクランブルゲームでサンチェスを削って組み勝っており、それをレスリングパートを増やしてきたピコ相手にも上回ることができるか。勝てばピコの座を奪い、トップ5入りとなる。

 1R、詰めてワンツーの左フックを当てたピコ。ケネディはクリンチ。離れるピコに右カーフキックはケネディ。さらにピコの左をかわしてダブルレッグで脇を潜りスタンドバックに。

 正対を試みるピコは左方を指差す。見えていないケネディは足を踏む。正対すると腰を抱いてダブルレッグを持ち上げてテイクダウンはケネディ。

 身体が伸びるピコは左腕か肩を傷めたか。右腕のみを動かし凌ぐがタップはしない。バックから4の字に組むケネディ。ピコは防戦一方。

 ゴングにすぐに立ち上がるピコはコーナーに戻り、なんと外した左腕をセコンドにはめさせる。脱臼癖か。いったんはハメたかと思われたが、レフェリーは「タイム」。

 ピコに左手を挙げさせようとするが、左腕は上がらず。ドクターチェックの末にストップ。ケネディのTKO勝ちに。

 ケージの中で「途中では気付いていなかった。なんだかイージーになって……ここは地元のピコのホームだろうけどブーイングをしないでくれ」と語った。

 解説の堀口は「あのハメ方だとまた外れやすくなる。マイク(ブラウンATTコーチ)なら100%ストップです」とコメントした。

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