タイ、ブラジル合宿帰りの萩原と、禊の鈴木がタイプの異なるストライカー対決
▼RIZINフェザー級(66.0kg)5分3R
萩原京平(SMOKER GYM)
鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)
会見で「負ける気が1ミリもしない。打撃でも組みでも寝技でも全局面で勝てる」という鈴木に、萩原は「最近“ママ活問題”で話題になってたけど大丈夫? その話題を避けるということはやましいことがあるということ。そういうことをやってる格闘家はシンプルにカッコよくないので、そういう奴はぶっ飛ばすだけ」と応え、舌戦を繰り広げた両者。
萩原は、2020年12月に平本蓮に2R TKO勝ち後、朝倉未来に判定負けも、昇侍、鈴木博昭に勝利。しかし、2022年3月に弥益ドミネーター聡志に腕ひしぎ三角固めで一本負けすると、5月にクレベル・コイケにもリアネイキドチョークで一本負け。プロデビュー年以来の連敗を喫していた。MMA戦績は6勝6敗。
今回の試合に向け、プーケットのタイガームエタイでの合宿に続き、ブラジル「ピットブル・ブラザーズ」に武者修行を敢行している。
対する鈴木は、現KNOCK OUT-BLACK スーパーライト級王者。キックとMMAの二刀流を目指し、PANCRASEでは現王者の猿飛流、実力者・杉山廣平に判定勝ち後、2021年9月にRIZIN初参戦。昇侍との打ち合いでは、2R KO負けでRIZINデビュー戦は飾れずも、以降、山本空良、平本蓮を相手に、いずれも判定勝ちを収めている。MMA戦績はPANCRASE時代も含め7勝3敗。
互いに打撃を武器とするが、その距離は鈴木の方が近く、左右フック、山本を崩した近距離での打撃に加え、平本蓮のヒザを落とさせた右のストレートもシャープだ。また、組みの部分でも身体の強さを見せており、一本勝ちは無いものの、削っての白星もマークしている。
対する萩原は、オーソから懐深く当て勘のいい上下の打撃と、ストライカー相手には組んで倒して押さえて削れるMMAが、体幹の強い鈴木相手に出せるか。タイ、ブラジル修行で得たMMAとしての引き出しが問われる相手となる。