シュートボクシング
レポート

【シュートボクシング】笠原弘希がヒジで切り裂きバズーカ巧樹との乱戦を制す、奥山貴大が投げ連発で初戴冠、イモトが豪快技の数々でTKO勝ち、HIROYUKIが鮮やかバックドロップでSB王者破る

2022/06/26 20:06

▼第5試合 48.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
〇MISAKI(TEAM FOREST/初代SB日本女子アトム級王者)
判定3-0 ※30-27×3
×中村未来(マルスジム/修斗世界女子スーパーアトム級5位)


 アマチュア修斗全日本選手権準優勝の実績を持つ中村はAbemaTV「格闘代理戦争3rdシーズン」で衝撃デビューを飾ると、修斗を主戦場に活躍。2020年スーパーアトム級世界王者決定トーナメントに出場し、翌年にはONEで活躍する日本人女子エース・平田樹と対戦し2RTKO負けも、得意の打撃をヒットさせ、敗者ながら「Next Young Guns Award」を受賞している。


 中村は現在、修斗の「インフィニティリーグ2022」女子アトム級に参戦中で、2022年6月5日の前戦では、加藤春菜を極めに行くも判定勝ち、リーグ優勝を目指すためには、11月の試合で1R勝利がマストとなっている。SB参戦で打撃の決定力をアップさせることができるか。


 その外敵を迎え撃つMISAKIは、2022年4月10日の『SHOOT BOXING 2022 act.2』に出場が予定されていたが、当初予定していた対戦相手が負傷欠場となり、6月26日の『SHOOT BOXING 2022 act.3』にスライド出場となることが発表されていた。


 ここ数戦は、代名詞となっていたガムシャラな“猪突猛進”スタイルを卒業し、的確性を重視したファイトスタイルにチェンジ。2021年12月に田渕涼香との一戦を制し、念願のSBタイトルを獲得した。中村の圧力をいなして出入り、ボディ攻めとニュースタイルで外敵を迎え撃つか。戴冠後初の試合でさらに進化した姿に注目だ。


 1R、サウスポーの中村に大きな左フックから入ってくるに右フックを合わせようとする中村。MISAKIのパンチを中村はよく見てかわす。MISAKIの右ミドルに右ストレートを合わせる中村。ついに組んで投げの体勢に入った中村だが、MISAKIは腰を切って投げさせない。


 2R、飛び込んでの右をヒットさせたMISAKIに中村は左ハイキック。両者ともテンポを上げてパンチを繰り出すがなかなか距離が合わず、それでもMISAKIが右ボディ、左フックをヒットさせる。中村は左ミドル。MISAKIのワンツーからの左ミドル。さらに左ボディ。MISAKIが連打で前へ出ていくと中村がコーナーへ詰まる。ラウンド終了直前、中村が大腰で投げるが不十分でシュートポイントにはならず。


 3R、中村は後ろ蹴り、横蹴りと蹴りで勝負。MISAKIは前へ出て左フック。MISAKIのヒザ蹴りは中村がキャッチしてテイクダウン。残り時間わずか、右ストレートと左フックで前に出るMISAKI。左フックでロープ際まで下がったところへの右フックで中村が倒れ、これがダウンとなった。


 判定は3-0でMISAKIの勝利。王者としての第一戦を白星で飾った。

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