▼セミファイナル(第8試合)SB日本ウェルター級王座決定戦 67.5kg契約 エキスパートクラスルール 3分5R延長無制限R
〇奥山貴大(ネックススポーツ/グラップリングシュートボクサーズ/同級1位)
判定2-0 ※48-47×2、48-48
×村田義光(シーザージム/同級4位)
※奥山が新王座に就く。
奥山は長らくSB日本ウェルター級トップ戦線で活躍し、2019年2月には前SB日本スーパーウェルター級王者・坂本優起と対戦し判定勝利。前戦となった昨年10月のSB愛知大会ではMMAファイターの阿部路人に勝利した。今回、2016年9月にSB日本スーパーライト級王座決定戦に挑戦して以来、2度目のタイトル挑戦となる。
対する村田はシーザー武志会長の次男(長男は村田聖明)で、182㎝の長身から繰り出される長いリーチを活かした打撃を得意とし、10勝のうち7つのKO勝ちを誇る。プロ13戦目で念願のSB王座獲得となるか。
1R、静かな立ち上がりから一点、サウスポーの村田が左右フックで一気にラッシュをかけて奥山をコーナーへ追い込む。体勢を立て直した奥山は大外刈りのような形で村田を投げるがこれはポイントにならず。離れると右の三日月を蹴る奥山、村田は組み付くと投げを狙うが奥山は回り込んで防ぐ。
2R、右ストレートの奥山に村田は前蹴り。村田は組み付くと得意の首相撲からのヒザ蹴りに持ち込む。出会い頭にテンカオを突き刺す村田、そのまま組み付いた奥山は村田を投げ飛ばす。さらにパンチから組み付くと大腰で村田を宙に舞わせてシュートポイント。その後も奥山は何度も投げを狙う。打撃で対抗する村田をもう一度大腰で投げてみせ、ポイントを追加する。
3R、ジャブから前に出る村田は首相撲からのヒザ蹴り。奥山は胴に組み付いてこれを防ぐ。脇を差すとすかさず投げを狙う奥山。首相撲で組みたい村山だが、組むと投げられてしまう。ならばと村田は左ミドルからの左ハイ。奥田は投げから放しての打撃、また組んで投げと完全に投げでプレッシャーをかける。投げを防御する村田へヒジ、村田はヒザで抵抗する。
4R、組んでヒザを蹴る村田とそこから投げを狙う奥山。この投げの攻防で両者かなりスタミナを消耗している様子。それでも村田が前へ出てジャブ、ヒザ蹴り。奥山もポイントには至らないが投げを見舞っていく。奥山は組み際に右フック、そして投げの体勢。村田はヒザを突き上げる。両者もはやフラフラだ。
5Rもヒザで勝負を懸ける村田。奥山もしつこく投げを狙うが消耗が激しい。投げに結びつかない組みが多いため奥山に厳しいイエローカード。村田は左ミドル、ヒザ蹴りと打撃を当て、奥山は投げを仕掛ける。消耗が激しい奥山は同体で倒れると立つのが遅くなる。村田は最後にヒザ蹴りを連打。
判定は2-0で奥山が勝利。シュートボクサーらしく投げにこだわっての勝利でベルトを巻いた。
奥山はマイクを持つと「ようやくベルト巻くことが出来たんですけれど、ここまで来るために協力してくださったジムの皆さんや応援してくださる皆さんのおかげでベルトを獲ることが出来たと思います。この試合内容では王者にふさわしくないなと思いますが、王者にふさわしい選手になれるように結果を残していきます」と語った。