キックボクシング
レポート

【ジャパンキック】馬渡亮太が流血の激闘で佐野貴信に壮絶TKO勝ち、北野克樹はハイキック連発でダウン奪いモトヤスック撃破

2022/05/01 21:05

▼ダブルメインイベント1(第8試合)ジャパンキックvs.NJKF交流戦 68kg契約 3分5R
×モトヤスック(ジャパンキック ウェルター級王者/治政館)
判定0-3 ※46-50、45-49×2
○北野克樹(WPMFインターナショナルスーパーライト級王者・WBCムエタイ日本統一スーパーライト級王者・IOCインターコンチネンタル スーパーライト級王者/NJKF・誠至会)


 モトヤスックは大学生キックボクサーで、2020年1月大会で同門の政斗と初代王座決定戦を争い王座に就いた。王者としての第一戦となった8月大会ではジャクチャイに判定負けを喫したが、2021年1月にはNJKFウェルター級2位・野津良太に2RでTKO勝ち。メインの役割を果たし、大会プロデューサーの武田幸三からMVPに選ばれた。続く5月大会では元ルンピニージャパン・ウェルター級王者の喜入衆を1Rに左フックで失神KO。8月には国内70kg級トップクラスの緑川創に挑んだが、判定負け、10月は滝口幸成にTKO負け。


 北野は関西の名門・誠至会のエースで、回転系の蹴り技を得意とし“竜巻旋風脚”の異名を持つ。2020年9月にNJKFのリングで大ベテラン・健太相手に判定勝利を奪うと、11月にRISEに初参戦。当時11戦無敗と勢いに乗る山田洸誓を相手に、延長判定勝利を収め山田にプロ初黒星を付けて5連勝をマーク。2021年6月の山田との再戦では判定で敗れ連勝がストップした。しかし9月のBOMでは小川翔に延長Rで勝利し、IOCインターコンチネンタル・スーパーライト級王座、WBCムエタイ日本統一同級王座、NJKF同級王座に続いてWPMFインタコンチネンタル同級王座を手にして五冠王となった。


 1R、いきなりの左ハイでモトヤスックを脅かす北野。ローの蹴り合いで北野は右カーフも。終盤、北野の蹴りにモトヤスックが右ストレートを合わせて北野が尻もちをつく。


 2R始まってすぐ、右ローを蹴ろうとしたモトヤスックに北野が左ハイでダウンを奪う。パンチを狙うモトヤスックに、北野は右を打たせないように左ミドルで腕を蹴る。モトヤスックが左右フックを打つと、その打ち終わりに右ハイをヒットさせる北野。北野は右カーフ、足への前蹴りと下に意識をそらせる。


 3Rはいきなり首相撲勝負に。モトヤスックは組まれる前に距離を詰めてパンチを打つが北野はブロックしてハイを蹴る。北野は右カーフを蹴ってからの右ハイ、接近するとヒジも打つ。モトヤスックの左右フックをブロックし、ヒザ、右カーフ、ヒジ、そして左右ハイを繰り出す北野。モトヤスックは常にハイを警戒しなけばいけない状況だ。


 4R、さらに距離を詰めてパンチを打っていくモトヤスックに北野はヒジで応戦。モトヤスックは左フックをガードの上から叩きつけるなどパンチの圧を強めていく。北野はやや疲労が見えるが、それでも蹴りは止まらない。


 5R、首相撲の離れ際に左フックを打つモトヤスックへすかさず左ハイを蹴る北野。セコンドから「ハイキックが来るぞ」と声が飛んだ次の瞬間、北野の右ハイでモトヤスックはダウン。すぐに立ち上がって左右フックを打つモトヤスックだが、北野に首相撲に持ち込まれる。ガードの上からミドルを叩きつける北野は、“来いよ”とばかりに身体をくねらせて挑発。


 モトヤスックは逆転を狙ってパンチを打つが北野にブロックされて逆転はならず。北野が大差の判定で勝利した。

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