▼セミファイナル(第12試合)ミドル級 3分3R
×田村 聖(拳心館/NKBミドル級1位)
判定0-2 ※29-29、29-30×2
○津崎善郎(LAILAPS東京北星ジム/WBCムエタイ日本統一スーパーウェルター級4位)
田村は「PRIMA GOLD杯ミドル級トーナメント」を全試合KOで完全制覇を成し遂げ、ヘビー級の試合でも勝利している。2021年の「初代KNOCK OUT-BLACK スーパーミドル級王座決定トーナメント」では1回戦で吉野友規にプロ初黒星を付けたが、決勝で松倉信太郎に敗れた。戦績は13勝(10KO)8敗1分。
津崎は現ラジャダムナンスタジアム認定ミドル級王者・石毛慎也を師に持ち、2020年9月の新日本キックで同団体のウェルター級王者リカルド・ブラボと引き分けている。REBELS-REDスーパーウェルター級王者の吉田英司とは過去3度に渡って激闘を繰り広げた。2020年12月のREBELSでは渡慶次幸平に判定勝ちするなど安定した強さを発揮。戦績は9勝(3KO)9敗2分。
1R、津崎は右カーフを蹴り、飛び込んでの左ストレート。津崎は右ストレートを2度ヒットさせるが、田村は右フックを打ち返す。足を止めず出入りを繰り返す津崎に田村は戦いにくそうだ。
2R、右カーフを蹴る田村に津崎はワンツー、田村がパンチを打とうとすると右ヒジ。田村の出鼻を挫く右前蹴りで田村を転倒させる。左から右フックにつなげて持ち前の強打を爆発させたい田村だが、津崎のディフェンスに防がれ、さらに津崎のコツコツと当てていく攻撃で削られていく。
3R、左フックからの右ローで勝負をかける田村。津崎は田村が蹴りを出してくると右ストレート。互いに右フックを当て合う。津崎はワンツー、時折縦ヒジも混ぜる。前へ出て津崎が左縦ヒジを打つと、田村は左の頭部から出血。ドクターチェックを受ける。再開後も多彩な技で手数を出していく津崎。田村は倒そうと血を流しながら襲い掛かるが、最後まで強打を爆発させることはできず、津崎が技のバリエーションと手数で田村の強打を封じる形で判定勝ちした。