2022年4月23日(日本時間24日)米国ハワイ・ホノルルのニール・S・ブレイズデル・センターで開催される『Bellator 279』にて、バンタム級ワールドGP1回戦で同級2位のパトリック・ミックス(米国)と対戦する堀口恭司(アメリカントップチーム)が10日、自身のSNSで「やったります!」と意気込みを示した。
米国フロリダのATTで練習を積む堀口は、「4月23日にハワイで試合決定しました。やったります!!」とinstagramに投稿。復帰戦に向け、元気な姿を公開している。
堀口は、2021年12月に怪我で返上していたBellator世界バンタム級王座を取り戻すために、王者セルジオ・ペティスと対戦。飛び込んでの打撃とテイクダウンで優位に立ったものの、4Rにバックフィストを受けて逆転KO負け。今回が再起戦となる。
対するパッチー・ミックスは、バンタム級2位の強豪。15勝1敗でうち11の一本勝ちを誇る寝技師で、2019年大晦日の『RIZIN.20』で元谷友貴にギロチンチョークで一本勝ち。前戦は2021年11月の『Bellator 270』でジェームズ・ギャラガーに3Rギロチンチョークで一本勝ちし、2連勝中だ。
唯一の黒星は2020年9月の「Bellator世界バンタム級王座決定戦」でフアン・アーチュレッタ(米国)に5R判定負けのみ。そのときはコロナ禍のなか短期決戦に出たミックスが後半に崩れたが、今回のGPに向け、打撃とレスリングも強化。ラスヴェガスを拠点に合宿を積んでいる。
エクストリーム・クートゥアーでは、現修斗世界バンタム級王者・岡田遼とも練習。その強さが伝えられているミックスだが、直近の投稿では、第2代RIZINバンタム級王者で、堀口恭司とも激闘を繰り広げたマネル・ケイプとの練習風景をアップしている。
ケイプは、2017年大晦日のRIZINバンタム級トーナメント準決勝で堀口と対戦。パンチを被弾しながらも反撃し、堀口にはバッティングのアクシデントがあったものの、3Rまで戦ったケイプが最後は肩固めで一本負けしている。堀口を肌で体感したケイプを通して、ミックスはどんなアドバイスを受けているか。
ケイプとのスパーリング写真とともに「やる気まんまん。100万ドルの気分だ」と記したミックスは、堀口戦に向け、充実の様子で、UFCパフォーマンス・インスティチュートでは、14戦無敗のUFCファイター ウマル・ヌルマゴメドフと練習しハビブの指導も受け、「種をまいて、その成長を見守る」「毎日1%ずつ良くなっていく」と、日々の積み重ねを大切にしていることを語っている。
また、平良達郎がラスベガス出稽古で「強かった」と舌を巻くNCAAオールアメリカンに2度輝いたコービー・フェアがスパーリングパートナーの1人で、昨年はイスラム・マカチェフ、メラブ・ドバリシビリとも練習を重ねるなど、MMAレスリングを強化しているのは間違いない。
再起戦の堀口と、オールラウンダーになりつつある寝技師ミックスの5R制で行われる試合はどうなるか。注目のGP1回戦だ。