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【UFC】コヴィントンがマスヴィダルに5R判定勝ち、RDAがモイカノに判定勝ち、ミッチェルがバルボーザ降し6連勝! ウマル・ヌルマゴメドフが14連勝、ウクライナのモロズは一本勝ち=『UFC 272』

2022/03/06 11:03
【UFC】コヴィントンがマスヴィダルに5R判定勝ち、RDAがモイカノに判定勝ち、ミッチェルがバルボーザ降し6連勝! ウマル・ヌルマゴメドフが14連勝、ウクライナのモロズは一本勝ち=『UFC 272』

(C)Zuffa LLC

 2022年3月5日(日本時間6日)、米国ネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナにて『UFC 272: Covington vs. Masvidal』が開催された。

『UFC 272: Covington vs. Masvidal』

2022年3月5日(日本時間6日)
米国ネバダ州ラスベガス T-モバイル・アリーナ

【メインイベント】

▼ウェルター級 5分5R
〇コルビー・コビントン(米国)170.5lbs/77.34kg 17勝3敗(UFC12勝3敗)
[判定3-0] ※49-46, 50-44, 50-45

×ホルヘ・マスヴィダル(米国)170.5lbs/77.34kg 35勝16敗(UFC12勝9敗)

 メインイベントは、ウェルター級1位のコルビー・コヴィントン(米国)と、同級6位のホルヘ・マスヴィダル(米国)による、かつてのアメリカン・トップチーム(ATT)盟友同士による因縁の一戦。

 元チームメイトの親友も、今や犬猿の仲のコヴィントンとマスヴィダル。ノンタイトル戦ながらメインイベントとなった。コヴィントンは現在は同じフロリダで、MMA MASTERSに所属する。

 NCAAディビジョン1のオールアメリカンレスラーでもあるコヴィントンは元UFC世界ウェルター級暫定王者。2021年11月に王者カマル・ウスマンに2度目の王座挑戦も判定負けで王座奪還ならず。

 対するマスヴィダルは、ストリートファイト出身。2021年7月に跳び膝蹴りでUFC史上最速KOの“5秒”を記録。2021年4月に王者ウスマンに2度目の王座挑戦も、2R KO負けを喫した。

 1R、ともにオーソドックス構え。いきなり右跳びヒザで牽制するマスヴィダル。避けるコヴィントンはワンツーで右を伸ばす。右ローを返すマスヴィダル。

 コヴィントンは右を打つと、アイポークをアピールするマスヴィダルに構わずコヴィントンはダブルレッグへ。左右に崩してスタンドバックを奪うと、背後から引き込んでいったんマスヴィダルに尻を着かせるが、座るマスヴィダルが金網を使い立ち際に、右足をかけてリアネイキドチョークを狙うコヴィントン。

 首を防御するマスヴィダルに、金網際に体を寄せてマウントを狙うコヴィントン。しかし、その際で立ち上がるマスヴィダルは圧力をかけると右ロー。サウスポー構えになってのコヴィントンの左の蹴りに右ローを蹴り返す。

 2R、リプレーを見て試合前にハーブ・ディーンレフェリーからアイポークの警告を受けるコヴィントン。再開。左ハイを打つコヴィントンは尻餅。すぐに立つと、マスヴィダルは右ロー。しかし圧力をかけるコヴィントンはワンツー。バックステップえかわすマスヴィダルは右の前蹴りで間合いを取る。

 右を伸ばしてダブルレッグで金網まで押し込むコヴィントン。そこにヒジを落とすマスヴィダル。コヴィントンの左ヒザ蹴りがローブローに。中断後、コヴィントンに注意で再開。

 右から左を当てたコヴィントンは跳んで詰めると、体を入れ替えたマスヴィダルが右! ブロックするコヴィントンにニータップのフェイントから右ストレートを伸ばす。

 しかし、左右で押し返してきたコヴィントンが蹴りでバランスを崩すが、足を手繰り金網まで押し込んだコヴィントンがバック狙い。ここも立ち上がるマスヴィダル。なおもダブルレッグに入るコヴィントンを差し上げるマスヴィダルは切って離れる。サウスポー構えから左を突くコヴィントンはオーソに戻して、左を当てて前に。

 3R、先に詰めるコヴィントン。スイッチして左ジャブ、オーソに戻して右ジャブで前に。1分30秒過ぎにダブルレッグテイクダウンを奪うと、インサイドから右ヒジ! 左パウンド! 両脇を差して抱きつくマスヴィダル。だが、剥がすコヴィントンはハーフから右に回って金網際にパスガード。サイドを奪うとキムラ狙い。さらに亀になって立とうとするマスヴィダルのバック狙い。

 フェイスロックにたまらずスイッチで正対するマスヴィダルだが、そこでバックを奪うコヴィントン。亀のマスヴィダルは手首を両手でつかんで立ち上がり、右クロスを打ち込んだところでゴング。

 4R、サウスポー構えのコヴィントン。右前手を伸ばして組みは切るマスヴィダルだが、詰めるコヴィントンは金網に詰めたら徹底してテイクダウントライ。差し上げるマスヴィダルに近距離から左右を突いて組みに。「ショーツを掴んでいる」とアピール。

 離れてもすぐに詰めて左右を振るコヴィントンに、金網に釘付けになるマスヴィダル! コヴィントンの左の打ち終わりに、右フックを当てたマスヴィダル! 一瞬動きが止まるコヴィントンに詰めるが、追い足は効かず、疲労を見たかコヴィントンが左右で前に。マスヴィダルは、マスヴィダルの大きな右の打ち返しを警戒し、後ろ回し蹴りもかわす。

 5R、大歓声のなか、最終ラウンドで中央に走りこんだのはコヴィントン。左右を振ってシングルレッグを両手で持ち上げてテイクダウン! この際でバックを取らさず上を取るコヴィントンは、なおも金網背に片ヒザ立ちのマスヴィダルに片足をかけてリアネイキドチョーク狙い。

 立つマスヴィダルははスタンドバックにつくコヴィントンに右回転ヒジ。しかしかわすマスヴィダルがボディロックテイクダウン。亀になるマスヴィダルをバックからコントロール。背後から細かくパウンド。下のマスヴィダルはシングルレッグで片足を手繰り立とうとするが、そこでバックにつこうとするコヴィントン。金網背に座って正対しようとるマスヴィダル。

 そこに首を狙いながら崩して寝かそうとするコヴィントンは休まずパウンドし、マスヴィダルの蹴り上げもいなしてブザー。マスヴィダルは突っかかろうとするが、時遅し。

 判定は3-0(49-46, 50-44, 50-45)でコヴィントンが大差で勝利。

 試合後、コヴィントンは、「ジョー、またこのインタビューに戻ってくれて嬉しいよ。米国のために戦っている米軍のみんなに感謝する。ダスティン・ポイエーどこにいる? マイアミのストリートのゴミ掃除(マスヴィダル)の後は、ルイジアナのゴミ屑野郎、掃除する番だ。この●取られ野郎、すぐに出て来い!」と、突如、マスヴィダルのチームメイトでかつての同僚、元UFC世界ライト級暫定王者ダスティン・ポイエーを挑発した。

 敗者マスヴィダルは、「何もサプライズは無い。レスリングが出来なかった。周囲に感謝するよ。子供たちにもすまない。(作戦は?)殴ること。(右を当てたが?)あそこでもう1発出せれば……足が動かなかった」と、チャンピオンシップラウンドの4Rに右を当てると、詰められなかったことを悔やんだ。

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