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【RIZIN】那須川天心が世界三冠獲得! 浜崎朱加は涙の王座防衛。山本美憂が浅倉カンナに勝利、アーセンと親子Wウィン=6.2「RIZIN.16」全試合詳報

2019/06/02 13:06

▼第12試合 RIZIN女子MMAルール 49.0kg契約 5分3R
×浅倉カンナ(パラエストラ松戸/RIZIN女子スーパーアトム級T2017優勝)
[判定0-3]

○山本美憂(KRAZY BEE/SPIKE 22)

山本美憂と浅倉カンナは注目の初対決。

山本は女子レスリング世界王者で、リオ五輪出場がかなわなかったことからMMAに転向。2016年9月のRIZINでプロデビューしたが、デビュー戦のRENA戦からなかなか勝ち星に恵まれなかった。しかし、グアムのSPIKE22で元PXCバンタム級王者のカイル・アグォンとともにマンツーマンで練習を積むことで、2018年7月の石岡沙織戦からMMAにアジャストし始め、現在3連勝中と波に乗る。2019年4月のQUINTETでは、柔術世界選手権4連覇の湯浅麗歌子に腕十字で敗れたものの、6分18秒におよぶ白熱した展開のなかでグラップリングの進化も見せている。また近年では、UFC4勝5敗、五味隆典から一本勝ちの戦績を持つジョン・タックの指導も受けており、総合力に磨きをかけている。

浅倉は2017年の「RIZIN女子スーパーアトム級トーナメント」決勝戦でRENAを破り、トーナメント優勝を果たしてRIZIN女子部門のトップに君臨。2018年7月のRENAとの再戦でも返り討ちにして8連勝を飾ったが、昨年大晦日のRIZIN女子スーパーアトム級王座決定戦で浜崎朱加に敗れた。再起戦は今年3月、ホームリングの『DEEP JEWELS』で同団体アトム級王者・前澤智と対戦し、フルマークの判定で完勝を収めている。

1R、ともにサウスポー構え。先にダブルレッグからシングルレッグに入る山本。すぐに立つ浅倉はコーナーを背に。四つで引き出そうとする山本。互いにヒザを突く。ブレーク。

スタンド。右ジャブを突く山本。ブロックする浅倉の入りに右ジャブ。山本のフックをかいくぐりダブルレッグは浅倉。しかし左で小手に巻く山本。そこに空いた右手でパウンドを狙うが、倒したのは浅倉。首を巻く山本から頭を抜いてバックをうかがうがそれを警戒する山本、両者立つ!

すぐに追う浅倉はシングルレッグから押し込んでコーナーで右で差して回して山本にヒザをマットに着かせるが、左で小手に巻いて耐える山本は再び立つ。ヒザ蹴りは山本。突き放す山本。離れる。ゴング。

2R、右のインローは浅倉。左に回る浅倉はダブルレッグへ! 切る山本がぶりきれず立つ。ヒザの打ち合いも離れる山本。左ストレートを突く浅倉。山本も左を突くが遠い。テイクダウン狙いから右のダブルを突く浅倉。レベルチェンジを繰り返す。そこに山本も右を狙う。右ジャブの突き合い。浅倉はダブルを放つ。左ローから組み付いていく浅倉。しかしがぶる山本は外無双から返して上に。

亀から立とうとする浅倉に、手首をコントロールし得意のパウンドを放つ山本。正対し四つになるが腰に乗せての首投げは浅倉! 投げられた山本はすぐに下からシングルレッグも浅倉はカウンターでキムラロックを狙うが、山本も腕のクラッチは外さない。

3R、開始早々シングルレッグも首を抱えて牛殺し的にがぶり返す山本は上になりフロントチョーク、ネックロックへ。すぐに頭を抜く浅倉はガードに山本を入れティピーチョーク狙い! さらに三角に組もうとするが抜く山本に浅倉も立つ。先にシングルレッグは浅倉、足を後方に飛ばす山本はクラッチを切る。がぶる山本にスイッチを狙う浅倉。両足を立てる浅倉。コーナーに押し込みシングルレッグも左で脇を差し上げる山本が上に! すぐにパウンドを打つ山本。

下から浅倉は三角絞め。上体を起こす山本だが、頭を引き寄せる浅倉は下からヒジ! しかし上体を立てた山本は両足をかつごうとする。亀からガードに戻した浅倉はパスガードはさせないが、インサイドガードから山本は鉄槌など盤石の攻め。ゴング。

最初の判定が山本に上がり、帽子を深くかぶった浅倉。判定は3-0で山本が勝利。4連勝を決めた山本は「レスリング力が上と言っても総合力はカンナちゃんが上。一番、緊張しました。ファイナリー、やっと親子で勝つことができました」と喜びを表し、英語で家族にもうすぐ家に帰るからね、とマイクで語った。

山本美憂 試合後会見コメント
浅倉カンナ 試合後会見コメント

▼第11試合 RIZIN MMAルール 120kg契約 5分3R ※ヒジあり
×ロッキー・マルティネス(米国/SPIKE 22/DEEPメガトン級王者)
[判定1-2]

○ジェイク・ヒューン(米国/Unit 27)

マルティネスは2017年7月に行われたDEEPメガトン級タイトルマッチにて、RIZINでエメリヤーエンコ・ヒョードルとも拳を交えた経験を持つシング・心・ジャディブに完勝を収め新王者に。その実績が認められ同年10月のRIZIN.7でジェロム・レ・バンナの対戦相手に選出され、袈裟固めでタップ奪って見せた。2018年9月のRIZIN.13てはミルコ・クロコッフにも挑んだがヒジでカットされ無念のTKO負け。再起戦となった今年3月のDEEPでは酒井リョウを圧倒してDEEP王座の初防衛戦に成功している。

ヒューンはレスリング、アメリカンフットボールを経てMMAに転向。TUF17と19出場を経てWSOF、ROAD FCなどで戦績を積んできた。RIZINには2018年9月に初参戦し、イリー・プロハースカと打撃戦を繰り広げるもTKO負けを喫した。ともにレスリング&打撃を得意とするヘビー級ファイターが激突する。

1R、ともにオーソドックス構え。レスリングシューズを履くマルティネス。ヒューンはガーディアンズ・オブ・ギャラクシーで入場。ロングスパッツを着用。サウスポー構えに変え、強烈な左ミドルはヒューン! 詰めるマルティネスだが突っ込んでのバッティングで右目尻から出血。ヒューンも右目尻から出血。ヒューンはオーソドックスに戻して左ジャブで傷口を狙う。

しかし詰めるマルティネス。下がりながらもしっかりジャブを突くヒューン。さらにオーソドックス構えで右アッパー! タフなマルティネスがヒザをがくりと落とす。サウスポー構えで左ジャブから右フック、さらに左ミドル!

2R、先に左ジャブを当てるマルティネス。首相撲からヒザを狙うヒューンに、マルティネスはダブルレッグに入るが、差し上げるヒューン。クリンチボクシングはマルティネス。右ショートアッパーを突く。マルティネスの左に右を被せるヒューン。マルティネスの入りに左ジャブを突く。ワンツーアッパーを連打で高速で突くマルティネス。ヒューンも打ち合いに応じるとマルティネスは左で脇差し前へ。突き放すヒューンだが、動きが落ちる。

なおも押し込むマルティネス。サウスポー構えから左ストレートを突くヒューンだが、疲労からか身体がブレてくる。しかしマルティネスの右目尻の出血が多くドクターチェック。再開。左ジャブの連打はヒューン。互いに蹴りの打ち合いからテイクダウンはヒューン! 下のマルティネスにサッカーキックはヒューン! ガードするマルティネスは左で脇を差して立ち上がるとがぶりからヒューンを亀に崩してヒザを狙ったところでゴング。

3R、右を差してコーナーに押し込むマルティネス。スタンドで左手でマルティネスの右腿に鉄槌を落とす。ジャブから近づけばヒジも織り交ぜるヒューン。マルティネスは右で差すが、ヒューンも両脇は譲らない。ブレーク。

スタンド再開。前に出るマルティネスに左ジャブを返すヒューン。しかし、スタミナが苦しそうなヒューンにダブルレッグテイクダウンはマルティネス! リフトしスラムでサイドを奪うが、下からレスリングシューズを履いたマルティネスにヒールフックはヒューン!

その外し際でしっかり上を取ったのはマルティネス! ハーフからヒジを打つマルティネス。ついに背中をつけさせ、ヒジを打つ。左で差して上体を立てるヒューンを引きはがすマルティネスは声を挙げながらヒジ! 脇差しから左足を右手ですくい、後転潜りスイープはヒューンもそこでゴング。

判定は2-1スプリット。最終ラウンドまで休まず動き続けたマルティネスだが、ヒューンもタフな試合をあきらめず、有効打を当てたヒューンが接戦を制した。

▼第10試合 RIZIN MMAルール 5分3R(59.0kg)※ヒジあり
○中村優作(チーム・アルファメール・ジャパン)
[判定3-0]

×トップノイ・タイガームエタイ(タイ/TIGER MUAY THAI)

中村優作(チーム・アルファメール・ジャパン)とトップノイ・タイガームエタイ(タイ)が対戦。

オーソドックス構えの中村は日本拳法出身で、強烈なパンチ力を武器にDEEPや修斗で活躍。2016年12月にはトーナメントを制してWSOF-GC初代フライ級王座に就いた。RIZINには2018年5月に初参戦。那須川天心とのキックボクシングルールでの試合に敗れるも、その戦いぶりが評価されて同年9月にはマネル・ケイプと対戦したが一本負け。今年3月に再起戦を修斗で行い、初回KO勝ちで復活を飾り、RIZINに戻ってきた。

対するトップノイは、RIZINでは2018年7月に修斗世界王座挑戦経験のあるオニボウズを相手に1R KO勝ちも、同年9月には朝倉海に判定負けを喫しているだけに、今回は中村優作というストライカーを相手に復活を期す。ムエタイベースながら、近距離での打ち合いにも強いトップノイは、中村の飛び込みにどう対するか。

オーソドックス構えの中村は日本拳法出身で、強烈なパンチ力を武器にDEEPや修斗で活躍。2016年12月にはトーナメントを制してWSOF-GC初代フライ級王座に就いた。RIZINには2018年5月に初参戦。那須川天心とのキックボクシングルールでの試合に敗れるも、その戦いぶりが評価されて同年9月にはマネル・ケイプと対戦したが一本負け。今年3月に再起戦を修斗で行い、初回KO勝ちで復活を飾り、RIZINに戻ってきた。

対するトップノイは、RIZINでは2018年7月に修斗世界王座挑戦経験のあるオニボウズを相手に1R KO勝ちも、同年9月には朝倉海に判定負けを喫しているだけに、今回は中村優作というストライカーを相手に復活を期す。ムエタイベースながら、近距離での打ち合いにも強いトップノイは、中村の飛び込みにどう対するか。

1R、オーソドックス構えの中村は遠い間合い。サウスポー構えのトップノイは左ハイで牽制。腕でブロックする中村は一気に踏み込み右! しかしロープ背にぎりぎりでかわすトップノイは右から左ストレート! これは中村もかわす。

細かくステップする中村は突きから蹴りに繋ぐ。トップノイの入りに右を狙う中村。それをかわす中村の背中を追うトップノイに、正対し組み付きテイクダウンを狙う中村だが、トップノイはロープを掴む反則。注意を受ける。

速い右ローは中村。両手を下げて速い突きで飛び込みを狙う。トップノイは左ミドルを出しながら左を狙う。かわす中村は遠間から右も、ここはかわすトップノイ。ならばと腹に中村は突く。

2R、トップノイの左の蹴りをかわして右ローを当てる中村。飛び込んでの右の前蹴りは中村もローブローに。最初の左のストレートはかわすトップノイ。中村は左足にシングルレッグに入るが、コーナーでトップノイはしっかりと切る。

トップノイの入りに右をかぶせる中村! しかしそこに左手を伸ばすトップノイの手がアイポークに。再開。トップノイの脇を潜り投げを一瞬狙う中村。蹴り足を掴んでテイクダウンを狙うが、ここもトップノイはバランスよく片足で倒れず、両足を戻しヒザを突く。それが中村の下腹部にローブローになり、中断。再開。

右の蹴りから入る中村。トップノイの入りに下がりながら右ストレートを当てるのは中村! しかし前に出るトップノイ。そこにカウンター狙いは中村。さらに右を狙う動きから、続けてダブルレッグでドライブしてテイクダウンは中村! 右腕でギロチンチョークはトップノイ。クローズドに入れるが、頭を抜いた中村がハパウンドを狙ったところでゴング。

3R、左の飛び込みは中村。接近戦では首相撲を狙うが脇潜る中村。ダブルレッグ狙いから打撃に切り替える中村。次はほんとうのダブルレッグに。テイクダウンする中村だが、スクランブルで立つトップノイ! がぶり切れない中村から首を抜き離れるトップノイは詰める。首相撲からヒザはトップノイ。さらに中村が頭を下げるとハイキックも狙う。

詰めるトップノイに中村はカウンターを狙う。トップノイの左の蹴りをつかみシングルレッグは中村も足を抜くトップノイは左フック。前に出るが、そこを潜り体を入れ替えダブルレッグテイクダウンは中村。しかし抑え込み切れず。立つトップノイは左! 前歯が飛ぶ中村。中村は最後もボディロックからテイクダウンを狙い、ゴング。

中村は試合後、「滑っちゃいました。しかも前歯が折れちゃいました!」と反省しきりのコメントも、最後は欠けた前歯を見せて「トップノイ選手のおかげで滑らずマイクができました」と場内を温めた。

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