原「(平本を)ジュニアキックの時代から個人的に知っている。いまは身体が強い」
鈴木と同じボンサイ柔術の内山拓真(2勝3敗)と対戦するCAVEの原虎徹も、アキラ同様に「失神」決着を予告した。
当初、このカードは1月23日の『石渡引退興行 漢塾 ~継承~』バンタム級トーナメントリザーブマッチとして組まれていたが、内山が新型コロナウイルス陽性反応により欠場。今回の『RIZIN TRIGGER 2nd』で組まれた経緯がある。
原はプロMMA2勝1敗。4歳から極真空手を習い、キックボクシング、柔術、ボクシング、レスリングも修得。第2回U-15ボクシング全国大会、第1回ジュニア修斗-44kg(2011年9月)、全日本新空手道選手権大会など数々の大会で優勝。2020年2月のDEEP フューチャーキングトーナメントを制し、2020年9月にプロデビューした。
初戦は“エビ中ファイター”の日比野純也の粘り強いテイクダウンを断ち切り判定勝ち。2戦目では「朝倉未来1年チャレンジ」出身のヒロヤも完封して2連勝。しかし、2021年7月の前戦では、柔道出身の強豪・吉野光にスプリット判定で敗れている。
対する内山はMMA2勝3敗。ハワイユナイテッドMMAでの練習なども経て、ボンサイ柔術所属。2021年は6月にPANCRASEで川北晏生に判定負けも、9月のDEEPで秋田良隆に1R、キムラからの腕十字で一本勝ちしている。
公開練習で、原は「石渡さんの引退興行のために準備していたので、こうしてRIZINで試合が出来て嬉しく思います」と、RIZIN初参戦を語る。
7月の前戦では、柔道ベースの吉野の投げからの抑え込みに苦しみ、スプリット判定を落としたが、「フィジカル不足だったので、その部分の課題も克服して今回の試合に臨みます」と、パワーアップしているという。
原「内山選手の相手が弱いから、キムラとか十字に取られるけど僕は取られない」
また、練習仲間となった23歳の平本蓮と、24歳の原虎徹は同世代。極真空手、ボクシングで活躍していた原は、平本を「ジュニアキックの時代から個人的に知っていますが、いまは身体が強いなと感じます」と刺激になっているとした。
今回の対戦相手の内山はグラップラー。サウスポー構えの原に対しオーソドックス構えの内山は、3敗中2つのTKO負けがあり、パンチでの被弾はあるもの、アマチュア時代を含め、ボンサイ柔術らしく腕十字、三角絞めでのフィニッシュが際立つ。
その極めについて、原は「内山選手の対戦相手が弱いので、キムラとか十字に取られるので、基本的に僕は取られないので大丈夫です」と、組みの展開にも自信。
アキラの「失神」宣言に続き、「僕も相手が弱いので相手が勝手に失神しちゃうと思います」と気負いも無く淡々と語った。