次々回のLANDMARKは海外で開催目指す
もう一つ注視すべき「海外開催」とは何か。
前述したように、「3月の次のLANDMARKはあえて海外でやろうと準備しています」という通り、榊原CEOは、本誌のインタビューに、「スモールチームで機動力を高めて世界のランドマークから配信したい」と語っている。
外国人選手が来日出来ないのであれば、日本人選手を海外に引き連れて試合を行う。その候補地として、アゼルバイジャン、そして本土以外も含む米国での開催をプランに挙げている。
「米国ではMMA興行を開くのに、有観客・無観客にかかわらずプロモーターライセンスが必要なので、誰かと組んでやる。Bellatorとも、メイウェザープロモーションとも話しています。どこかのタイミングでコンパクトな形で日本のトップアスリート5人の選手・関係者を連れて行く。ファンの人も日本人対決に飽きる部分もあると思うので、自ら動くことを実行したいなと思っています」
一方、朝倉未来が提案したRIZIN vs.Bellatorの「3対3」対抗戦については、「どうなんですかね。“1人アングル”が得意なので、『Bellatorとの3対3』なんて聞いてもいなくて『何だろう、それ』と話していたところでしたけど(笑)。未来も割と“コンスタントに試合をしたい人”なので、3月は無いでしょうけど、春先、4月、5月あたりに今年のシーズン1発目になるんじゃないかなと思います」と、笑顔で語った榊原CEOだが、Bellator×RIZINは日本大会ばかりではない。米国でのクロスプロモーションは、現実的に動き出していると言っていい。果たして、飛行機嫌いの朝倉未来が海を越えることはあるか。
朝倉は年始のYouTubeで「格闘技とYouTubeを引退したときに、ほんとうに自分がやりたいことって何かなと考えたら、海外に行きたいなと思ったんですね。世界で自分の興味のある場所にいろいろ行って、自分のこの狭い日本で生きている価値観を変えてみたいなと思いました」と語っているが、引退前にファイターとしてその機会は訪れるかもしれない。
2月23日の「RIZIN TRIGGER 2nd」静岡大会から開幕する2022年のRIZIN。引き金はすでにひかれた。その銃口はどこに向けられているか。