(C)RIZIN FF/ONE Championship
RIZIN榊原信行CEOが、2022年のRIZIN展望を語るなかで、ライト級王者ホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)の今後について、北米進出と青木真也との対戦の可能性を語った。
2021年6月にトフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)を72秒、三角絞めで極めてRIZINライト級王座についたサトシは、大晦日にジョニー・ケース(米国)との試合が内定しながらも、新型コロナウイルス感染防止の水際対策として外国人の新規入国が原則停止のため、再戦がかなわず。
大晦日、サトシは矢地祐介(フリー)と対戦。2R 腕ひしぎ三角固めで一本勝ちし、ケース戦後の連勝を「4」に伸ばした。
初防衛に成功後、「榊原さんにお願いがあります。私、堀口(恭司)選手みたいに、Bellatorの選手に勝ちたい、ダブルチャンピオンになりたい。どうですか!?」と、Bellator王座獲りを掲げていたが、その言葉を受けて榊原CEOは、「RIZIN CONFESSIONS #91」で、「外国勢が呼べないなら、サトシが米国に行って、Bellatorの堀口恭司バージョンみたいな形で、向こうのタイトルに挑ませるとか」と、現Bellator世界ライト級王者のパトリッキー・フレイレ(ブラジル)の王座に米国で挑戦させるプランをあらためて語った。
本誌の取材にサトシは「いま私の階級はピットブルがチャンピオン。私と彼すごく仲が良い。たまにメッセージで話したり、ムサエフを倒したときもメッセージをくれた。(Belltorが)いいお金払ってるから、彼には15分だけ、と言って戦わせるから大丈夫!」と、同郷の友人同士の戦いも厭わない構えを見せている。
この1月には、2019年のRIZINライト級トーナメント覇者で、2021年の王座決定戦でサトシに敗れたトフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)が、Bellator移籍を発表しており、Bellatorのライト級戦線も活発化している。
Bellatorライト級ランキング
王者 パトリッキー・“ピットブル”・フレイレ(ブラジル)24勝10敗
1位 シドニー・アウトロー(米国)16勝4敗
2位 ブレント・プリムス(米国)11勝2敗
3位 ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)14勝0敗(※写真下)
4位 ゴイチ・ヤマウチ(ブラジル)26勝5敗
5位 ピーター・クウィリー(アイルランド)13勝6敗1分
6位 ベンソン・ヘンダーソン(米国)29勝11敗
7位 イスラム・マメドフ(ロシア)20勝2敗1分
8位 マイルズ・ジュリー(米国)19勝6敗
9位 アビブ・ゴザリ(イスラエル)6勝0敗
10位 アレクサンドル・シャブリー(ロシア)21勝3敗
1月30日の「Bellator 273」では、引退も視野に入れていた元UFC世界王者のベンソン・ヘンダーソンが、ハビブ・ヌルマゴメドフがセコンドにつくイスラム・マメドフにホームでスプリット判定勝ち。ダゲスタン勢に一矢報いている。
ここにサトシやムサエフが参入したら、どんな試合が見られるか。榊原CEOは「タイトルに絡ませたい」とRIZINのベルトを手形にいきなりピットブルに挑戦させたい意向だ。
そのタイミングが合わない場合、国内でサトシの相手は誰になるか。